2024.03.29
ブーツの描き方の基本から実践編まで!7ステップでブーツの描き方を解説
キャラクターにブーツを履かせてあげれば、イラストがおしゃれになるだけではなく、キャラクターのファッションセンスや個性を演出できます。
しかし、ブーツは一般的な運動靴やスニーカーとは作りが違うため、ブーツが上手く描けないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、ブーツの描き方を基本から実践編まで実例を元に紹介します!
7ステップ真似するだけでブーツが描けちゃいますので、初めてブーツを描くという方も挑戦してみてくださいね。
Index
ブーツの基本の描き方
ブーツは種類やデザインが豊富ですので、まずは基本の形をしっかりと描けるようにしておきましょう。
基本形を描けるようになってから、ブーツの種類やデザインに応じて装飾をつけていくという流れで描くのがおすすめです。
ここでは、ブーツの基本の描き方を実例を元に紹介します。
足の形をラフに描く
ブーツのシルエットを正確に捉えるために、まずラフとして足の形を描きます
ヒールのあるブーツを描く場合、ラフの時点でヒールを意識して足首の形を調整するようにしましょう。
ラフで、いきなりブーツから描き始めるのではなく、足の形から描くことで、自然なシルエットでブーツを描くことができます。
足の形に沿ってブーツのラフを描く
ラフで描いた足の形に沿うように描いていきます。
ブーツは生地が厚く、また中に厚めの靴下などを履くこともあるため、足の形にぴったりとフィットするのではなく、ブーツのシルエットが大きめになるように描くのがコツです。
靴底とヒールを描く
続いて、靴底とヒールを描きます。
ヒールはかかとから垂直に伸びているのではなく、少し角度がついていることが多くなっています。真横から見た時のヒールの角度をを意識して描くようにしましょう。
基本的なブーツの描き方はこちらの3ステップで完成です。
ブーツの種類を知って描き分けよう!
ブーツの上手な描き方のコツとして、ブーツの種類による特長の違いを知っておくことが重要です。
ブーツは、長さによっても色々な種類に分けられます。
アンクルブーツ | くるぶしを覆うくらいの長さ |
ショートブーツ | くるぶしより上で足首が少し隠れるほどの長さ |
ミドルブーツ | ふくらはぎが半分ほど隠れる長さ |
ロングブーツ | 膝下まで覆う長さ |
トップスやボトムスによって、マッチするブーツの丈も変わりますので、ファッション誌やSNS等を参考にキャラクターのトータルコーディネートを考えてみるのも良いでしょう。
また、ブーツの種類によってもデザインが異なります。
- レースアップブーツ
- エンジニアブーツ
- サイドゴアブーツ
- ムートンブーツ
- ミリタリーブーツ
- レインブーツ
特徴や用途を知っておけば、ブーツを上手に描き分けることができます。ここでは、それぞれのブーツの特長を紹介します。
レースアップブーツ
靴紐を編んで締めるブーツです。長さはミドルからロングのものが多いです。
素材やデザインによって、カジュアルからフォーマルまで幅広いデザインのアイテムがあります。
エンジニアブーツ
もともと作業用に使われたブーツです。そのため、足を守るために頑丈で動きやすい作りのものが多くなっています。
ファッション性よりも機能面が重視されているためデザインもすっきりしており、足の甲からくるぶしにかけてストラップがあしらわれているものが多いです。
サイドゴアブーツ
足の両側にストレッチ性のある素材(ゴア)が使われたブーツです。靴紐やチャックなどを使わず脱ぎ履きしやすく、足にもフィットするアイテムです。
装飾が少なくシンプルなデザインで、長さはショートのアイテムが多くなっています。
ムートンブーツ
ムートンと呼ばれる羊毛を素材としており、生地が厚いため足に対して大きめなシルエットになります。
冬物の防寒にも使用できるブーツで、保温性の高さが特長です。もこもこしていて可愛いイメージがありますので、キャラクターにフェミニンなイメージを持たせたい場合にもおすすめできます。
ミリタリーブーツ
元々は軍用の装備品として作られたアイテムのため、アウトドアやサバゲーにも使用される耐久性の高いブーツです。
頑丈な作りのものが多く、全体的にゴツゴツして靴底が厚く溝も深く作られています。
レインブーツ
雨から足や靴下が塗れるのを防ぐために防水性を高くしたブーツです。
子供用のものや農作業など水辺での作業用に使用するものはゴム製のものが多く、ツヤツヤとした質感で水に長時間浸かっていても全く濡れない防水素材のものが多くなっています。
最近ではファッション性も高く、ぱっと見ではレインブーツに見えない素材でカジュアルなデザインのものも多いです。
ブーツのディテールをデザインするコツ
種類によっては、細かな装飾がありデザイン性の高いアイテムがラインナップされています。
装飾をつけたり、履き口をアレンジしたりすれば、ブーツのディテールをデザインすることができます。
ここでは、ブーツのディテールをデザインして描き分けるコツを紹介します。
ブーツの靴底の種類
靴底の種類の違いによっても、ブーツのディテールを描き分けることができます。ブーツの主な靴続の種類は次のとおりです。
フラット | 靴底が全体的に薄く、ヒールもほとんどない |
厚底 | 靴底が全体的に厚くなっている |
ヒール | 踵の部分が高くなっている |
横から見た際のシルエットだけではなく、靴底のディテールを描き分けられるように、自宅にあるブーツを観察してみるのも良いでしょう。
ブーツのヒールの種類
ヒールにも次のような種類があります。
ヒールの太さだけでなく、靴底とヒールが一体になったウェッジヒールなど、変わったデザインのヒールがありますので、ディテールのデザインに役立ててみましょう。
【実践編】ブーツを履いたキャラクターの描き方を7ステップで解説!
実践編では、こちらのラフを元にブーツを履いた女の子のキャラクターのイラストを描いていきます。
- ステップ①:ブーツ以外のキャラクター部分を描く
- ステップ②:足の形をラフに描く
- ステップ③:ラフを元にブーツを描き込む
- ステップ④:靴紐のあたりを取る
- ステップ⑤:靴紐を描き込む
- ステップ⑥:重なった部分をマスクレイヤーで調整する
- ステップ⑦:色を塗ってイラストを仕上げる
それでは、ステップに沿って実践していきましょう。
ステップ①:ブーツ以外のキャラクター部分を描く
最初に、ブーツ以外のキャラクター部分を描きます。
ラフの段階で大まかにブーツのシルエットは描いておきますが、後で調整するのでブーツのディテールまでこだわる必要はありません。
ステップ②:足の形をラフに描く
ブーツの角度やシルエットを正確に捉えるために、足の形のラフを描きます。
ステップ①のラフからブーツを描き込むのではなく、基本のブーツの描き方のとおり、足の形から描くことによって自然なシルエットでブーツを描くことができます。
ステップ③:ラフを元にブーツを描き込む
足のラフを元にブーツを描き進めます。
ブーツの裏面が見える構図なので、靴底とヒールも描いていきます。
ステップ④:靴紐のあたりを取る
靴紐を描くためにあたりを取っていきます。
靴紐のあたりを取る際には、紐のシルエットを意識するようにするのがコツです。靴紐の素材によって紐の厚みも変わりますので意識しておくと良いでしょう。
ステップ⑤:靴紐を描き込む
あたりの外枠をなぞるように靴紐を描いていきます。
今回、靴紐はリボンにする予定なので、厚みは持たせずに平たく描きます。
ステップ⑥:重なった部分をマスクレイヤーで調整する
靴紐とブーツの線画の重なっている部分をマスクレイヤーで隠します。
マスクレイヤーは、下にクリッピングされた絵の任意の部分を隠すことができるレイヤーです。
マスクレイヤーの使い方についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
【PC】 マスクレイヤー
https://medibangpaint.com/use/2017/12/mask-layer/
重なった線を調整したら、線画の完成です。
ステップ⑦:色を塗ってイラストを仕上げる
着彩して背景を描いたらイラストの完成です。
ブーツのディテールを変えるだけでもイラストの雰囲気が大きく変わりますよ!
ブーツを自然に描くには足の形を意識しよう!ブーツの種類を知れば引き出しも増える
ブーツを自然なシルエットで描くには、いきなりブーツから描き始めるのではなく、足から描いて足の形を意識するのがコツです。
ブーツには様々な種類がありますので、種類ごとのディテールの違いを知ることによってイラストの引き出しも増やすことができます。
現代風のイラストだけではなく、ファンタジー風のイラストでもブーツは映えますので、ブーツの描き方をマスターしましょう!
(文・絵/SUB)
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