2019.07.17
【線画メイキング】修正や調整が楽になる!線画を細かくレイヤー分けするメリット
イラストを製作する際、つい少ないレイヤーで描いてしまい後から修正が難しくなってしまった経験はありませんか?
後々の調整の為に色塗りのレイヤーを分ける方は多いと思いますが、ラフや線画作業でもレイヤーを分けて描く事にはあらゆるメリットがあります。
今回は線画までのメイキングをしつつ、おすすめのレイヤーの分け方、それにより出来ることの紹介をしていきます。
Index
ラフ
まずはラフを描きます。
簡単にポーズが分かればいいので、一枚のレイヤーにざっくりと描きます。
関節は球、腕や脚は線で描いています。
後から迷わないように鎖骨の角度、胸と腰の向きは必ず描くようにしています。
下描き
ラフを描いたレイヤーの不透明度を下げ、レイヤーフォルダを追加します。
作ったレイヤーフォルダ内に下描きレイヤーを入れながら描いていきます。
今回は顔(輪郭と眉と鼻と口)、目、前髪、後ろ髪でレイヤーを分けました。
分かりやすいように色を変えています。
一度フォルダーを閉じ、新規でレイヤーフォルダーを再度作成。
その中に体の下描きを描いていきます。
どんな服でも、先に身体(裸の状態)をしっかり描いてから服を描くと構造が理解でき描きやすくなります。
肘先は最後までバランスを修正することが多いので必ずレイヤーを分けています。
下描きの調整
ここからは下描きのバランスを調整していきます。
目の大きさが左右で違っているので変形もしくはメッシュ変形ツールを使って調整します。
このとき投げなわ選択ツールを使用するのですが、レイヤーが分かれているので重なっている線を気にせずに簡単に選択することができます。
目の他にも以下の点が気になったので調整しました。
この作業で違和感があるところを出来るだけ減らすと後の作業が楽になります。
これで下描きの完成です!
レイヤーフォルダーを選択した状態で選択ツールを使うと、フォルダー内のレイヤー全てに選択が適応されます。例えば「頭全体の大きさを変えたい」といった場合は、レイヤーを結合しなくてもフォルダーを選択して変形を行えば一気に変形できます。
線画
下描きをできるだけ丁寧に描いたので、線画では線をきれいになぞっていく作業になります。
最後まで調整することを考え、線画でも下描きと同じようにレイヤーを分けながら描いていきましょう。
頭の部分が全て描き終わりました。
後々分かりやすいようにフォルダーの名前を変更しています。
レイヤーが分かれているので、他のパーツと重なることをあまり気にせず描くことができます。
のびのびと描くことで線に迷いが減りなめらかで自然な絵になります。
身体用のレイヤーフォルダーを作成して線画を描きます。
余計な線を全て消したら線画の完成です!
いかがでしたでしょうか。
線画のレイヤーを増やすことにより他の線を気にせず調整したり消しゴムで修正したりすることができます。
一見手間に思えるかもしれませんが、後の作業の効率化にもなりますので、ぜひ参考にしてみてください!
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