2023.12.08
運動靴の描き方を実例で紹介!基本の描き方から実践編まで
キャラにカッコいい運動靴を履かせたいけど、運動靴がうまく描けずに悩んでいるという方は多いのではないでしょうか。
スポーティーなテーマのイラストだけではなく、ファッション性も高い運動靴はイラストで描く機会の多いアイテムです。
しかし、クッション性の高いソールや靴紐等、複雑な部品の多い運動靴を描くのに苦手意識を持っている方もいるでしょう。
この記事では、運動靴の基本の描き方から実践編まで、実際のステップを見ながら詳しく解説します。
Index
運動靴の基本の描き方!4ステップで描いてみよう
運動靴の基本的な描き方は、次の4ステップの工程です。
- ステップ①:足の形からラフを描く
- ステップ②:運動靴の特徴を知る
- ステップ③:靴紐のあたりを描く
- ステップ④:ディテールを整えて完成!
それぞれのステップを詳しくみていきましょう!
ステップ①:足の形からラフを描く
運動靴を描く前に、まず足の形からラフを描きます。
運動靴は足にフィットしたデザインですので、先に足から描けば靴の形を捉えやすくなります。
足のラフを描いたら、足の形に沿うように運動靴のラフを描いていきましょう。
運動靴は種類によってデザインが多種多様です。
「運動靴」と「スニーカー」に明確な違いはありませんが、運動をサポートする機能に特化した靴を運動靴と呼んで問題ないでしょう。
- ランニングシューズ
- ウォーキングシューズ
- サッカーシューズ
- テニスシューズ
- 陸上競技用のシューズ
このように、汎用性の高いランニングシューズやウォーキングシューズに限らず、競技用のシューズも運動靴に分類することができます。
種類によって運動靴のデザインは異なりますので、あらかじめどんなデザインにするか決めてから描きましょう。
ステップ②:運動靴の特徴を知る
運動靴を自然に描くためには、デザインの特徴を知ることが重要です。
種類によって運動靴のデザインは異なりますが、一般的に、履き口周りに厚みがあり、クッションのようになっているのが特徴です。
ここでは、一般的にイメージする運動靴の特徴を紹介します。
つま先は丸くなっているのではなく、気持ち先細になっており、少し上向きに反っています。
ソールは踵の部分が厚く、靴底も溝が深くなっています。
ソールは二重になっており、接地面に当たる部分がそのままつま先を覆う「トゥーガード」というパーツになっています。
実際に自宅にある運動靴を観察し、描きたいデザインの運動靴の形の特徴を知ることが重要です。
ステップ③:靴紐のあたりを描く
靴紐を描く前に、靴紐のあたりを描いていきます。
まず、靴の中心線を描き、中心線でクロスするように靴紐のあたりを描きます。
あたりを描く際には、靴紐の通っている場所を意識してシルエットのように描くようにしましょう。
線の太さに差が出ない、入り抜きのないブラシがおすすめです。
シルエットでのイラストの描き方については、こちらでも詳しく解説しています。
シルエットから髪の毛を描こう!自然な流れの髪の毛を簡単に描くコツ
https://medibangpaint.com/use/2023/08/silhouette-hair-draw-natural-flow/
ステップ④:靴紐の線画を描く
続いて、あたりをもとに靴紐の線画を描きます。
運動靴の紐の形にも種類によって違いがありますが、今回は断面が丸くなっている靴紐を描きます。
まず、靴の方に、靴紐を通す穴の部分を描き込んでいきます。
靴紐の部分と重なった靴の線画をマスクレイヤーで隠します。
例では、重なった部分が分かりやすいように、運動靴本体の線画の色をグレーにしています。
マスクレイヤーでは、マスクレイヤーにクリッピングされたレイヤーの任意の部分を隠すことができます。
マスクレイヤーについては、こちらでも詳しく解説しています。
【PC】 マスクレイヤー
https://medibangpaint.com/use/2017/12/mask-layer/
【ポイント!】運動靴の靴紐の種類を知ろう
靴紐にも種類があることを知っておけば、イラストにも説得力が生まれます。
代表的な運動靴の靴紐の種類と特徴は次のとおりです。
・オーバルシューレース
楕円形の柔らかい靴紐。
向いているスポーツ |
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・フラットシューレース
平たく網目のある靴紐。
向いているスポーツ |
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・ラメ入りのシューレース
女性アスリートをターゲットにした靴紐。
向いているスポーツ |
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靴紐は「シューレース」とも呼ばれ、機能面での役割だけではなく、ワンポイントのおしゃれとしても靴紐が使われます。
靴紐を漫然と描くのではなく、靴紐と服のコーディネートを考えることでキャラの個性にも繋がりますね!
ステップ⑤:ディテールを整えて完成!
最後に、装飾やデザイン等のディテールを整えれば、基本の運動靴のイラストが完成です!
メーカーのマークやワンポイント、エアクッションなどを描き込めばアクセントになりますね。
正面や下のアングルから運動靴を描く場合
ここでは、正面や下のアングルから運動靴を描く場合のコツを紹介します。
まず、運動靴を正面から描く場合には、足の形に合わせて少し膨らませるように描きましょう。
一般的なデザインの運動靴はつま先が少し反っているため、正面からみると靴底が少し見えます。
下から見た場合、靴底は足の裏の形を意識して曲線的に描くのがコツです。
運動靴の靴底には、滑り止めの大きな溝があります。
また、各競技に特化した運動靴の場合、種類によって靴底のデザインも変わってきますので意識してみると良いでしょう。
【実践編】運動靴を履いた男の子のイラストを描いてみよう!
運動靴の基本の描き方を理解できたら、実践編として運動靴を履いた男の子のイラストを描いてみましょう。
実践編では、こちらのラフを元にイラストを描いていきます。
靴以外の部分を描く
まず、運動靴以外の人物部分を描いていきます。
ラフの段階で大まかに靴の形は描いていますが、靴の角度や形を正確に描くためにまず足の形のラフを描きます。
運動靴の形を描いていく
足の形のラフに沿って、運動靴の形を描いていきます。
基本の描き方で覚えた運動靴の特徴を意識して描いていきましょう。
- 履き口の周りは厚め
- つま先は少し反っている
- ソールは厚く、溝も深い
キャラクターに履かせる運動靴のデザインも決めておきます。
靴底を描く
靴の形が描けたら靴底を描きます。
運動靴の靴底を描く際には、ソールは厚く、溝も深めに描くのがコツです。
靴紐を描く
続いて、靴紐を描きます。
まずは、靴の中心線を取って、靴紐のあたりを描いていきます。
靴紐のあたりは入り抜きのないブラシで、シルエットで描くのがおすすめです。
あたりが取れたら、外枠をなぞるように靴紐の線画を描いていきます。
靴紐が描けたら靴紐を通す穴を描き足し、重なっている部分をマスクレイヤーで隠します。
今回は丸みのある靴紐をセレクトしました。
靴紐によってイメージも変わりますので、紐のデザインを変えて試してみるのも楽しいですね。
運動靴のディテールを描き込む
最後に、ディテールを描き込み、線画の完成です。
メーカーのラインやエアクッション等、運動靴ならではのディテールを描き込みましょう。
色を塗る
仕上げに色を塗り、背景を描いたらイラストの完成です。
運動靴はビビッドな色合いのものも多いので、イラストのアクセントになりますね!
運動靴を上手に描くためには構造を理解することが重要!
運動靴は、シンプルなスニーカーやキャンバスシューズなどと比べると、機能的な分、構造が複雑になっているケースが少なくありません。
運動靴を上手に描くためには、それぞれのパーツの構造を理解しておくことが重要です。
もっとも分かりやすいのは現物をしっかり見ること!自分の持っている運動靴をよく観察して、パーツごとの構造をスケッチしてみるのも上達の近道となります。
運動靴は足の形を意識して描こう!繰り返し練習して苦手意識を克服
運動靴を描く際には、いきなり靴の形から描きはじめるのではなく、足の形を意識することが重要です。
運動機能に特化した運動靴は足の形にフィットしたものが多く、足のラフから描くことで自然な形状で靴を描くことができます。
また、運動靴は種類によってもデザインが変わりますので、様々な種類の運動靴を観察してみるのも大切です。
スニーカーの描き方については、他の記事で詳しく解説しています。
スニーカーの描き方を実例で紹介!基本の描き方から応用編まで
https://medibangpaint.com/use/2023/10/sneaker-draw-basis-application-introduction/
(文・絵/SUB)
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