2022.09.28
【初心者向け】これから漫画を描きたいあなたに!効果的なトーンの使い方〜服編〜
- メディバンペイントで漫画を描きたい!
- トーンを使ってみたい!
ビギナーさん向けのトーンの使い方講座、今回は洋服編です。
服の模様を表現したり、影を表現したり、服は特にトーンの力が発揮されます!
使い方を覚えて表現の幅を広げちゃいましょう!
【初心者向け】これから漫画を描きたいあなたに!効果的なトーンの使い方〜肌編〜
服へのトーンの使い方は、大きく分けて2通りあります。
- 服の柄を表現したい
- 服の影を表現したい
Index
服の色や柄として使う
「アミ点」のトーンを使うことで、白黒の漫画でも「まるで色がついている」ように表現できます。
- チェック柄
- 花柄
- デニム
手書きで描くのが難しいような柄でも、トーンを使えば簡単に表現できます。
服の線画を用意しました。
このワンピース全体に柄をつけてみます。
「柄を貼りたい部分」を選択
まず「自動選択ツール」で「柄を貼りたい部分」を選択します。
トーンの選択
次に、メディバンペイントで公開されているトーン素材を呼び出してみましょう。
(画像はPC版メディバンペイント)
「素材パネル」を表示させます。
アミトーンなど基本的なものが表示されます。
もっとたくさんの種類の、トーンを呼び出してみましょう。
下の方にある「クラウドから素材をダウンロード」を選びます。
「トーン」の欄から、ページをどんどんさかのぼっていくと、服に使えそうなトーンがたくさん出てきます。
今回はこのコスモス柄を使ってみましょう!
左下の「キャンバスに貼り付け」を選択します。
すると、先ほど選択した部分にトーンが貼られました!
柄の大きさや向きを調節
画面の下の方にある「回転」と「倍率」のバーをスライドさせて、柄の大きさや向きを調節できます。
調整できたら、右側の「OK」を選択。
完成です♪
洋服はもちろん、和服に使える和風の素材もあります!
「洋服向け」と紹介されていないトーンも、使ってみたら意外と良かったりします。
色々と試してみましょう!
服の影を表現したい
次は「トーンで影を入れる方法」です。
トーンで影をつける方法は、大きくやり方が2つあります。
- 全面に貼ってから削る方法
- 必要なところだけペンで塗る方法(ハーフトーン)
全面に貼ってから削る方法
先ほど花柄をつけた時と、ほぼ同じ方法です。
まず服の全体にトーンを貼ってしまいます。
そのあと「消しゴムツール」を使って、「消したい部分」と「光が当たっている部分」を削っていきます。
広い範囲に影をつけたい、逆光を表現したいときなどにおすすめです。
必要なところだけペンで塗る方法(ハーフトーン)
ペンで描いたところがトーンの柄になる「ハーフトーンレイヤー」を使う方法です。
服の影は細かいことが多いので、個人的にはこちらのやり方の方がやりやすいです。
まず、レイヤーが表示されているところの下側のアイコンから「レイヤーを追加(ハーフトーン)」を選択。
すると、このような画面が出ます。
貼りたいトーンの種類・線数・濃さを選びます。
- 一番よく見る水玉模様の丸い柄は「アミ点」です
- 「線数」は丸の密度を表しており、数値が高いほど丸が細かいです
- 「濃さ」は、%の数値が高いほどトーンの色が濃くなります
「トーンの濃さを固定」にチェックを入れます。
チェックを入れないと、ペンの種類によってトーンの濃さが変わってしまいます。
なので、漫画の場合は「トーンの濃さを固定」することをおすすめします。
ペンでトーンを好きなように貼れるようになりました!
服のシワなど、細かいところを貼るのにとても役立ちます。
影トーンの選び方のコツ
「影のトーン、どのくらいの濃さのものを使ったらいいかわからない!」
線数も濃さもパターンが無限にあるので迷ってしまいますよね。
初めての方はまず「60線、20%」程度のトーンをおすすめします。
一度これで貼ってみて、やっぱりもうちょっと薄い方がいい、濃い方がいい…と調整してみてください。
肌のトーンの講座でもお伝えしたように、線数が低い(=アミの点が大きい)トーンを使うと、明らかに人物から浮いて見えて線画の邪魔になってしまいます。
影の濃さは、なんでもないシーンでは薄めが良いのですが、濃さによって光の強さを表現できます!
当たっている光が強いと、その分服にできる影も濃くなります。
真夏の昼のシーンや、強い光が当たっているシーンでは、影も濃くすると◎です。
逆に影を薄くすると、柔らかい光が当たっている雰囲気を表現できます。
トーンを貼るのに慣れてきたらぜひ「トーンの使い分け」に、チャレンジしてみてください!
影の付け方のコツ
服の影をつける時に、ビギナーさんがついやってしまいがちな失敗が、
「シワが出来ているところ全部に影を入れる」です。
確かに、実際自分の着ている服を観察してみると、シワが出来ている部分に細かく影がついています。
しかし、現実の影を漫画でそのまま再現するのはむずかしいです。
・絵柄と合っておらずチグハグな印象になる
・影が細かすぎて逆に立体感がなくなる
劇画のようなリアルな絵柄のを目指す人は別ですが、そうではない場合は、
影を「シワ」単位ではなく「どこから光があたっているか?」と、大きい単位で考えてみましょう。
全てのシワに影を入れる必要はありません。
トーンを貼る前に、グレーでざっくりと影の位置を決めるやり方もおすすめです!
おおまかな影の位置を決め、その影に沿ってトーンを貼ると、絵全体に統一感が生まれます。
まとめ:トーンは柄や色味を簡単に表現できるので服との相性は抜群
今回は服にトーンを貼る時のポイントなどをご紹介しました。
- 服の色や柄として使う
- 服の影を表現したい
全面に貼ってから削る方法
必要なところだけペンで塗る方法(ハーフトーン) - 影トーンの選び方のコツ
- 影の付け方のコツ
トーンは柄や色味を簡単に表現できるので服との相性は抜群です!
ぜひ色々と試してみてください♪
(絵・文/はらなおこ)
twitter:@nao_comic
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