2020.08.28
鳥の描き方①【身近な鳥を描いてみよう】
朝可愛らしい姿で鳴くスズメや、夕焼けによく似合うカラス、駅や公園で人と共存している鳩など、鳥は街中でも比較的見かけやすい動物ではないでしょうか。
生活の中で見かける身近な鳥たちは可愛らしいだけでなく、「スズメがいる朝」、「夕焼けの前を飛ぶカラス」など、時間を表すモチーフの一つとして扱うこともできます。
今回は、そんな身近な鳥の描き方をご紹介します。
Index
1.鳥の骨格
鳥を描くとき、まず最初に骨格がどんな風になっているかをチェックします。
そうすることで、体の作りや可動域などをある程度知ることができます。
ここでは参考として、街でよく見かけるカラスの骨格を見てみましょう。
【翼】
腕の部分はVの字の形になっていて、腕の部分から手首の部分は腱で繋がっています。
【首】
首の骨は長くカーブを描いて収納されているため、必要があればある程度首をすぼめたり伸ばしたりすることができます。
【足】
足首付近までは羽毛に埋もれているものが多く、足首より少し上からは羽毛がなくなります。
指の数は鳥の種類によって異なりますが、カラスやスズメは4本となっています。
【胴体】
胴体の部分の骨は、全体的に丸みを帯びています。
そのため、アタリを描くときも楕円形や半円を意識するといいでしょう。
※基本的な構造は他の鳥も大体同じですが、ぜひ描きたい鳥の骨格を一度調べてみてくださいね。
2.アタリの描き方
鳥を描くときは、頭から首、胴体、足、翼、尻尾の5つのパーツに分けてアタリを描くと描きやすいのではないでしょうか。
ここでは、まず最初にどのくらいの位置にどのくらいの大きさで描くか、円などを使ってざっくりと決めていき、その後骨格を簡単に描いて細かい部分を決めています。
3.翼の描き方
鳥を描くときに戸惑いやすいのが、翼です。
翼は、一度構造を覚えるとデフォルメしたり向きを変えたり、応用しやすくなります。
詳しい構造などについては、「鳥の描き方②【翼を描いてみよう】」で詳しくご紹介していますので、こちらでは簡単にポイントだけご紹介したいと思います。(近日公開予定)
※翼の骨格は人間の手に似ているため、下の段に同じ状態の人間の手を描いています
鳥は普段木に止まっているときなどは、翼を折りたたんで体に添わせています。
このとき、どんな仕組みになっているかを掴んでおくと、柄や羽の重なり方について迷いにくくなります。
基本的に、羽を折りたたんでいるときは、イラストのように腕を寄せ手首を曲げているような状態です。
腕を寄せているので、羽はそれぞれがきゅっと寄って重なります。
また、一番外側にある長い羽は、腕の部分の下からはみ出るようにして見えている形になります。
4.身近な鳥の描き方
ここからは、街中でよく見かけるスズメとカラスの描き方についてご紹介します。
ぜひ、それぞれの特徴をチェックしてみてくださいね。
◆スズメ
スズメは、首が短く全体的にコロンとしたシルエットです。
アタリを描くときは、胴体を半円か楕円に、頭の部分は正円か丸めの楕円形にすると描きやすいのではないでしょうか。
目の下の部分には、くちばしに向かって黒い模様が入っています。
くちばしは、幼い頃から大人になるにつれてどんどん黒くなっていきます。
羽の模様は一見複雑ですが、翼のどのあたりがどんな色かをざっくり覚えておくと、描きやすくなります。
大きくデフォルメをするときは、明るい茶色、こげ茶、白のラインを意識するといいでしょう。
また、冬場のスズメは、毛が多くふっくらもふもふになり「ふくらスズメ」と呼ばれて愛されています。
冬にスズメを描くときは、ぜひふっくらとした愛らしさを表現してみてくださいね。
◆カラス
カラスは、スズメに比べると比較的シャープです。
そのため、胴体のアタリはやや細長い楕円や半円で描き、頭から首のアタリもやや細長い楕円で描くといいでしょう。
くちばしは長めで、上のくちばしが緩やかなカーブを描いています。
また、尻尾は比較的長いのですが、風切り羽が長いため翼を畳むと尻尾の先近くまで覆うことができます。
カラスを描くときに戸惑いやすいのが、「黒一色なので線や目の部分と同化しやすい」ということではないでしょうか。
線も塗りも全部同じ黒にしてしまうと、目や線が見えず何がなんだかわからなくなってしまいます。
そのため、明るさや彩度を調整したり色味を足したりすることで、黒のバリエーションを作って線と塗りの違いを出すのがおすすめです。
上のイラストでは、明るい部分に紫やネイビーを使って色のバリエーションを増やしています。
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