2021.09.06
最速レビュー!? XP-PEN 新型液タブ Artist Pro 16 を使ってみた!
お絵かきに使えるいろいろな周辺機器をレビューしてみよう企画第6弾!
今回は発売直後のXP-PENさん新商品!!
液晶タブレット
Artist Pro 16
をご紹介します!
ちなみに今回は
②Artist Pro 16でお絵かきしてみた!
③Artist Pro 16の注意点
を中の人4号の独断と偏見を交えてご紹介していきます!
液タブが気になってるけど良さが分からない方やどの機種を購入しようか検討中の方は是非参考にしてくださいね?
早速こちらが…
Artist Pro 16
毎度思いますがXP-PENさんのペンタブはパッケージがとてもCool!
レトロなSFモチーフに感性が刺激される人も少なくないのではないでしょうか。
それでは早速本体レビューをしていき… たいところですがその前に…そもそも液タブってなに?と思われる方のためにカンタンにご説明しますね。
液タブとはPCで絵を描くための道具である「ペンタブレット」のひとつで、正式名称は「液晶ペンタブレット」といいます。
PCに接続して画面に直接描画する形で絵が描けるのでアナログに近い感覚で描画できます。ちなみにPCを持っていなくても液タブだけでお絵描きできる製品もあります。
ちなみに今回ご紹介するArtist Pro16はPCへの接続が必要なタイプです。
シンプルな接続コードと電源コードをPCとコンセントに接続するだけなのでとても簡単でした。
Index
①Artist Pro 16の性能
こちらがArtist Pro 16のパッケージに同梱されている全商品です。
そしてこちらがArtist Pro 16本体!
写真でもなんとなーく伝わるかと思いますが、こちらの液タブはとにかく薄くて軽い!!
厚さは驚きの9mm。
デスクに置くと板タブレットにも見えてしまうレベルの薄さです。
ミラーリングして使ったら板タブとしても使えるかもしれない。笑
本体デザインはパッケージ同様にとてもシンプルで洗礼されています。ビューティフル。
優れたデザインに贈られる国際的なデザイン賞、レッド・ドットの「コンテンポラリー・グッドデザイン賞」という賞も受賞しているとのこと。
サイズ感はこんな感じ!
iPad12.9とiPhoneXと比較してみました。
一応各寸法も表記しておきますね。
全体の寸法は443.27 x 256.45mm
液晶部分のサイズは340.99 x 191.81mm
画面解像度は1920 x 1080px
ちなみに液晶画面の色域表現はsRGB133%
液晶の明るさ調整はサイドボタンでカンタンにできます。
以前使っていた他社さんの液タブはこのボタンがなかったので個人的に嬉しい。
液晶表面にはアンチグレアフィルムが貼られています。
アンチグレアフィルムとは光沢がない保護フィルムで、こちらにより光の反射や映り込みが軽減されるので、画面が見やすくなるのが特徴です。
さらに表面自体もサラサラとしているため、ペン運びが滑らかになります。
続いて、先ほども軽くご説明しましたが接続するコード類はこちら。
PCへ接続するコードの種類は「タイプC」。
実際にコードをすべて接続するとこんな感じです。
液タブの接続部をうっかり傷めてしまいやすい私としては液タブ本体に添うようなこの形はさりげなく嬉しい。
この部分を傷めると接触不良との強制バトルが発生するのでとてもしんどい。?
画面サイドについてるショートカットキーは8つまで設定可能!
ショートカットキーはドライバーから編集できます。
ドライバーはXP-PENさんの公式HPからダウンロードしましょう。
ドライバーダウンロードページへ
XP-PENさんと言えばダイヤル型のショートカットキー(デュアルホイール)がついてる印象が強いのですが、今回の液タブにもついてました?
デュアルホイールはキャンバスの表示倍率やブラシのサイズのショートカットを割り当てることで、くるくると回転させて表示やサイズを変えることが可能です。
続いて、付属のスタイラスペンがこちら!
ペンケースもSFを思わせるようなカッコよさで個人的にとても好きです。
宇宙船の脱出ポッドみたいだなとおもいました。?
こちらのケースはペン側面をカチッと押し込むことで中身が出てきます。
ケース内には付け替え用のペン先も収納されています。
ペン本体にはサイドボタンが2つとテールスイッチがついていて、ショートカットキーと同様にこちらもドライバーでカスタマイズができます。
さらに、なんとArtist Pro 16から最新のスマートチップ「X3」の搭載によりペンの性能がパワーアップしているとのこと。
ペンの動作精度や感度がアップし、描画の検知能力が最小荷重3gまで減少していて、かなり軽いタッチで描けるのが強み。
ちなみにペンの筆圧感度は8192レベルで安心の現在最高水準。
従来品と比べて寿命自体も向上しているそうで、長く使うお絵かき道具としてかなり嬉しい改良ですね。
X3チップの性能がかなりすごかったので詳細を見たい方のために公式の専用ページを貼っておきますね。
スマートチップ「X3」について
②Artist Pro 16でお絵かきしてみた!
ちなみに今回描いたイラストはこちら。
ここからは、中の人4号的にArtist Pro 16で絵を描いてみてここが良かった!ポイントをご紹介していきます!
ここが良かった①
液晶画面のサイズ感が良い。
液晶画面が小さすぎると描きづらいし、大きすぎると細かく描けすぎてしまうという個人的なこだわりから、普段使う液タブやタブレットは13インチなのですが、Artist Pro 16はサイズ感が近いためか腕を動かす感覚がとてもしっくりきました!
大型ほど設置スペースもとらないので、液タブ初心者さんや液タブのサイズにこだわりのない方にはこのくらいのサイズをおすすめしたいです。
ここが良かった②
軽いタッチでスラスラ描ける!
描画する時の体感がとにかく良く、細い線も軽いタッチでスラスラ描けて文句なしの快適さでした。(大変失礼な話ですが、こんなに使いやすいとは今まで思ってなかったため、かなり衝撃を受け認識をあらためました…!)
X3チップの搭載に加え、ペンがタブレットに接触したときの沈み込みが軽減されているとのことなのでそのへんも体感のすばらしさと関連している気がします。
他のペンタブレットと比べた結果、たしかに沈み込みは少なかったです。
ここが良かった③
描画位置のズレがほとんどない!
線を描いた時の位置がしっかりペンの真下に来ていて描画位置のズレをほとんど感じませんでした!
描画位置のキャリブレーションをする際、普段使っている液タブの調整点が4点なのに比べ、Artist Pro 16は5点での調節なのでその違いがあるのかもしれない。すばらしい。
こちらはドライバーからできます。
ここが良かった④
太すぎず、細すぎずなペンの持ち手にこだわりを感じる!
ペンの持ち手が一般的なグリップペンより若干細く、Apple Pencilのような細身なスタイラスペンよりも太く、双方の持ち手の中間をとったほどよい持ちやすさなのがとてもこだわっているなと感じました。
普段スリムペンを好んで使っている私ですが、特に違和感なく快適に使うことができました!
余談ですが持ち手のフラットな部分にもSF的デザインを感じてとても好きです。
ここが良かった⑤
アンチグレアフィルムの効果が優秀!
先ほどもご紹介した液晶表面のアンチグレアフィルムですが、こちらも文句なしに快適でした!ペーパーライクフィルムを別途購入しなくてもサラサラとした描き心地や蛍光灯の照り返し軽減などの恩恵を受けられるのは何気にうれしい。
ちなみに弊社スタッフに、以前XP-PENさんの液タブを使っていたスタッフがいたので比べてみてもらったところ、昔はもっとペンにブレーキがかかってしまって若干の描きづらさがあったけど、格段に描き味が向上していると好評でした!
ここが良かった⑥
長時間使っても液晶画面があまり熱くない!
液タブのデメリットとしてよく聞く『長時間使用していると液晶が熱をもってしまい、場合によっては低温やけどを起こす場合もある』という問題ですが、Artist Pro 16は長時間使用していても熱をあまり感じませんでした。(※中の人4号の体感)
いままでは夏場の液タブは部屋をエアコンで冷やしていても熱いという認識だったのでとてもうれしいポイントだなと感じました!
今回は素手で作業しましたが、同梱しているグローブをつけることで熱さはさらに軽減するのでおすすめです。
③Artist Pro 16の注意点
注意点①
スタンドは付属していないので追加購入を推奨!
Artist Pro 16にはスタンドが付属していないので、傾斜をつけた状態で描きたい場合は別売のスタンドを合わせて買うのが推奨です!
XP-PENさんで販売しているスタンドのURLも載せておきますね。
注意点②
左利きの人は工夫して使おう!
ショートカットキーが左に付いてるので左利きの人が使いづらい…!
と思いましたが、ドライバーで画面を回転させることができました!
左利きの人はここを設定してからArtist Pro 16を逆向きにして使いましょう!
ちなみに若干電源は押しづらくなりますが、接続コードも逆さまに取り付けるのをおすすめします。
以上です!
まとめ
良かったところ
・パッケージ/液タブ本体/ペン等すべてにおいてデザインがオシャレ!
・めっちゃ軽くて薄い!
・スペースをとりすぎないサイズ感が初心者におすすめ!
・ペンの持ち手が太すぎず、細すぎずこだわりを感じる!
・沈み込みが浅く、細い線も軽いタッチでスラスラ描ける!
・ペンのキャリブレーションが5点調整なので描画位置のズレがほとんどない!
・アンチグレアフィルムが優秀!
・長時間使っても液晶画面があまり熱くならない!
・低価格な液タブでこの描きやすさはすごい!
ありかもしれないところ
・ミラーリングで使ったら板タブとしても使えるかもしれない。
注意したいところ
・スタンドが付いてないので傾斜をつけたい人は別途購入が必要。
・左利きの人はドライバーで画面を回転させよう!
いかがだったでしょうか!
低価格で高性能なタブレットがどんどん増えておりますが、
正直、ここまで描きやすいのは最早ヤバイ
というのが今回のレビューで一番伝えたい感想です。(語彙力消失)
率直にめちゃめちゃ描きやすくて価格以上の価値を感じたので、これから液タブ導入を検討されている方には特に強くおすすめしていきたいです。?
それでは次回レビューもお楽しみにー!
Artist Pro 16の商品ページはこちら
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