2023.11.22
デフォルメでかわいいロボットのイラストを簡単に!デフォルメして描く手順を解説
ロボットのイラストを描いてみたいけど、複雑なメカを描くのが難しくて挫折してしまった経験のある方も多いのではないでしょうか。
また、かわいいテイストのイラストを描きたいのに、リアルなロボットを描写してしまうと、イラストに統一感が無くなってしまいます。
簡単にかわいくロボットのイラストを描きたいなら、デフォルメしてロボットを描くのがおすすめです!
この記事では、デフォルメでかわいいロボットのイラストを描く実際の手順を解説します。
Index
デフォルメとは?
デフォルメという言葉には、「美術において対象を変形、歪みを加えて表現する手法」という意味があります。
とくにイラストにおいては、対象の頭身を縮める「ミニキャラ化」をデフォルメと表現するケースが多くなっています。
キャラクターをデフォルメしてイラストを描くことで、次のようなメリットがあります。
・イラスト初心者でもデフォルメキャラなら描きやすい
・キャラクターがかわいく親しみを持ちやすなる
・グッズ等での展開もしやすくなる
デフォルメイラストは、キャラの頭身を縮小しディテールを省略して描かれることが多く、イラスト初心者でも挑戦しやすい技法のひとつです。
また、コロコロしたデフォルメキャラはシルエットがかわいらしく、親しみを持ちやすくなります。
キャラクターをデフォルメ化することで、アクリルキーホルダーやぬいぐるみなどのグッズにもしやすくなる点もメリットですね。
デフォルメでかわいいロボットのイラストを描くための6ステップ
デフォルメでロボットのイラストを描くステップは次のとおりです。
1.ステップ①:ロボットを下描きする
2.ステップ②:線画を描く
3.ステップ③:下塗り
4.ステップ④:つなぎ目を描いてロボット感を足す
5.ステップ⑤:ロボットっぽい金属感を出そう
6.ステップ⑥:イラストの仕上げ
ここでは、イラストを描く実際の流れを詳しく解説します。
ステップ①:ロボットを下描きする
まずは、ロボットのイラストを下描きします。
今回は、レトロなデザインのロボにしてみました。
デフォルメでかわいくロボットを描く際には、箱っぽさを意識して描いてみましょう。
胴体よりも頭部が大きくなるようなバランスを意識すれば、コロコロ感のあるかわいいデザインになります。
ステップ②:線画を描く
下描きができたら線画を描き進めます。
線画を描く際には、新しく線画用のレイヤーを追加して描き進めます。
線画を描く際のコツは次の2点です。
1.輪郭部分は太く描く
2.内側の線は細く描く
太い線で輪郭を縁取りをして、内側の線は細めのブラシで描いていくイメージです。
ブラシに強弱を付けるよりも、一定の太さで描く方がデフォルメ感が出やすいですね。
ブラシサイズを調整しながら線画を仕上げます。
綺麗な線の引き方や線画の描き方についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
「【初心者向け】きれいな線の引き方・線画の描き方」
https://medibangpaint.com/use/2020/09/how-to-draw-smooth-lines/
ステップ③:下塗り
線画が描けたら塗りのレイヤーを追加して、下塗りから進めていきます。
今回はデフォルメが強めですので、ポップな色使いにしてみました。
大胆な色使いをすれば、ポップなデフォルメ感を演出できますね。
ステップ④:つなぎ目を描いてロボット感を足す
このステップでは、デフォルメイラストで簡単にロボット感を演出するためのコツを紹介します。
ロボット感を足すために、パーツ同士のつなぎ目のラインを描き足していきましょう!
なぜ、パーツ同士のつなぎ目のラインを描くことでロボット感が出るのかを解説します。
平面に下塗りされただけの四角形では、どういう物体なのか分かりません。
しかし、つなぎ目を描き足すことで、パーツ同士が接合されていることが視覚的にイメージできますので、「ああ、これはロボットっぽいな」となりますよね!
難しく考えず、面を分割するようにつなぎ目を描き足していきましょう。
つなぎ目を描き足すだけで、かなりロボットっぽく見えますね!
つなぎ目の線は、メインの線画より細くするのがコツです。
・輪郭線>内側の線>つなぎ目の線
上記のような順番でブラシサイズを調整すれば自然に仕上がります。
ステップ⑤:ロボットっぽい金属感を出そう
さらにロボット感を出すために、金属っぽく塗っていきましょう!
金属の質感は影とハイライトで出すのがコツですが、今回はポップなメカですので、しっかり塗り過ぎると重たくなってしまう点に注意が必要です。
ここでは、重たくなり過ぎずかつ簡単に塗れる、お手軽な金属の塗り方をご紹介します。
1.薄い色で塗る
2.濃い色で金属感を強調する
3.ハイライトをパーツごとに塗る
簡単な3ステップで金属の質感を出すことが可能です!
具体的なステップを解説します。
①薄い色で塗る
下塗りの状態から、薄い色で影を塗っていきます。
立方体に影をつけるように意識して塗りましょう。
丸っこい感じで塗ると、固くなり過ぎず温かみのあるデフォルメ風の質感になり、かわいさが増します。
②濃い色で金属感を強調する
薄く塗った部分のふちなどを、スーッと線を引くように濃い色で塗ります。
具体的には、丸を付けた箇所などを塗っていきます。
影に深みが出て、かなり金属感がでましたね!
③パーツごとにハイライトを塗る
仕上げに、パーツごとにハイライトを塗ります。
つなぎ目なども意識しながら、ハイライトを塗っていきましょう!
簡単に金属っぽく塗れましたね!
ステップ⑥:イラストの仕上げ
最後に仕上げに、空いている箇所にデカールを描きこみます。
デカールとは、機械にプリントされている文字や記号などのことです。
メーカー名や型番などを描き込むことでよりロボット感を足すことができますね!
描き過ぎるとごちゃごちゃしてしまいますので、ここも簡潔に仕上げるのがコツです。
これで、デフォルメイラストのロボットの完成です!
デフォルメでロボットを描く際の3つのポイント
デフォルメイラストなら、難しいロボットも比較的簡単に描くことができます!
しかし、デフォルメに慣れていない方の場合、手順どおりにやってもかわいくイラストが仕上がらないという方もいるでしょう。
デフォルメでロボットを描く際には、次の3つのコツがあります。
1.ポイント①:イラストの頭身を意識する
2.ポイント②:線画を描き込み過ぎない
3.ポイント③:ロボット感のある要素をシンプルにまとめる
具体的なポイントについて解説します。
ポイント①:イラストの頭身を意識する
デフォルメでイラストを描く際には、キャラクターの頭身が高くなり過ぎないように意識しましょう。
デフォルメキャラの頭身は2頭身・3頭身で描かれることが多く、ロボットのデフォルメイラストも2頭身・3頭身で描けばかわいく仕上がりやすくなります。
2頭身・3頭身にデフォルメする場合、頭・胴・脚の比率が次のようになるように意識しましょう。
2頭身 | 3頭身 | |
頭 | 1 | 1 |
胴 | 0.5 | 1 |
脚 | 0.5 | 1 |
上記の比率を意識すれば、コロコロしてかわいらしいデフォルメメカを描くことができますよ!
デフォルメキャラの頭身に関しては以下の記事で詳しく解説しています。
「魅力をギュッとコンパクトに!ミニキャラの描き方」
https://medibangpaint.com/use/2021/10/how-to-draw-charming-mini-characters/
ポイント②:線画を描き込み過ぎない
デフォルメイラストを描く際には、線画を細かく描き込み過ぎないようにしましょう。
線画を描き込み過ぎると、デフォルメしたキャラクターの雰囲気とマッチせず、統一感の無いイラストになってしまうケースがあります。
デフォルメイラストの線画では、輪郭は太く、内側の線は細く描いていくのが基本ですが、あまり細かく描き込み過ぎずにバランスを意識することが重要です。
ポイント③:ロボット感のある要素をシンプルにまとめる
デフォルメイラストの場合、頭身を縮めて省略されたイラストの中に、ロボット感のある要素をシンプルにまとめる必要があります。
ロボットの特徴として挙げられる要素には次のようなものがあります。
・アンテナ
・金属感
・カクカクしたフォルム
・光る目
・配線や配管
そのほか、人によって想像するロボットの要素は他にもあるでしょう。
情報量の少ないイラストでも、ロボットを特徴づける要素があれば、見た人にロボットとして認識してもらうことができます。
ロボットのイラストもデフォルメなら簡単にかわいく描ける!
デフォルメでロボットイラストを描けば、コピペでロボットを大量生産することもできちゃいます!
ロボットのイラストというと、複雑なメカを描かなければならないと構えてしまい、人間のキャラクターを描くよりも苦手に感じている方も多いでしょう。
しかし、デフォルメすれば、ロボットのイラストも簡単にかわいく描けちゃいます!
応用して、様々なロボットのイラストにチャレンジしてみましょう。
(文・絵/つかさん)
X(旧Twitter):https://twitter.com/Tsukasan0823
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