これから絵を描き始めるときに、まず悩んでしまいがちなのが「線画」です。
「ブレずにまっすぐな線を描きたい」「のっぺりした線画をなんとかしたい」といった線画の悩みを抱えているときには、知っておきたい6つのポイントがあります。

そこで、今回は下の絵の線画メイキングと一緒に6つのポイントを見ていきましょう。


1.ラフを描く

線画を描くときは、まず先にラフを描いていきましょう。
構図は先に決めていてもラフのときに決めてもOKです。

① 大まかな形や構図を決める

② 新しいレイヤーを作り、より詳細に線を決めていく

※ここでは①のラフを拡大・縮小などで大きさを調整。
その後、構図を少し変えてから新しいレイヤーに濃い色でラフを描いています。

③ さらに細かく描いていく

※新しいレイヤーの線がわかりやすいように、②のレイヤーの不透明度を下げています。

【Point1:ラフはどんどん描こう】

線の下書きであるラフは、細かく描くほど線画を描く段階で線を選んだり迷ったりすることが少なくなります。
一枚のレイヤーに何度も線を重ねて描いていくと、どれが必要な線かわからなくなってしまうので、新しいレイヤーを作ってラフを描き線を絞っていくのがおすすめです。

どこまで細かく描くかは人それぞれですが、どの線を選ぶか迷いやすい人は、ある程度しっかり描き込んで描きたい線を絞っておくといいと思います。

 

2.輪郭を描く

ラフが描けたら、今度は線画を描いていきます。
線画をどこから描くかは人によって違いますが、ここではまず輪郭を描いていきます。

いざ線画を描くとなると、思うように描けない。
そんな方は、線の描き方が自分にあっているか見直してみるのもおすすめです。

【Point2:自分にあった描き方を選ぶ】

線の描き方は、代表的なものとして以下の3種類があります。
それぞれの描き方を試して、ぜひ自分にあった描き方を見つけてくださいね。

① 一回のストロークで描く描き方


最も一般的な描き方です。一回のストロークで、スッと線を描いていきます。
一度ではなかなか「これだ!」という線を引けないこともあるので、メディバンペイントの「戻るボタン」やキーボードの「ctrl(command)+Z」で修正しながら描き直していきましょう。

② 短い線をつなげる描き方


長い線を描くときによく使われる描き方です。
短い線の先を重ねるようにしてつなげ、一本の線のようにしていきます。

③ 線を削って整える描き方


先に線を引き、消しゴムなどで削って線の形を整える描き方です。
少しずつ線を削っていくことができるので、時間はかかりますが思った形の線を描きやすいと思います。

【Point3:手ぶれ補正を使う】

「線がぶれやすい」という方にぜひおすすめしたいのが、手ぶれ補正機能です。
手ぶれ補正機能を使うと、ぶれを抑えてまっすぐな線を引くことができます。

手ぶれ補正の詳しい使い方については、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
▶︎手ぶれ補正で美しい線画を描こう!

【Point4:キャンバスを回転させる】

人間の手は、一定の動きで線を描きます。
そのため、手の構造上どうしても苦手な向きというものがあります。

苦手な向きを描く場合は、キャンバスを回転させて描きやすい方向に調整しましょう。
キャンバスの回転方法は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
▶︎【PC】回転・反転

▶︎Q.キャンバスを2本指で回転したい

 

3.髪を描く

輪郭部分が描けたら、今度は髪を描いていきます。

髪は顔や体に重なる部分があるので、新しくレイヤーを作って描いていきます。
こうしてレイヤーを分けておくと、修正するときに「髪を消すつもりが、顔の部分を消してしまった」といったことがなくなるため便利です。

【Point5:長い線を描くならペンを長く持って勢いよく】

今回はロングヘアなので、長い線をぶれずに描く必要があります。
長い線をまっすぐに描くときは、「ペンの上の方を持って勢いよく」を意識すると描きやすくなります。

① ペンの上の方をもつ

ペンの下の方をもつと、ストロークが短くなり長い線が描きにくくなります。
長い線を描くときは、ペンの上の方をもって描いていきましょう。

② 勢いよく描く

きれいな線を描こうとすると、ゆっくり丁寧に線を引きたくなるのですが、実はゆっくり描いた方が線はぶれやすくなります。
デジタルでは戻るボタンで何度でもやり直すことができるので、思い切って勢いよく線を引いてみましょう。

グッと力を入れるよりも、ペンを振るようなイメージでさっと引くときれいな線が引きやすくなります。

4.細かいところを描く

輪郭と髪が描けたら、今度は顔のパーツや細かい部分を描きます。

こういった細部を描くときは、細い線を使って描いていきます。

【Point6:線の太さを変える】

線を描くときは、
・輪郭線、近くにあるものは太く
・細かいパーツや質感を表すもの、遠くにあるものは細く
といったように強弱をつけると、メリハリのある絵になります。

 

5.線画を調整する

線画が描けたら、気になる部分を調整します。
ここでは、小ベタをいれることで立体感をプラスしています。
これで線画は完成です。

線の太さや小ベタなどのクオリティアップ術について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
▶︎5分でできる3ステップ線画クオリティアップ術!

 

6.完成

線画が描けたら着彩し、周りの色にあわせて線画の色を変更したり、一部色を変えたりして調整します。

線画色を変更する場合は、「フィルター>色相」から変更するか、「8bitレイヤー」に変えてから色変更を行う方法があります。
また、クリッピングマスクを使うと線画の一部だけ色を変えることができます。
▶︎8bitレイヤーを使って線画の色を簡単に変えよう

▶︎クリッピング機能を活用し線画の色を変える方法

気になる部分を調整できたら、これで完成です。

7.まとめ

最後に、キレイな線画を描く6つのポイントをもう一度まとめておきたいと思います。

【Point1:ラフはレイヤーを分けてどんどん描く
【Point2:自分にあった描き方を選ぶ
【Point3:手ぶれ補正を使う
【Point4:用紙を回転させる
【Point5:長い線を描くならペンを長く持って勢いよく
【Point6:太さを変える

線画はたくさん描いて慣れていくほど思った線が引けるようになるので、ぜひ6つのポイントを参考にたくさん線画を描いてみてくださいね。

(文・絵/sakaki)