2022.03.23
【背景に使える】紙吹雪の描き方と紙吹雪ブラシの使い方
「背景はできるだけ描きたくないけど、何か簡単に描いてイラストを華やかにしたい」
そんなときにおすすめなのが「紙吹雪」や「花びら」などの散らし系アイテムです。
紙吹雪や花びらは簡単に描けるのに、イラストに立体感や華やかさをプラスすることができるので、初心者さんにもおすすめです。
中でも紙吹雪は、人気ゲームのファンアートで、レースに勝ったシーンのイラストとして取り入れている人も多いですよね。
そこで今回は、「紙吹雪の描き方」と「紙吹雪ブラシの使い方」について詳しくご紹介します。
Index
1.紙吹雪がおすすめな理由
▶︎BEFORE→AFTER
紙吹雪には、「簡単に描ける」以外にもおすすめな理由が3つあります。
①イラストがカラフルになる
紙吹雪は数種類の色の紙でできているので、背景に散らしてあげるだけでイラスト全体の色数を増やしてカラフルな印象にすることができます。
②簡単に奥行きを出せる
簡単な手順で奥行きが出せるのも、紙吹雪のおすすめポイントの1つです。
後ろにある紙吹雪の大きさと彩度を下げて、遠くにある印象を与えましょう。
③構図の一部として使える
紙吹雪は紙の向きや大きさ、散らし方によって構図の一つとして使うこともできます。
A.
B.
例えば、特に意図せずに紙吹雪を散らした場合、Aのように全体的に色が散ったカラフルなイラストになります。
この紙吹雪を、三角形の構図として捉えまとめて散らすと、Bのように先ほどよりも少しまとまった構図になります。
C.
また、紙吹雪をCのような流れに沿って配置すると、視線の流れを作りやすくなります。
この「視線誘導」や「構図」としての使い方は、紙吹雪だけでなく花びらや葉っぱなどの散らし系アイテムにも応用できるので、よかったら参考にしてみてくださいね。
2.紙吹雪を描くときのポイント
それでは、実際に描きながら紙吹雪を描くときのポイントをチェックしてみましょう。
【①紙の向きをランダムに変える】
落ちてくる紙は①のような形ですが、風や空気の抵抗で向きがランダムに変わるので、②のようにいろいろ変化させて描いていきましょう。
【②大きさと彩度を変えることで遠近感をプラス】
1.近いものは大きく、遠いものは小さく描く
2.遠いものは彩度を下げる
3.特に近いものをレンズぼかし(ガウスぼかしでもOK)でぼかす
1〜3のように、紙吹雪の大きさと彩度をところどころ変化させることで、遠近感を表現することができます。
1〜2まででも遠近感は出るので、3は好みに合わせてチャレンジしてみてください。
また、描くときに「近くにある紙吹雪」と「遠くに紙吹雪」でレイヤーわけしておくと、彩度を調整しやすくなります。
▶︎ぼかしの使い方
フィルタ>レンズぼかしorガウスぼかし
3.紙吹雪ブラシの基本的な使い方
メディバンペイントには、「カラフル紙吹雪ブラシ」(有料)があります。
このブラシを使うと、簡単に舞い散る紙吹雪を様々な色を使って描くことができます。
▶︎ブラシのダウンロード方法はこちら
『Q.クラウドブラシはどこからダウンロードできますか?』
ブラシをダウンロードしたら、紙吹雪ブラシを実際に使ってみましょう。
3-1.紙吹雪の間隔
紙吹雪の大きさは「幅」、紙吹雪の間隔は「描画間隔」で調整することができます。
間隔を100にしても「間隔が短いな」と感じるときは、ブラシをポンポンとタッチして描くのがおすすめです。
全体のバランスを見て後から位置や向きを変えたくなったら、「選択ツール>移動ツール(もしくは変形ツール)」で調整してみてください。
3-2.色味の調整
カラーサークル上で選んだ色に応じて、紙吹雪の色味が変わります。
描いた後に一部分だけ色を変えたくなった場合は、「選択ツール>フィルタ>色相」で調整してみてください。
4.まとめ
紙吹雪は、難しい建物や自然物などを描くことなくイラスト全体の構図や色味を調整できるので、初心者さんにもおすすめのアイテムです。
誕生日やレースで1位になったシーンなど、使えるシーンは限られていますが、背景に悩んだときはぜひ一度チャレンジしてみてください。
(文・絵/Amane)
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