メディバンペイントではイラストにトーンを貼ることができます。
色々なトーンの使い方、表現の仕方を見ていきましょう。

【今回の完成イメージ】

前回はトーンを貼るための線画の準備、ハーフトーンレイヤーの作成方法、バケツツールで流し込むトーンの貼り方について説明しました。

今回は、
・模様トーンの貼り方(クリッピングの活用)
・模様トーンを服のシワなどに合わせて変形させる方法(メッシュ変形)
・グラデーションツールの使い方
・8ビットレイヤー変換でトーン化する方法
を説明します。

 

1. 模様トーンを貼る

1-1. 模様のあるトーンを貼る下準備をする

アミ・縦線・横線以外のトーンは、初期設定ではハーフトーンレイヤーで流し込んで貼ることができません。
模様のあるトーンを貼る方法の一つとして、今回は「クリッピング」を活用します。

まず、模様を貼りたい服の部分を白で塗りつぶしたレイヤーを作ります。
塗りつぶせているかわかるように、背景に色のついたレイヤーを追加すると作業がやりやすくなります。
※他のトーンを貼った場所は非表示にしています。

 

1-2. クリッピングのためのレイヤーを作る

先ほど作った着物下地レイヤーの上に、もうひとつレイヤーを作っておきます。

 

1-3. 柄トーンを選び、キャンバスに貼りつける

メディバンペイントにどんな素材があるかは、詳しくは下記ページから探すことができます。
素材ページ | メディバンペイント(MediBang Paint)

今回使うのはこの素材です。

 

先ほど作った「桜の柄をはりつけるレイヤー」を選択しておき、「素材パネル」を表示します。

 

「トーン」をクリック→「桜3」をクリック

 

クリックしたまま、キャンバス上にドラッグ&ドロップ、または下部の「素材を追加」をクリックします。
画面いっぱいに模様が貼り付けられるので、倍率スライダーで模様の大きさを調整し(今回は60%)、OKを押します。

 

レイヤーウィンドウ上部の「クリッピング」にチェックを入れると、先ほど作っておいた着物下地レイヤーに桜の花が貼り付けられます。

 

クリッピングした模様は、下地を作った女の子の服の上にだけ見えていますが、実際は他の部分も残っています。
この後、服のシワや体の形に合わせて模様を自然に見えるように変形していくので、この方法を取っています。
もし最初から服の形に切り取った場合、後から変形すると、ズレたところに隙間ができてしまうからです。

クリッピングは、ほかにも便利に使えるので、ぜひ覚えてください。

<ワンポイント>素材の追加方法
元々入っていない服の模様や柄は、「トーンマーク」→下部「リストに保存」で、クラウドトーンをダウンロードして利用できます。
クラウドトーンはたくさんの種類があります。
メディバンペイントに登録していれば利用は無料です。

 

 

2. 模様を変形する

貼った模様を、人物の体や服のシワに合わせて変形しましょう。

 

2-1. メッシュ変形の準備をする

「選択範囲」→「メッシュ変形」を選びます。

 

画面上が格子で区切られるので、大きさを調整します。
数字が大きくなるほど細かく区切られます。

 

2-2. 変形する

十字矢印マーク「移動ツール」を選択し、メッシュが交差するポイントを好きな方向に動かし変形させます。
メッシュラインがゆがんでいるのと同じように、模様も変形しているのがわかります。

「OK」で確定します。

※下地を作るとき、衣服のパーツごとにレイヤーを分割して作っておくと、模様がそれぞれに独立するので、より自然になります。

 

 

3. グレーをアミトーンに変換する

通常のカラーレイヤーで塗った部分を、後からトーン化してみましょう。

 

3-1. ベタにグラデーションをかける

女の子の髪の毛にグラデーションをかけます。
前回作っておいた、髪の毛をベタで塗りつぶしたレイヤーを選択します。
(作業がしやすいように不透明度を下げています)
「自動選択ツール」→シフトキーを押しながらグラデーションをかける部分をクリックします。
選択された部分が点線で囲まれます。

 

ベタの不透明度を元に戻し、「グラデーションツール」を選択します。
カラーは黒とグレーにしておきます。
下方向から上へ、カーソルを引っ張るとグラデーションがかかります。

 

3-2. 8ビットレイヤーに変換してトーン化する

髪にグラデーションがかかったら、「レイヤー」→「変換」→「8ビットレイヤー」を選択します。

 

8ビット変換したレイヤーをダブルクリックし、レイヤー属性ウインドウを出します。
「ハーフトーン化しない」→「アミ点」に変更し、線数を決めてOKを押します。

 

最後に、女の子の服のレイヤーの上に新しいレイヤーを作り、エアブラシ白で肩などにハイライトを入れ、クリッピングします。

 

 

4. 今回のまとめ

・模様を貼るときは、下地レイヤーを作り、その上のレイヤーに模様を貼ってクリッピングする

・服に貼った模様はメッシュ変形で自由に変形できる

・8ビットレイヤーに変換すると、あとからトーン化できる