今回は、ダークで魅惑的なキャラクターを描く上で大切なポイントについてのメイキングになります。

気を付けるポイントは2つ。
1 目の線画
2 落ち影
です。
影の付け方で絵がより立体的に見え、空間を感じられるような絵にパワーアップするはずです。

1.目の線画

キャラクターのイラストを描く際に一番気をつけたいポイントは目です。
目のふち、睫毛部分の幅を太くすることで、目の印象を強くすることができます。

〇細い

〇太い

線画が完成しました。

 

2.着色準備

線画が出来上がったので、下塗りをしました。

下塗りについてはこちらの記事を参照
【初心者向け】下塗りって何をすればいいの?【配色アドバイス】

 

3.落ち影

落ち影というものを聞いたことはありますでしょうか?
その名前の通り、「落ちた影」のことを指します。

物体に布が落ちているときの図を見ながら解説していきます。

物体に布が落ちた時の影の大きさに違いがあることが分かりますでしょうか?

左…落ち影を大きめに描くことで、布と物体との空間を演出することできる
右…影が狭いと、布と物体の距離が近いことが分かる

 

4.影色を決める

今回は下塗りで塗った色を基準にして影色を決めていきます。

下塗りで塗った肌の色はこの位置にあります。

色相環を少し青みよりに移動させ、色が暗くなるように彩度を落とします。
この色が影色になります。

影色で、色相環を動かさないまま彩度を落とした色を使うと、色がくすんでしまいます。

左が色相環を動かしていないもの・右が色相環を動かしたものになります。

影色には正解がないので、いろんな色を試しながら影色を決めていきましょう。

 

5.顔の影

影を描き込んでいきます。
肌レイヤーの上に新規レイヤーを作成し、クリッピング機能を使用して影を描き込んでいきます。
クリッピングについてはこちらの記事を参照
クリッピング機能とは

1 髪の影
光源を左側に決めたので、全体的に右側に影があるように影を描き込んでいきます。

今回の髪型が、風に吹かれて、ふわっとした髪になっています。
影を髪の近くに塗ってしまうと…

このようになり、髪と肌の距離が近く感じてしまいます。

今回のイラストは、顔と髪の毛先は離れているので、
髪の影は髪から離して描き込んでいきます。

どの髪が影になっているのか、ということを意識していきながら描き込んでいきます。

2 鼻の影
左側が光源になっているので、鼻の影は鼻の右側に描き込んでいきます。

3 口の影
今回はあおりの顔になっているので、顔を下からみると上唇部分が見えます。
なので、そこを影として描き込んでいきます。

4 涙袋の影
涙袋用に新規レイヤーを作成します。

涙袋部分を影色で範囲を決めます。

涙袋の範囲を決めたら、下塗りの肌色をスポイトを使用して色を取得します。
同じレイヤーに涙袋のふくらみの部分を塗っていきます。
全体的に塗るのではなく、涙袋の影部分を残しておくことがポイントです。

 

6.ジャケットの着色

左肩は頭の影が落ちるので、頭の影を描き込んでいきます。

影を大きくしすぎてしまった時には消しゴムで消しながら大きさを調整。

ジャケットの裏側には全体的に影を入れていきます。

ジャケットの裏側の影を入れることができました。

ですが、このままではジャケットの影しかないので、体や腕の影がありません。
なので、体や腕の部分の影を描き込みます。

 

7.仕上げ

瞳のハイライトを描き込んでいきます。

ハイライトは大きすぎると少女漫画的で可愛くなってしまうので、小さめのハイライトにしています。

背景にはグラデーションを使用し、テクスチャを貼って仕上げたら完成です。

 

8.まとめ

落ち影と目の線画を意識するだけで、絵の立体感はぐっと上がります。
ぜひあなたも好みのダークな美青年を描いてみてくださいね!

(文・絵/鉢野みど)