2023.02.03
チョコのイラストを描く方法!美味しそうに描けるポイントとは?
とろ~りと溶けるチョコ、美味しそうに描けたら楽しいですよね!お菓子のイラストはもちろん、ファンシーでポップなイラストにも使える万能デザインです。また、バレンタインやクリスマス、ハロウィンなどのシーンにも使えるため、活躍シーンが大変多いです。
今回は美味しそうにとろけるチョコのイラストの描き方を紹介します。ぽってりと垂れるチョコのイラストをマスターすれば、お菓子・季節の飾り物など描けるイラストの幅が広がります。しっかりとものにしてシーズンのイラストづくりを楽しんでいきましょう!!
Index
1. チョコイラストのアウトラインを決める
はじめにアウトラインを決めていきます。程よい「垂れ具合」を決めずに描いてしまうと綺麗に仕上げるのが難しくなります。チョコが溶けていく様子がリアルに伝わるようアウトラインをしっかりと定めましょう。
使うブラシは「ペン」です。
後の工程で塗りつぶして形の調整をするため、このようにざっくりと描いておけば問題ありません。
溶けるチョコの形をイメージできる程度に、簡単に描いておきましょう。垂れる部分を複数個描いておくと、とろとろと溶けるチョコの質感が出やすくなります。
2. 塗りつぶす
アウトラインができたら、色を付けていきます。塗りつぶしツールを使って色を加えましょう。塗りつぶす際の色は、固形のチョコよりも赤みがかった色にするのがポイントです。こうすると、チョコを加熱したときのような色合いになります。チョコというよりはココアに近い色味に設定して塗っていくと良いでしょう。
この時点ではのっぺりとした印象ですが、この後の調整でよりチョコらしくなっていきますよ。
3. 最初の影を付ける
色を塗りつぶしていったあとは影を付けていきましょう。影は合計2種類を加えていきます。最初に付ける影は、イラストに立体感を出すためのものです。立体感が生まれることでチョコが流れ出るような雰囲気を演出できます。溶け感を出す重要な作業なので、しっかりと行いましょう。
塗りつぶしたベースのレイヤーの上に新規レイヤーを作成し、クリッピングします。
色は濃い目のココアブラウンを選択します。塗りつぶしの際に使った色よりも濃い色にしましょう。薄い色だと影がぼんやりしてしまいチョコの質感が上手く出ません。同じ色はイラストの面積を増やすだけなので、必ず濃い色を選択しましょう。
使うブラシは「水彩」です。
影を付けていく際は、このようなイメージで進めていきます。水滴や液体にも立体構造があるため、それらを意識した影の付け方をするのが重要です。
ただし、溶けるチョコは完全な液体ではないため、ソフトな雰囲気になりすぎないよう気を付けましょう。ソフトな形付けを強調した場合は、できあがるイラストの質感が液体に近くなります。
影をざっくりと描いていきます。
立体感を意識するには、垂れる部分の中央付近を残すように付け加えていくと良いです。端に行くにつれて深みが出るようなイメージで描いていきましょう。浅く見える影の所、深く見える影の所を分けて描くとメリハリが生まれます!
このように、チョコが垂れていく部分は浅めに、谷間の部分は深めに描くことで、チョコが溶けて流れている動きが強調されます。溜まりの部分などがくっきりするため、本物らしさも増していくのです。
縁取るように影を描いたら、「ぼかし」ブラシを選択して影をぼかしていきましょう。このぼかしの入れ方でイラストの雰囲気がガラッと変わります。変化を楽しみながら作業を進めてくださいね。
描いた影をざっくりとぼかしていきます。この時に、深い影のところを強めに、浅い影のところを弱めにぼかしていくと良いです。深い影は境目がかなりあやふやになるくらい、浅い所は境目が分かるくらいにしていくと、イラストが浮かび上がってくるような見え方になります。
もちろんチョコの質感・つくりたいイラストの雰囲気によってぼかし方は変わってきます。好みの部分も多少変わる場所ですので、いろいろなぼかし方を試して好きな具合を見付けていくのも良いでしょう。
4. 2回目の影「ざっくり影」を入れる
1回目の影を入れたあとは、2回目の影を入れていきましょう。ここから入れる影は「ざっくり影」です。「ざっくり影」は全体にふわふわとした少し曖昧な陰影のようなもの。微妙なニュアンスを付け足して、イラストをのっぺりした印象から艶やかな印象へと変えていきます。
これを入れず、1回目の影のみでつくり終えてしまうと、何だか平たくてデコボコした液体のようなものという印象が拭えません。そうなってしまわないよう、イラスト全体に柔らかい立体感を付けるための工程となっています。これを入れていくことで本物の溶けるチョコに近い質感になるため、気を引き締めて作業していきましょう。
新規レイヤーを作成し、クリッピングします。
レイヤーブレンドは「乗算」にします。
ブラシは「エアブラシ」を選択しましょう。
色は最初の影よりもやや濃いめの色を選択します。ただし、あまりにも濃い色にしてしまうと、イラスト全体が暗い印象になってしまいます。チョコらしい温かみが消えてしまうため、同じブラウンでもトーンを少しずつ変えながらチョコを表現していきましょう。
エアブラシのフワッとした着色効果を利用して、垂れている下の方や、上部の平たくなっている場所にフワフワっと影を入れていきます。色が濃く暗い場所と色が薄く明るい場所がふんわりと分かれていき、イラストらしいモコモコした質感も演出できます。
5. ハイライトを入れる
ここまで作業を進めれば、残す工程は仕上げのハイライトを入れるのみです。すでに立体的なイラストでチョコの溶け出る雰囲気を表せていますが、最後のハイライトで一気にドロっとした質感が出てきます。これでツヤっとしたチョコソースを完成させていきましょう!
新規レイヤーを作成し、クリッピングします。
色は明るめのベージュを選択しましょう。濃い色だとハイライトとしての役割を果たしてくれません。
使用するブラシは「鉛筆」です。
チョコに光が当たってキラッとツヤがある箇所にハイライトを入れていきます!影の近くに、影よりも少ない面積を入れるのがポイントです。入れすぎると光が強く当たってしまう印象となり、影とのバランスが合わなくなってしまうため注意しましょう。
入れる場所がよくわからない、どこに入れたら良いか迷ってしまう方は「チョコ トロリ」などで検索をかけてみると良いです。分かりやすい写真などがたくさん出てくるので、
参考画像を探し、それを見ながら描いていくと本物に近づいていきます。
まとめ
こちらで完成です!どうでしょうか?簡単にリアルなチョコソースが完成したのではないでしょうか?
ベースの色を変えればいちごチョコの溶け感や、血液のような質感も出せます。ドロっとした液体のようなものを描くときには、どのようなものでも共通して使える手法です。イラストのバリエーションも増えるため、ぜひ練習してみてください!
最後に、チョコのイラストを使いながらバレンタインの季節にピッタリのイラストを作成してみました。垂れる箇所や溜まりの箇所が増えても工程は同じです。影の入れ方・ハイライトの入れ方で質感が変わってくるため、自分の好きな質感に仕上げてみてください。ピンク色ベースでいちごチョコにしてみたり、オレンジ色にしてオレンジソースなんかにしたりしても可愛く仕上がりそうです。
最後まで見ていただきありがとうございました!!
(文・絵/アニー)
Twitter:https://twitter.com/annie_pinkpom
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