はじめに

前回、明度と彩度、色相について説明しました。
今回はそこから少し発展して「トーン」というものについて触れていきたいと思います。

 

トーンの種類

まずトーンとは簡単に言うと「同じくらいの明度と彩度の色を集めた仲間」の事を指します。
このトーンは「色調」と呼ばれることもあります。
同じトーンに属する色は、同一のイメージや印象を与えてくれるので、画面のイメージに合わせたトーンを選ぶ事でより一層、自分の伝えたいイメージや世界観を表現する事が出来ます。

図のように、トーンは有彩色12種類、無彩色5種類に分ける事が出来、それらの色が持つイメージに合わせた名前がついています。
種類が多いので前編と後編の二つの記事に分けてこれから説明していきます。

 

無彩色のトーン

まずは無彩色の5種類から紹介していきましょう。

White(ホワイト)は、「清潔・冷たい・新鮮な」といったイメージを持つトーン。

Black(ブラック)は、「高級な・フォーマルな・シックな・お洒落な・締まった」イメージを持つトーン。

このホワイトとブラックの中間に位置する3種類のgray(グレイ)は「スモーキーな・洒落た・寂しい」イメージを持つトーン。

 

例えば、これらのトーンを使い分けることで同じ双子のキャラクターでも、いつも白い服を着ているキャラクターは清潔感があってちょっとクールな雰囲気を持つタイプ、いつも黒い服を着ているキャラクターはキリッと引き締まった固めな雰囲気を持つタイプといった個性を表現することも出来ます。
線画を反転させてトーンを変えただけなのに、色の力とはなんとも不思議ですよね。

 

有彩色のトーン

次に有彩色の12種類のトーンを紹介します。

一覧(1)のpail(ペール)は、「薄い・軽い・あっさりした・弱い・女性的・若々しい・優しい・淡い・可愛い」といったイメージを持つトーン。

一覧(2)のlight grayish(ライトグレイッシュ)は、「明るい灰みの・落ち着いた・渋い・おとなしい」といったイメージを持つトーン。

一覧(3)のgrayish(グレイッシュ)は、「灰みの・濁った・地味な」といったイメージを持つトーン。

一覧(4)のdark grayish(ダークグレイッシュ)は、「暗い灰みの・陰気な・重い・固い・男性的」といったイメージを持つトーン。

 

同じ女の子を描く場合でも、ペールトーンで描かれた女の子は優しく可愛らしい雰囲気、グレイッシュトーンで描かれた女の子は大人しくて地味な雰囲気になります。

 

また、中性的なキャラクターでもペールトーンで描かれた方は女性っぽく、ダークグレイッシュトーンで描かれた方は男性っぽく見えます。

こういった、トーンごとにどういった見え方をするか知る事で、統一感のあるまとまった画面作りが出来ます。

後の8種類の有彩色のトーンについては、『トーンを使いこなしちゃおう!〜その2〜』にて紹介します。