2023.02.02

【初心者向け】女の子の体を魅力的に描く方法！動画あり

イラストを描き始めて日が浅いと、女の子の体を描いた時に「体が女性らしくない」「魅力がない・・・」と感じることはありませんか。SNSで他のイラストレーターの絵を見て「どうしてこんな上手に描けるのだろう」と感じることもあるでしょう。

女性の体は男性の体と作りが異なります。そのため女の子のイラストを描く際は、男性の体との違いを意識して描き分けることが重要です。今回は、女の子の体を魅力的に描く方法をご紹介します。少しの工夫でぐっと魅力的になるのでぜひ実践してみてください。

Index

女性の体を描く時に抑えるべき3つのポイント！

まずは女性の体を描く時に押さえるべき3つのポイントをご紹介します。

1,男性との違いを知る
2,頭身を整える
3,曲線を意識する

男性との違いを知る

男性の体と女性の体では多くの違いがあることを意識しましょう。具体的に体の上から見ていくと、以下の部位ごとに異なる点が多いです。

・首の太さ
・肩幅
・胸の有無
・くびれの有無
・骨盤の大きさ
・おしりの大きさ

体全体を考えても、男女では筋肉の付き具合が異なるためイラストの描き方が異なります。具体的には、男性は筋肉が多い箇所を大きく描き、女性は体全体に丸みが出るように描きましょう。

頭身を整える

女の子の体を描く時は頭身を整えましょう。頭身のバランスを整えるには、頭の大きさを基準にして描きたい頭身の数の◯を縦に並べ、頭から胴体、胴体から足で半分ずつにすることがおすすめです。

女性の体は6頭身から7頭身で描くことが一般的ですが、体型によって以下の頭身をイメージすると可愛く描けます。

・モデルらしいスタイルを描きたい→8~9頭身
・少し幼さを足したい→5頭身
・幼児を描きたい→3頭身

自分が描きたいイラストのイメージに近いものから選択しましょう。

曲線を意識する

人の立ち絵を書く時は棒人間の様にならないように曲線を意識しましょう。人の体には直線的な部分が少なく、体の多くは曲線ででてきます。特に関節や筋肉の膨らみを意識して書くことが重要です。
女性を書く場合はさらに曲線を意識する必要があります。部位でいうと肩、腕、腰、お尻、足の曲線をうまく書けると女性らしさを出すことができます。次の項目で具体的な曲線の書き方をご紹介します。

【図解】腕や太ももに肉付けをしよう！

まずはこちらのイラストをご覧ください。

どこか不自然な印象を受けませんか？

このイラストは手足が棒のように真っ直ぐに描かれるため違和感があります。もっと具体的にいえば、腕や膝の関節部分に膨らみもないですし、太ももや腕も直線で書かれているので棒人間のように見えてしまい不自然です。

この違和感を無くすためには、曲線を付け加えて肉付けする必要があります。特に上腕や前腕、ふとももにお肉を描くとグッと魅力的になります！

では早速、どのように描けばいいのか見ていきましょう。

太ももの肉付け方法

まずは太ももです。元のイラストはソックスを履いてますが、履いていると分かりづらいのでまずはソックスを履いていない状態で解説します。

「曲線を意識する」のところでも解説しましたが、人の体は曲線でできており、脚も曲線でできています。具体的には、脚の付け根は細くキュっと締まり、1度膨らんでから膝に向けて細くなっています。

膝より下も同じような曲線です。ふくらはぎで1度膨らんでから足首に向けて細くなります。

上記の特徴を踏まえて下記の画像のようにゆるやかなカーブでイラストを描くと、肉感が出て自然な足になります。

一般的にソックスを履いている場合は、ふとももやふくらはぎにゴムが食い込むので、イラスト上でも食い込んでいる部分だけを細くすると自然に見えます。

腕の肉付け方法

次は腕です。まずはまっすぐ伸ばしている左腕から見ていきましょう。いくら手を伸ばしているからといっても、直線で腕を描いてはいけません。腕も脚と同じく曲線を意識することが重要です。

腕は肩から肘にかけて細くなり、肘のすぐ下で一番太くなってから手首に向かって細くなります。このような緩やかなカーブを描くと人間の腕らしくみえます。

次は曲げている右腕です。腕を曲げるイラストを描く場合は、肉がどのように変化するのかに注意しましょう。下記のイラストのように手前側に腕を曲げる場合は、赤矢印の部分を膨らませてお肉を乗せると自然に見えます。

青線で示した肉のシワは、腕の柔らかさを表せる大事な要素です。下記のイラストでは前腕が手前になってるので、前腕側にゆるやかなS字のカーブを書きましょう。前腕の肉が「むにゅっ」と乗ってる感が出せると魅力がアップします。

いかがでしょうか。両腕ともひと工夫で一気に魅力的になりました。

注意点

最後に注意点です。腕も脚(ふともも)も、曲線の角度を強くするとより多く肉を乗せることができますが、乗せる量を増やしすぎると太っているように見えてしまうので、気をつけてください。控えめなカーブの線を書いてから徐々に太くしていくのがおすすめです。
もちろん、肉感がないスッキリとした手足のイラストが好きな方もいますし、そういった絵を描きたい時もあると思いますが、手脚を細く描く場合もゆるやかな曲線を意識した方が魅力的になります。ご自分の好みと絵柄に合わせて角度を調節してください。