2022.09.14
【初心者向け】すぐに試せる!人物イラストの簡単な背景アイデアとコツ♪
- 好きなキャラクターを描いた!
- 人物を描くのに少し慣れてきた!
- でも背景をどうしたらいいのかわからない!!!
初心者の方で背景に苦手意識を持っている人は多いと思います。
まずは簡単にできる背景から試してみてはいかがでしょうか?
今回は、難しいテクニックはいらない、簡単に真似できる背景のアイデアとコツをご紹介したいと思います。
Index
イラストを描く前に…どんな絵にしたいか考えよう
背景アイデアの前に、「背景の考え方」をご紹介します。
この準備が実は一番重要です。
「なんとなく好きなキャラを描いた!」→「さあ背景はどうしよう?」という流れになりがちです。
これが背景が思い浮かばない原因だったりします。
「全体をどういう絵にしたいか」を考える
人物を描く前、紙が真っ白の段階で、まずはじめに「全体をどういう絵にしたいか」を考えることをおすすめします。
- シチュエーションは?
- 朝?夜?
- キャラの感情は?
- 元気いっぱい、悲しげ、怒っている、ドキドキしている?
頭の中で膨らんだイメージを書き出して整理してみましょう。
このイメージの作りこみこそがイラスト上達の鍵です!
「雰囲気と使いたい色」を描く前にイメージする
先に考える癖をつけておきましょう。
- どういう雰囲気の絵にしたいか?
- どういう色を使いたいか?
そうすると、建物や自然はまだ描けない、パースなど難しいことはわからないというビギナーさんでも、背景も迷うことが少なくなります。
実践!背景アイデア例
①無地の背景
②柄の背景
③小物の背景
④ニュアンス系の背景
①無地の背景
好きな色で塗りつぶす背景です。
まずはここからやってみましょう!
大切なのは「色選び」
シンプルなので大切なのは「色選び」です。
一番大切なのは人物を引き立たせること。
あまり濃い色を背景にするとせっかくの人物が目立たなくなってしまいます。
初めは薄めの色を選ぶと失敗しにくいです。
色選びは…
- 描きたいイメージ(元気・クールなど)に合わせる
- キャラと同系色
- キャラの反対色(補色)
このあたりが安定します。
まずは色々と試してみましょう!
困った時のグレー!
どの色もしっくりこない!という時の最終兵器「薄いグレー」は、万能でおしゃれな雰囲気に見せてくれます。
明るさを表現するにはちょっと物足りないです。
しかし、簡単に「今っぽい」絵に見せてくれます。
応用:無地背景を切り取って配置する
先ほどは背景全体を色で塗り潰しました。
一方で、全体ではなく少し余白を作ったり、四角で切り抜いてみたりするのも◎です。
色々と応用もできます。
- 正方形で顔を強調
- 縦長に配置してスタイルの良さを強調
人物を色の付いた部分からはみ出るように配置すると、迫力や動きが生まれるのでおすすめです。
②柄の背景
水玉、ダイヤ、迷彩などなど…
メディバンペイントで公開されている柄の素材を使ってみましょう。
その他、かわいい素材を無料配布しているサイトを活用してみるのも◎です。
ポイントは「人物よりも控えめに」
柄背景を使う時のポイントは、とにかく「人物よりも控えめに!」です。
柄が主張しすぎる場合は
- 不透明度を下げるなどして薄くする
- 無地の背景と同じく切り抜いて配置する
のも効果的です。
メディバンペイントの素材の使い方はこちら↓
【初心者向け】めっちゃ便利!メディバンペイントの素材の使い方解説!
自分で描いてしまうのも良い
しっくりくる柄がない!という時は、自分で描いてしまうのも良いです。
地味な作業ですが、かんたんなモチーフを手描きで柄を描いていきます。
ゆるい、かわいい雰囲気の絵によく合いますよ。
③大きめの図形・小物の背景
「無地だとつまらない!けど本格的な風景は描けない!」という方は、大きめの図形や小物の背景を試してみてはいかがでしょうか?
☆大きな図形を配置する時のポイント
下記の2枚の絵を比べてみてください。
- 図形の大きさに変化をつける
- 目線の流れを意識する
同じ人物・同じモチーフを配置していますが、1枚目は大きさが全部同じです。
2枚目は大きさに強弱をつけています。
また、置く場所が違うとずいぶん印象が違ってきます。
位置がバラバラな1枚目に対して、2枚目は人物に沿って左上から右下に流れるように配置しています。
2枚目の絵の方が絵に動きが生まれていきいきした印象ですね。
背景に慣れてきたら目線の動きも意識してみましょう。
④ニュアンス系の背景
何かの形というわけでもない、ぼんやりとしたデザインもおしゃれでおすすめです!
グラデーションをつけたり、数色を混ぜて適当にポンポン置いていくだけでも華やかになります。
特に決まりはありませんが、基本は今までと同じく「人物優先」です。
- パステル
- クレヨン
- 水彩
など、筆先にニュアンスがついたペンツールを活用してみましょう。
背景が浮いてしまったら…背景をぼかそう!+αのテクニック
これまで背景のアイデアについてご紹介してきました。
「背景決めた!」と描き始めたものの、「背景がなんだか浮いている…」とイメージと違う仕上がりになってしまうことも多々あります。
背景の配置や柄は変えたくない、でももっと人物を目立たせたい!エモい雰囲気にしたい!
このような時は、+αのテクニックとして背景をぼかすのが簡単でおすすめです!
背景が描いてあるレイヤーを選択し、メニューバーから【フィルタ】→【ガウスぼかし】→値(ぼかし具合)を調整します。
ぼかしたことでより奥行き感と人物を際立たせることができました!
まとめ:背景の表現の仕方によって、魅力は何倍にもなる!
初心者の方が簡単に試せる背景例をご紹介しました。
- イラストを描く前に…どんな絵にしたいか考えよう
「全体をどういう絵にしたいか」を考える
「雰囲気と使いたい色」を描く前にイメージする - 実践!背景アイデア例
①無地の背景
・大切なのは「色選び」
・困った時のグレー!
・応用:無地背景を切り取って配置する
②柄の背景
・ポイントは「人物よりも控えめに」
・自分で描いてしまうのも良い
③大きめの図形・小物の背景
④ニュアンス系の背景 - 背景が浮いてしまったら…背景をぼかそう!+αのテクニック
背景の表現の仕方によって人物イラストの魅力は何倍にもなります!
まずかんたんなところから色々と試してみて、自分好みのものを見つけてくださいね!
(絵・文/はらなおこ)
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