2024.04.19
ハイヒールの描き方を実例で解説!基礎から応用編で学ぶ
大人の女性や、おしゃれな女の子のイラストを描く際に、ハイヒールは欠かすことのできないアイテムです。
しかし、通常のスニーカーなどと違い、高いヒールのあるハイヒールを履いた足を上手に描けずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ハイヒールの描き方をマスターすれば、キャラクターをより魅力的に描くことができますよ!
今回は、実際の作例を元に、ハイヒールの描き方の基礎から応用編まで解説します。
Index
ハイヒールの描き方の基礎
ハイヒール単体なら上手に描けるのに、キャラクターにハイヒールを履かせたら不自然になってしまうという方は多いのではないでしょうか。
ここでは、ハイヒールの描き方の基礎のステップを解説します。
足の形のラフからハイヒールの本体を描く
足の形のラフを先に描き、ハイヒールを描きはじめることで、自然なフォルムのハイヒールを描くことができます。
先にヒールの高さを決めておき、ヒールにかかとを乗せてつま先立ちをするような形で足のラフを描きます。
つま先立ちをした足の甲は少し丸まっているので注意しましょう。
ラフが描けたら、足の形に沿うようにハイヒールのボディ部分を描きます。
かかとの重心を意識してヒールを描く
ヒールは、かかとの重心を意識して描くのがポイントです。
足首の真ん中にラインを引き、ラインに沿ってかかと部分に描いた丸の中心がかかとの重心になります。
かかとの重心から地面に垂直になるようにヒールを描きましょう。
ヒールの角度を意識してハイヒールを仕上げる
ヒールが描けたら、ハイヒールを描き込み、仕上げていきます。
足を曲げた時にも、靴底とヒールの角度は変わりません。
動きのあるポーズを描く時はヒールの角度に注意しましょう。
アングルの違うハイヒール
俯瞰や下から見上げたアングルなど、アングルに角度がついても、かかとの重心からヒールが地面に垂直になるというのは変わりません。
構図が変わっても、角度に気をつけてヒールを描きましょう。
デザイン紹介
ハイヒールには様々なデザインのアイテムがあります。
ここでは、ハイヒールのデザイン例をイラストで紹介します。
足首や甲にベルトのついたデザイン
フェミニンな印象になるため、女性らしいキャラクターに履かせるのがおすすめです。
デザインヒール
ヒールをデザインすることで、キャラクターの個性を演出することができます。
ディテールを描き込む
装飾や模様を付けたり、ディテールを描き込んでデザインしてみましょう!
応用編
応用編では、ハイヒールを履いた女の子のイラストを描いていきましょう。
こちらのラフを元にイラストを描いていきます。
ステップ①:靴以外の部分を描く
まず、靴以外の部分を描いていきます。
ハイヒール部分はラフのまま後回しにしてOKです。ここからは、ハイヒールの基本の描き方の手順どおりに進めていきます。
ステップ②:足のラフを描く
ラフで大まかに靴の形は描いていますが、靴の角度や形を正確に書くためにまず足のラフを描きます。
ヒールの高さを決め、かかとがヒールに乗るようにつま先立ちの形で描いていきましょう。
ステップ③:ハイヒールのボディ部分を描く
足のラフを元にハイヒールのボディ部分を描きます。
ステップ④:ヒールのあたりを描く
ヒールを描くためにあたりを描きます。
足首に角度がついているのであたりも角度に沿って曲げておきましょう。
ステップ⑤:ヒールを描く
あたりを元にヒールを描きます。
足首の角度に関わらず、ヒールはかかとの重心から地面に対して垂直になる点を意識しておきましょう。
ステップ⑥:ディテールを描き込む
足の残りの部分と、ハイヒールのディテールを描き込んでいきます。
ハイヒールを履くとつま先立ちになるため、足の甲が丸みを帯びる点を意識しておきます。
ディテールを描き込んだら線画の完成です。
ステップ⑦:イラストを仕上げる
着彩して、背景を描いたらイラストの完成です。
ハイヒールの似合う上品な女の子のイラストに仕上がりました!
ハイヒールの種類を紹介
ハイヒールには、シンプルなフォルムのものから、ヒールの形に特徴があるものまで様々な種類があります。
ハイヒールの種類を知っておけば、イラストを描く際の引き出しになりますね!
スティレットヒール
スティレットヒールは、ヒールのかかと部分が細く尖った形状です。ピンヒールと呼ばれることもあります。
スティレットヒールを描く際には、かかとからヒール、地面の重心をしっかりと意識するようにしましょう。
ブロックヒール
ブロックヒールは、ヒール部分が太く垂直な形状となっている点が特徴です。
ヒール部分に太さがありますので、イラストで描く際には立体感を意識するようにするとよいでしょう。
プラットフォームヒール
プラットフォームヒールは、ヒール部分だけではなく、つま先からかかと、またはつま先から足の甲までのソールに厚みがあるハイヒールです。
描く際のポイントとしては、つま先からかかと(または足の甲)部分のソールも、重心を意識して地面に垂直になるように意識しておく必要があります。
ウェッジヒール
ウェッジヒールはつま先からかかとの間のソールに隙間がなく、履き心地のよいハイヒールです。
かかと部分とボディの素材が異なるアイテムが多いため、素材ごとの描き分けに注意しておきましょう。
アンクルストラップヒール
アンクルストラップヒールは、ハイヒールのかかと部分に付けられたストラップで足首を固定する仕組みになっています。
ヒールの形状によって様々なアイテムがありますので、イラストを描く際の引き出しにもなりますね。
ピープトゥヒール
ピープトゥヒールは、つま先が少し開いており、足の指先が覗けるようなデザインのハイヒールです。
ピープトゥは隙間が狭い点も特長ですので、イラストで描く際には隙間を広く描き過ぎないようにしましょう。
ハイヒールを描くときの注意点
ハイヒールを描く際には、足首の角度とヒールの重心に注意して描く必要があります。
ハイヒールを履いた足はつま先立ちの状態になりますので、足首に角度がつきます。つま先立ちをすると、足の甲が丸みを帯びますので、直立している際との足の形の違いにも意識しておきましょう。
また、ヒールはかかとの重心から地面に対して垂直になります。かかとの重心からヒールがズレていたり地面に対して垂直でなかったりすると、立てない・歩けない、リアリティの無いイラストになってしまいます。
とくに、動きのあるポージングの際に、ヒールの角度が分からなくなってしまうケースがありますので、基本の描き方のとおり、しっかりとあたりを取って描くようにしましょう。
キャラクターのポージングについては、こちらでも詳しく解説しています。
ポージングの基礎:コントラポスト編
https://medibangpaint.com/use/2020/05/about-posing-basic/
まとめ
ハイヒールは、女の子のイラストを描くうえで欠かすことのできないアイテムの1つ!
ハイヒールのイラストを描いてもなんとなく不自然になってしまうという方は、ヒールの重心を意識するだけで自然なハイヒールを描くことができますよ。
ハイヒールには様々な種類があり、選ぶアイテムによってイラストのキャラクターの好みや性格を表現することができます。
ハイヒールの描き方をマスターして、キャラクターをおしゃれに仕上げてくださいね。
(文・絵/SUB)
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