これまでに紹介した男女の描き分けポイントを駆使し、新たにキャラクターを描いてみましょう。

先に完成したイラストをお見せします。
それを元に、各ポイントのおさらい、考え方などを解説していこうと思います。

性別・年齢の異なる人物。
父・娘・息子・母の4人家族のイラストです。

①体(からだ)の工夫
②顔の工夫
③細かいこだわり

おおまかに上記の3つの節に分けましょう。

①体(からだ)の工夫

メインとなる父と娘の、ポーズの違いを見てください。



父は腕と脚を広げ、娘はその全く逆、内側に寄せていますね。
これは第6回「ポーズ・しぐさ」で解説した要素を取り入れています。

男は外側に、女は内側に力が向く。というものです。

つぎに全体の形の印象、シルエットに関わる要素を比較します。



父はカクカクと直線的なのに対し、娘は曲線で構成されているのがわかります。
こちらは第4回「体のシルエット」で解説しました。
感覚をつかむのが難しいのでぜひ記事を見直してみてください。

②顔の工夫

父と娘の頭部に注目してください。
第1回「顔のパーツ」第2回「顔の輪郭」で解説した要素が活用されていると思います。

父の顔は、”男性”と”大人”の要素を適用してディテールを豊富に

娘の顔はシンプルで、”女性”と”子供”の要素を合わせています。

また、このように男女、あるいは大人と子供を同じ位置に描くとき、頭の大きさはほとんど変わらないことに注意してください。

③細かいこだわり


そのほか、このイラストの場面が休日であること、登場人物が家族であることを演出するには、キャラデザインに気をつけます。
ゆったりしたラクそうな服を着させ、髪型や髪色は共通性を持たせました。

このようなモノクロの一枚絵でも、設定やストーリーをちゃんと想像してから描くと、完成までのモチベーションが保てます。

お疲れ様でした。
全7回にわたる「男女の描き分け」シリーズはこれにて終了です。

おわりに…
絵の完成度を高めるためにはとにかく
焦らず、意識すべきポイントをそのつど思い返し、冷静になることが必要です。

どうか気をつけてください!
しだいに描き慣れていく初心者〜中級者の時期ほど軽率に描き始めてしまい、雑になって粗製濫造したあげく、最終的に自信とやる気を失ってしまう。
そんな落とし穴があるのです…(筆者経験談)

うまくいかない時は、ぜひ本シリーズを読み返してみてください。
あなたの楽しいお絵描きライフの一助になれれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

(文・絵/飴ノ山)

▼関連記事リンク一覧▼
男女の描き分け(その① 顔のパーツ)

男女の描き分け(その② 顔の輪郭)

男女の描き分け(その③ いろいろな顔)

男女の描き分け(その④ 体のシルエット)

男女の描き分け(その⑤ 体のディテール)

男女の描き分け(その⑥ ポーズ・しぐさ)