2023.11.15
リュックのイラストを簡単に描くには?手順・コツ・注意点などを実例で解説!
キャラクターの小道具としてリュックを描きたいけど、リュックの描き方が分からずに諦めているという方も多いのではないでしょうか?
一般的なハンドバッグやショルダーバッグと違い、背中に背負う形のリュックには作りも複雑なものが多く、描くのが難しいと感じている方もいるでしょう。
しかし、難しそうに見えるリュックのイラストも、手順とコツを掴めば簡単に描くことができます!
この記事では、リュックのイラストを簡単に描く手順やコツ、注意点を実例で丁寧に解説します。
Index
リュックの描き方の基本
まず、リュックの基本の描き方を知っておきましょう。
リュックの基本の描き方は、簡単に言ってしまうと「リュック本体」に「肩紐」をつけるだけです!
ここでは、リュック本体、肩紐を描くコツをそれぞれご紹介します。
リュック本体を描くコツ
リュック本体を描く際には、中にどのような荷物が入っているかを意識するのがコツです。
リュックに荷物が入っているときは、リュック全体のシルエットが少し下の方にたるみます。
たるみ方は荷物の多さや生地によって異なります。
・どんな素材のリュックなのか
・どれくらいの荷物を詰めているか
を意識して描きましょう。
また、リュックを背負っているときは、重力がかかり少し下の方に引っ張られます。
どれくらい引っ張られるかも荷物の量や生地によって異なりますので、自然にリュックを描くためには意識しておく必要がありますね!
肩紐を描くコツ
肩紐は真っ直ぐではなく「八」のような末広がりになるように描きます。
肩紐は調節できるようになっていますので、肩紐の構造を理解して描きましょう。
2タイプの肩紐の形
主な肩紐の形を2タイプ紹介します。
1つ目は調整が簡単にできるタイプです。
スポーツタイプやカジュアルなリュックに用いられることが多いです。
2つ目は見た目がおしゃれなタイプです。
女性が使う普段着に合わせるような、タウンユースのリュックなどに使われます。
【実践編】リュックを背負った女の子のイラストを描く6つのステップを解説!
ここでは実践編として、リュックを背負った女の子のイラストを簡単に描く、6ステップを解説します。
実践編では、こちらのラフを元に進めていきます。
1.ステップ①:リュック以外の人物を描く
2.ステップ②:リュック本体を描く
3.ステップ③:リュックの線画を描く
4.ステップ④:シワやディテールを描き込む
5.ステップ⑤:線の重なった部分を調整する
6.ステップ⑥:イラストを仕上げる
それぞれのステップを詳しく解説します。
ステップ①:リュック以外の人物を描く
まず、ラフを元にリュック以外の人物部分の線画を描いていきます。
完璧な線画ではなくラフでも良いので、リュックで隠れてしまう部分も描くようにしましょう。
リュックで隠れる部分ですので省略してしまいがちですが、隠れる部分もしっかり意識しておくことで、より全体のバランスがよくなります。
ステップ②:リュック本体を描く
続いて、リュック本体のラフを調整していきます。
ステップ①で描いた人物の身体のラインに合わせてリュック本体を描いていきます。
ステップ③:リュックの線画を描く
調整したラフに合わせて、リュックの線画を描いていきます。
設定上必要な場合を除き、リュックの中身は基本的にはいっぱいに入れず、下の方に物が詰まっていて上の方は余裕がある状態が自然なバランスで描きやすいです。
そのため、今回は荷物に余裕があるリュックの上の方は少し凹ませました。
ステップ④:シワやディテールを描き込む
続いて、リュックにシワや肩紐部分の厚みなどを描き込みます。
シワを描き込むとよりリュックの状態がわかりやすくなります。
例えば、中に入っている荷物の種類や量によっても、リュックのシワの形状が変わってきます。
ただし、デフォルメイラストのときはディテールの描き込みを省略してOKです。
ステップ⑤:線の重なった部分を調整する
人物とリュックを別々に描いて、線が重なってしまった部分を調整していきます。
まず、それぞれのレイヤーの線画の色や透明度を戻します。
線の重なっている部分をマスクレイヤーで隠して調整します。
マスクレイヤーは、マスクレイヤーに塗られた部分だけ、下にクリッピングしたレイヤーを隠す機能です。
マスクレイヤーの使い方についてはこちらでも詳しく解説しています。
「【PC】 マスクレイヤー」
https://medibangpaint.com/use/2017/12/mask-layer/
ステップ⑥:イラストを仕上げる
線画ができたら、イラストを仕上げていきます。
着彩と、少し背景をつけてイラストの完成です!
様々なリュックの種類を知ろう!
リュックと一口に言っても、デザインや機能、用途によって様々な種類があります。
代表的なリュックの種類は次のとおりです。
・スポーツタイプ
・カジュアルタイプ
・スクールバック
・ぬいぐるみタイプ
・ビジネスリュック
・ファンタジー風
・防災リュック
ここでは、様々な種類のリュックの特徴を紹介します。
スポーツタイプ
スポーツタイプのリュックは、登山やキャンプなどアウトドアで使用する実用性の高いリュックです。
サイズは大きめで、体にフィットするように装着します。
また、機能性にも優れており、パーツがとても多いです。
学生のキャラクターを描く際に、部活などをしている設定ならスポーツタイプのリュックがマッチしますね。
カジュアルタイプ
カジュアルタイプのリュックは、おしゃれで可愛いデザインが多く、普段着に合わせて使用します。
サイズは少し小さめです。肩紐は長めにして背負うことが多く、生地は布やレザーが多いです。
カジュアルタイプのリュックは、デザインによって次のように分類されます。
・ラウンド型
・フラップ型
・スクエア型
おしゃれアイテムでもありますので、トレンドに合わせたデザインで描かなければ、イラストが野暮ったくなってしまう可能性もあります。
スクールバック
スクールバックのリュックは、とくに私立の学校で制服と合わせて使用します。
素材は革製のものが多く、形が崩れないように固くできています。
イラストで描く際には、校章などを合わせてデザインするのも楽しいですね!
ぬいぐるみタイプ
ぬいぐるみに肩紐がついたような形のリュックです。
肩紐の付け方は他のリュックと同じく注意点を守って描きましょう。
甘えん坊なキャラやあざといキャラの小物として使用するのも良いですね。
ビジネスリュック
サラリーマンがビジネスで使用するリュックです。
スクールバックと同様に革製のものが多く、書類やPCを入れられる多機能なモデルも多くなっています。
ファンタジー風
ファンタジー風のイラストでも、キャラにリュックを背負わせることは少なくありません。
革製のヴィンテージデザインのものや、剣や旅の装備が付けられるものなど考えてデザインするのも楽しいですね。
防災リュック
防災リュックは、非常用の水や非常食など、多くの荷物が入れられる大容量のものが多くなっています。
防災ポスター等を描く際や、パニックもののイラストを描く際に登場する機会のあるタイプです。
リュックのイラストを簡単に描くコツや注意点
ここでは、リュックのイラストを簡単に描くコツや注意点について解説します。
丸と四角を意識すれば初心者でも簡単!
リュックのイラストを描くのが初めての方の場合、丸と四角を意識して描くのがコツです。
とくに、デフォルメイラストの場合、キャラに合わせて楕円形でリュックの形を描くだけでもリュックっぽく見えます。
丸と四角を組み合わせて、自然なリュックの形に見えるように調整しましょう。
リュックの中身を意識する
リュックを描く際には、中身に何が入っているかを意識するのがコツです。
革製の固いリュックを除き、リュックの形は中身の重さや形、量によって変形します。
また、地面に置いている状態と、人間が背負っている状態でもリュックのシルエットは変わりますので注意が必要です。
肩紐の厚みを意識する
人物にリュックを背負わせる場合、肩紐の厚みを意識して、身体に対して肩紐がのっぺりしないように注意しましょう。
とくに、スポーツタイプのリュック等の場合、肩紐部分にクッションが付いているケースも多く、通常よりも厚みがでますので描き分けが必要です。
リュックはコツを知れば簡単に描ける!リュックでキャラクターに個性を足そう
キャラクターにリュックを背負わせれば、キャラクターの趣味趣向や生活を表現することができ、キャラクターに個性を足すことができます。
リュックを描くことに苦手意識のある方も多いかも知れませんが、リュックはコツを知れば簡単に描くことができます。
解説したステップを確認しながら、自分なりに実際にリュックを描いて練習してみてくださいね!
(文・絵/SUB)
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