2022.09.23
【初心者向け】これから漫画を描きたいあなたに!効果的なトーンの使い方〜肌編〜
漫画を彩る心強い味方といえば「トーン」。
トーンを使うと作品が一気に漫画らしくなりますよね。
メディバンペイントにもトーン素材がたくさん揃っています。
「これから漫画を描きたい!」「トーンをどこに貼ったら良いのかよくわからない…」という方のために、トーンの効果的な使い方をご紹介します。
今回は【肌】に使うトーンについて解説します。
Index
☆まずはトーンの基本をおさらい☆
「トーン」とは、「スクリーントーン」のことで、主に漫画を描く時に使う画材のことです。
細かい点がたくさん集まった「アミ」や、空や木、キラキラなど様々な模様のものがあります。
アナログで漫画を描く時には、貼りたいところに合わせてカッターで切り、ペタっと貼って使うのですが、デジタル漫画の場合は塗り絵の感覚で簡単に貼り付けることができます。
メディバンペイントの素材フォルダでは、アミだけの基本のトーンを【タイル】、特殊な模様があるトーンを【トーン】と分けて表示されています。
【クラウドから素材をダウンロード】を選択すると、今表示されていないトーンもたくさん出てきますよ!好みのものを選んでみましょう。
⚫️アミの大きさ
アミトーンは、アミ(丸)の密度や大きさによって使える場所や印象が違ってきます。
・【◯◯線(メディバンペイントではLと書いてあります)】…置かれている丸の数
→数値が大きいほど丸が密集して細く見える
・◯◯%…濃度
→数値が大きいほどひとつひとつの丸が大きくなり濃く見える
比較するとこんな感じです。
線数と濃度を変えるだけで、まったく別物になりますね。
「髪は◯L◯%、肌は◯L◯%…」と、自分の好みの濃さを研究してみてください。
☆肌にトーンを使ってみよう!☆
人物の肌にトーンを使ってみましょう!
肌のトーンの使い道は主に3つです。
①肌の色を表現する
②肌の影を表現する
③心の動きなどを演出する
①肌の色を表現する
単純に肌の色を変えたい時に使います。
日焼け、褐色のキャラクターなどを描きたい時には、肌全体にトーンを貼ってみましょう。
肌に使うトーンはできるだけ線数が高い(=点が細かい)ものをおすすめします。
肌に馴染みますし、貼る範囲が広いので、点が細かい方が線画を邪魔しません。
濃さはお好みで調整してください。
あまり濃すぎると同じく線画が目立たなくなってしまうので注意です。
②肌の影を表現する
首の下、髪の落ち影、ひじの関節など、影ができる部分に使ってみましょう。
カラーイラストを描く時と同じ要領です。
影にトーンを使う時も、できるだけ線数が高い(=細かい)方が線画を邪魔しません。
影の分量も悩ましいところですね。
影を入れれば入れるほどリアルな仕上がりになっていきます。
自分の絵柄とのバランスを考えて、入れる箇所を決めましょう。
また、影を入れる箇所が多いほど作業が大変になっていきます。
漫画を描く時は何ページもトーンを貼り続けなければならないので、自分の作業可能時間と照らし合わせて分量を考えましょう。
③心の動きなどを演出する
①、②は物理的な肌の色・影の表現をご紹介しましたが、心情効果のトーンをご紹介します。
嬉しい時にはキラキラ、悲しい時にはモヤモヤ…など、背景に使うイメージのトーンを、意外なことに肌に使うこともできます。
特に【カケアミ】類、【砂】類のトーンは、全体に貼っても影のように一部に貼っても良い感じの雰囲気になるのでおすすめです!
メディバンには様々な柄のトーンがあるので試してみましょう!
☆トーンについてはこちらの記事も参考になります☆
『トーンの削り方』
(文・絵/はらなおこ)
twitter:@nao_comic
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