いざイラストを描こうとしたときに、悩む人が多いのが「線の太さ」ではないでしょうか。

そこで、ここでは実際に様々な太さの線でイラストを描いて、どんな印象になるかを比較してみたいと思います。

1.みんなどのくらいの線の太さで描いてる?

実際にイラストを描く前に、まずはみんながどのくらいの太さで線を描いているのかを調べてみました。

twitterやtogetter、イラスト線の技法書などを見てみたところ、太さは大体1〜12pxくらいで描いている人が多いようでした。

これを太さで分けると
・細め:1〜3pxくらい
・中間:4〜8pxくらい
・太め:9〜12pxくらい
というイメージで、
特に3〜5pxくらいで描いている人が多い印象でした。
(※あくまでSNSや本をざっと見た印象なので、しっかり調べたい方は実際にSNSや本を見てみてくださいね。)

それではこの結果をもとに、メディバンペイントのペンブラシで太さを変えて描いてみたいと思います。

 

2.実際にイラストを描いて線の太さを比較してみた

今回解像度は350dpi、キャンバスサイズは1200×1600pxに設定しています。

2-1.カラーイラスト

①細めの線(主線:3px/副線:2px)
細めの線には、色になじみやすいという特徴があります。
線の色を黒くしても、塗りの色を邪魔せずうまく引き立ててくれます。
全体を淡い色や優しい雰囲気にまとめたいときにも良さそうです。

最近のアニメも細めで抑揚を抑えた線が多いので、アニメっぽさを出すのにもいいと思います。

②中間の太さの線(主線:5px/副線:4px)
①と③の特徴をブレンドしたようなイメージです。
適度にコントラストをはっきりさせて、塗りの色と線の両方をバランスよく引き立ててくれます。

③太めの線(主線:12px/副線:8px)
線の主張が強いので、コントラストがはっきりしてぱっと目に付きやすいのが特徴です。
彩度が高くはっきりした色や、全体的にコントラストが強い印象的な絵に合います。
アニメでも迫力が必要なときには、太めの線を使って印象を強めることもあります。

色トレスで色をなじませると少し軽やかな印象になり、抑揚を抑えるとPOPな印象にすることもできます。

2-2.モノクロイラスト

①細めの線(主線:3px/副線:2px)
繊細で儚げな印象になります。
少女漫画や柔らかさ、繊細さを表現したいときにおすすめです。
線がかなり細い場合は抑揚がつけにくいので、線を重ねて抑揚をつけていきます。

②中間の太さの線(主線:5px/副線:4px)
抑揚をつけ、適度なコントラストで描くことができます。
標準的な線というイメージです。

③太めの線(主線:12px/副線:8px)
白と黒のコントラストがはっきりして、力強く迫力のある絵になります。
抑揚をしっかりつけるとより迫力がUPし、描き方によっては切り絵のような印象にすることもできます。

2-3.ちびキャラ


①細めの線(4px)
細かいところを描きこめるので、細かいパーツがあるちびキャラやちびキャラを使った漫画におすすめです。

外側を太くすると、キャラをしっかり際立たせることもできます。

②中間の太さの線(8px)
①よりも線がしっかりしているので、インパクトが強くなります。
ある程度細かい部分も描きこめるので、パーツが複雑すぎないちびキャラやちびキャラを使った漫画に向いています。

③太めの線(12px)
線のインパクトが強く目を引きます。
POPな印象にもなりやすいので、キャラクターグッズやゆるキャラなどにも合いそうです。

色トレスで少し線の色を変えると、軽やかな印象にすることもできます。

 

3.結局どの太さで描いたらいいの?

線画の太さは、描く人によって違います。
それが絵を描く人の個性でもあるので、一律の「これが正解!」という太さはありません。

ただ、自分が描きたいイラストに合わせて、線の太さを選ぶことはできます。

例えば、繊細なイラストを描きたいなら「細めの線」、迫力があるイラストを描きたいなら「太めの線」といった形です。

ここまででご紹介した線の特徴を比較して、もし自分の「描きたい線」に近いものがあればぜひ一度その太さで描いてみてください。
そこから少しずつ太さを調整すると、描きたい線に近づきやすいと思います。

また、憧れの絵師さんの描く線を観察して、それに近い太さの線を描いてみるのもおすすめです。

(文・絵/sakaki)