線画をいつもと違うブラシで描いてみると、それだけでイラストの雰囲気が変わることがあります。

ブラシには「柔らかい表現に向いているもの」や、「勢いがある表現に向いているもの」などそれぞれ特徴があるので、自分が描きたい表現ができるブラシを選ぶことが大切です。

そこで今回は、ブラシの種類によってどんな風にイラストの雰囲気が変わるかを見ていきたいと思います。

1.ブラシの特徴を見てみよう

まずは、
・Gペン/丸ペン
・鉛筆・シャープペンシル
・ペン
・筆
などのブラシを使って、その特徴や線画の雰囲気を見ていきたいと思います。

【①Gペン・丸ペン】

<Gペン・丸ペンブラシの特徴>

Gペン・丸ペンは、アナログで漫画を描くときに使用するペンです。
この2つのペンには、それぞれ特徴があります。

Gペン:ペン先が比較的柔らかく線の強弱をつけやすくなっています。輪郭線や躍動感のある線を描くのに向いています。
丸ペン:ペン先はやや固め。細かい部分や細い線を描くのに向いています。

メディバンペイントのGペン、丸ペンブラシも、こういったアナログの特徴を掴んで作られています。

※全てブラシサイズ15ptで描いています。

Gペンや丸ペンのブラシは縁の部分に、インクで描いたときのような滲みがあります。
ブラシ設定で「滲み」の数値を低くすると、滲みを抑えてつるんとした線にすることができるので、好みで調整してみてください。

Gペンブラシには、Gペン2、Gペン3などの種類もあるので、描きたいイメージにあったものを選んでみてくださいね。

<Gペン・丸ペンを使って線画を描くと…>

Gペンを主線(輪郭線)、丸ペンを服のシワなど細かい部分に使って描いたイラストがこちらです。

Gペン・丸ペンブラシを使って描くと、スタンダードなイラストに仕上がります。
着彩はアニメ塗りなどが合いそうです。

また、丸ペンGペン3だけを使って線を細めに描くと、少女漫画のような繊細な雰囲気に仕上がります。

【②鉛筆・シャープペンシル】

<鉛筆・シャープペンシルブラシの特徴>

メディバンペイントには、
鉛筆
鉛筆(ざらざら)1、2
シャープペンシル(H、HB、B)
など、いくつかの鉛筆・シャープペンシルブラシがあります。

鉛筆・シャープペンシルブラシは、線の縁がはっきりしていないので、線を重ねて描きやすいという特徴があります。
また、筆圧や線を重ねることで線の色を濃くし、強弱をつけることができるので、繊細な表現もしやすいと思います。

実際に使ってみると、鉛筆ブラシは柔らかく、シャープペンシルはやや固めな印象です。
アナログで鉛筆・シャープペンシルを使って描く感覚に近いので、アナログイラストを描き慣れている人は扱いやすいと思います。

<鉛筆・シャープペンシルブラシを使って線画を描くと….>

今回は鉛筆(ざらざら)2を使って線画を描いてみました。

鉛筆・シャープペンシルブラシは、ざらざらとした質感で黒と白のコントラストが低くなるので、ふんわりとした軽い印象になります。
そのため、パステルや水彩風など柔らかい色彩のイラストにも向いています。

【③ペン】

<ペンブラシの特徴>

ペンブラシには、通常のタイプと入り抜きがあるタイプがあります。

入り抜きを使うと、手軽に強弱がついたような線を描くことができます。
ただ、線の補正が強めなので、強弱の位置を細かく決めたい場合や、線の先まで自分のイメージ通りに引きたい場合は入り抜きなしのタイプがおすすめです。

<ペンブラシを使って線画を描くと….>

ペンブラシは、強弱が控えめなのでフラットな線が描きやすいと思います。
フラットな線で描くと、POPでデザインぽい印象になります。

しっかり塗りこむより、シンプルな着彩が合いそうです。

【④筆】

<筆ブラシの特徴>

筆ブラシは、その名の通り墨を使って筆で線を描いている印象です。
少しの筆圧で強めに強弱をつけることができます。

<筆ブラシで線画を描いてみると…>

今回は筆(墨)ブラシを使って線画を描いてみました。
筆(墨)ブラシは強弱が強めに出て線をしっかりと印象づけることができるので、コントラストが強いイラストに向いています。

はらいや強弱をつける部分に特に毛筆らしさがでるので、そういったところを意識するとより和風っぽいイラストに仕上がると思います。

また、筆(墨)3は描き始めと描き終わりが太く、中心部分が薄いという個性的なブラシで、勢いがある和風イラストに合いそうです。

 

2.ブラシの種類とイラストの雰囲気を比較してみよう

最後に、今回ご紹介したブラシを使って描いたイラストの雰囲気を、まとめて比べていきたいと思います。

・Gペン/丸ペン:強弱がついたスタンダードな雰囲気
・鉛筆・シャープペンシル:軽くでふんわりした雰囲気
・ペン:POPでスッキリした雰囲気
・筆(墨):和風で線の印象が強い
・筆(墨)3:和風で特徴的

このほかにも、メディバンペイントにはいろいろなブラシが無料で用意されています。
ペンパレットの「+」からブラシを追加することができるので、ぜひいろいろ試してみてくださいね。

<ブラシのダウンロード方法>

①「選択」をタップしてブラシ選択画面を開きます。

②「+」をタップします。

③「ブラシ追加」をタップします。

④ダウンロードしたいブラシをタップし、「保存」を押します。

⑤ブラシパレットの一番下の部分に、ダウンロードしたブラシが追加されています。

(文・絵/sakaki)