2020.09.02
鳥の描き方②【翼を描いてみよう】
普段、日常生活の中で見かけるスズメやカラスなどの鳥たち。
こういった鳥たちを描くときに欠かせないのが、翼です。
翼は、鳥の他にも天使や悪魔、ユニコーンといったキャラクターを描くときにも必要になってきます。
鳥は日常生活で見かけることも多いため、翼もなんとなく描けてしまうと言う人もいるかもしれませんね。
しかし、なんとなくで描くと細かい部分がわからなかったり、向きを変えたり動きをつけるとわからなくなってしまうことも……。
翼を描くときは、その特徴を知り意識して描くと、よりそれらしい翼を描くことができます。
そこで、ここでは翼の特徴や翼を描くときに押さえておきたいポイントについてご紹介します。
大空にはばたく鳥や、天使・悪魔などの翼を描いてみたいという人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
Index
1.翼の特徴と描くときのポイント
それでは、まず一般的な鳥の翼の構造について見ていきましょう。
◆翼の骨格
翼の骨格は、人間の腕から指先までの部分に似ています。
上のイラストでは、同じ色で囲っている部分が人間と鳥の骨格で似ている部分です。
翼の腕から手首まで伸びている紫色の部分は、腱です。
この腱があるので、人間のように腕を完全にまっすぐ伸ばさず、骨は開いたV字型をしています。
翼を描くときは、まずこういった骨格や骨格に肉付けした部分(手羽先+手羽元の部分)を下書きとして描き、その上に羽をつけていくと形が取りやすくなります。
◆羽のつき方
骨格の形は大体つかめたでしょうか。
では、ここからは羽のつき方をご紹介していきます。
羽は、大きく分けると縦に三段に分かれてついています。
まずは、この3段を意識して描くといいでしょう。
さらに細かく見ていく場合、羽は全部で8つのパーツに分けることができます。
鳥が飛ぶときに活躍するのが、「風切り羽」です。
風切り羽は、翼を上げるときは風を切って空気の抵抗を減らし、翼を下げるときは風をしっかり受けて推進力に変える働きがあります。
翼を描くときは、この風切りの羽の形を特に意識するといいでしょう。
初列風切りは、長めで先端が少し尖ったシャープな形をしています。
これに対し、次列風切りはやや横幅が広く丸みを帯びた形になっています。
また、翼は裏側から見ると、羽のつき方が少し違うため注意が必要です。
◆翼のたたみ方
鳥の翼は普段、体に沿わせて折りたたまれています。
このとき翼は、腕を折り曲げ、さらに手首から指先までの部分を下に向けて折り曲げている状態です。
人間で言うと、肘を曲げて手の甲を斜め下に向けているような状態になります。
(わかりにくい場合は、骨格をイメージすると、形を捉えやすいかもしれませんね。)
腕を引き寄せるので、二の腕や肘から先の部分に生えている羽がきゅっと集まることに注意し、羽を重ね寄せながら描いていきます。
風切り羽の上半分は、手首より上の部分の下側になるためほとんど隠れてしまいます。
見えている下半分の風切り羽は、尻尾の方に向けて体に沿わせておきましょう。
2.コウモリの翼の特徴と描くときのポイント
コウモリは、鳥類ではなく哺乳類の一種です。
しかし、鳥のように大きな翼を持っています。
コウモリの翼は、悪魔のキャラクターやハロウィンなどにもよく使われるので、描き方のポイントをチェックしておきましょう。
コウモリの翼の骨格を見ると、コウモリの指がとても長いことがよく分かりますよね。
コウモリの翼は、羽ではなく薄い皮膜でできています。
長く伸びた指と腕、足、尾の骨の間を皮膚が繋ぎ、ヨットの帆のようになっています。
指は、人間と同じで親指・人差し指・中指・薬指・小指の5本です。
親指は皮膜の外にあり、それ以外の指の間は皮膜に包まれています。
コウモリの翼の骨の部分を描くときは、指であることを意識し、放射状に描くとよりそれらしくなります。
※デフォルメの仕方やデザインによっては、あえて下の左側の絵のように縦にラインを入れることもあります。
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