2020.10.19
意外と知らない!フォント名についたアルファベットの意味
いつも何気なく使用しているフォント。
「明朝体」や「ゴシック体」などいろんな種類がありますが、その名前の前後にアルファベットが書かれているのをよく見かけるのではないでしょうか。
メディバンペイントのクラウドテキストだけでも、
「IPA 明朝体」と「IPA P明朝体」
「IPA Pゴシック」と「IPA exゴシック」
「FOT-アンチックセザンヌPro」と「FOT-ハミングStd」
のように似たような名前のフォントがたくさんあります。
今回はフォントの名前についているアルファベットの意味を詳しくご紹介します。
読者に読みやすい作品を作るためにもぜひご参考ください!
Index
先頭のアルファベットの意味
まずは先頭のアルファベットから。
メディバンペイントのクラウドテキストでは「IPA」「FOT」、WordやExelなどのオフィスソフトでは「MS」などが付いたフォントをよく見かけます。
実はこれらのアルファベットはそのフォントを販売、提供しているメーカー名を表しています。
「IPA」「IPAP」「IPAex」の違い
メディバンペイントのクラウドテキストには明朝体とゴシック体が
「IPA 明朝」「IPA ゴシック」
「IPA P明朝」「IPA Pゴシック」
「IPA ex明朝」「IPA exゴシック」
と三種類ずつあります。
どれも一見同じように見えますが、「IPA」は『等幅フォント』、「IPAP」と「IPAex」は『プロポーショナルフォント』とそれぞれ違ったフォントなのです。
『等幅フォント』とはすべての文字が均一の幅で表示されるフォントの事を言います。
それに対し、それぞれの文字幅に合わせて字間を詰めて表示されるフォントを『プロポーショナルフォント』といいます。
「i」「f」など横幅が狭い文字は等幅フォントだと隙間が多くすかすかな印象になってしまうので、アルファベットを表記するときは特にプロポーショナルフォントがおすすめです。
その他メーカーにも等幅フォント、プロポーショナルフォントと分かれたフォントが多数あります。
フォントを選ぶときは「P」などのアルファベットが入っているかも確認してみましょう。
「std」「pro」の違い
よくフォントの末尾に「std」や「pro」という英語がついています。
メディバンのクラウドテキストでは「FOT-アンチックセザンヌPro」や「FOT-ハミングStd」などいろんなフォントに付けられています。
この英語は、表記できる漢字や記号の数を表す「規格名」のようなものです。
「std」は「Standard」の略称であり、9354文字表記することができます。
その名の通り一般的に使用する漢字や記号であればこの規格でまかなうことが可能です。
「pro」では15444文字表記することができ、Stdに人名漢字など少し珍しい漢字が追加された規格となっております。
その上には「Pro5(20317文字)」「Pro6(23058文字)」という、さらに珍しい漢字が追加された規格があります。
いかがでしたでしょうか。
どれも似たように見えてしまうフォントたちですが、実はフォント名にはいろんな情報を表記してくれています。
ぜひフォントを選ぶ際には参考にしてみてください。
(文・絵/mozukuni)
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