2022.09.07
初心者向けコマ割りのやり方
コマ割りは漫画を描くうえで欠かせない要素。
今回は「コマ割りを描く時のポイントや使えるテクニック」をご紹介します。
描き手のやりたいことによって最適なコマ割りは変わますが、ぜひ参考になれば幸いです。
Index
コマとは
コマとは漫画において時間の流れを表現する1枚の絵です。
下の図のように、絵を枠で囲んで表現するのが一般的です。
数え方は1コマ、2コマです。
ほとんどの漫画はこのコマによって構成されています。
コマ割りとは
コマ割りとは「コマをどういう風に配置するか、どんな構図にするかを考える」ことです。
コマの数は読みやすさを重視しよう
基本的に「1ページあたり3~6コマぐらい」が絵も大きく描けてセリフに余裕ができるので読みやすいです。
(例えば冒頭の画像は5コマあります。)
例えば1ページに10コマあると、このようになります↓
各コマが小さくなってしまい、読みにくくなります。
1ページに詰め込みたくなりますよね。
ですが「いらないコマを削ったり」「ページを増やしてコマを分けたり」しましょう。
読者を混乱させないようにしよう
一般的な漫画は右から左へ、上から下へと読み進めていきます。
例えば下の図のようなコマ割りをすると、読む順序がわからなくなります。
一見よくありそうですが…
縦へ読むのか、横へ読むのか一見わかりません。
意図していないならば、こういったコマ割りはあまり好ましくありません。
下の図のように「枠の位置や太さをずらす」ことで、自然とコマの順序を誘導することができます。
これを意識するだけでも、読みやすい漫画になります。
コマ割りで使えるテクニック
コマ割りをするうえで使えるテクニックをご紹介します。
- コマの形
- 大ゴマ
- ぶちぬき
- 場面転換
- 時間経過
- めくり
コマの形
コマの形は長方形か正方形が基本です。
たまにナナメになったコマなども見かけます。
このように、場面によって最適なコマの形があります。
好きな漫画をよく見て、どんな場面でナナメのコマが使われているか見てみましょう。
上手く使えばとてもかっこいいですよ!!
漫画とともに他のテクニックもご紹介します。
大コマ
大きいコマを「大ゴマ」といいます。
見てほしいシーンや、重要なシーンなどは大ゴマにしていきましょう。
ぶちぬき
コマの枠をはみ出してキャラを描くことを「ぶちぬき」といいます。
キャラの全身や初登場の重要キャラなど、キャラを見てほしい時に効果的です!
場面転換
場所を移動したり、今いる場所の説明をするときはまずその場所が描かれたコマを挟むとわかりやすくなります。
時間経過
時間を表す手法について、よく見るものをご紹介します。
このページでは都合上同時に使っていますが、普通はどちらか片方だけで大丈夫です。
なにもないコマをいくつかはさむ
少しずつ小さくしたり、トーンでグラデーションしたりして時間の経過を表せます。
無くなる物や時計で表現する
食べ物や飲み物など、無くなったりするものを描くことで時間の経過を表現する手法です。
時計などもわかりやすくてオススメ!
めくり
最後に重要テクニック!
魅力的な漫画を描くうえでかかせないのが「めくり」です。
「めくり」は、次のページをめくったときに見せ場となるコマが来るようにする手法です。
そうすることで、読者は次のページへめくりたくなります。
例えば下の図のように「犯人を誰かを示すコマ」と「犯人が誰かわかるコマ」を、同じ1ページにした場合。
悪くはないのですが…
読者は「一体犯人は誰なんだろう?」とドキドキすることなく、このページだけで完結してしまいます。
どうせなら一緒に推理してほしいし、犯人は誰なのか次のページをめくるまでドキドキしてほしいですよね。
なので「犯人が誰かわかるコマ」を、次のページにします。
次のページで↓
こうすることで「誰が犯人なんだろう」と期待感を抱かせながら、次のページへめくらせることができます。
これがめくりです。
「次のページを読みたい!」と思わせることができればこっちのもの!
読者を誘導できている証拠です。
まとめ:コマ割りは難しいけど漫画を描くうえで欠かせない
いかがでしたか?
- コマとは
- コマ割りとは
コマの数は読みやすさを重視しよう
読者を混乱させないようにしよう - コマ割りで使えるテクニック
コマの形
大ゴマ
ぶちぬき
場面転換
時間経過
めくり
コマ割りは難しいけど、漫画を描くうえで欠かせないもの!
ここで紹介しているテクニックはほんの一部なので、たくさん描いて自分だけのテクニックをみつけてみてくださいね!
(文・絵/つかさん)
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