2020.08.03
【犬・猫の描き方/応用編】動きのあるポーズを描いてみよう
犬や猫などを描くとき、座ったり寝たりじっとしているポーズはもちろん、走ったり跳んだりしているポーズを描きたくなることもありますよね。
そこで、ここでは犬・猫の動きがあるポーズの描き方についてご紹介します。
※犬・猫の基本的な描き方は、以下の記事でご紹介しています。
まず顔や体などの基本的な描き方が知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
Index
1.動きのあるポーズを描きたい
動きがあるポーズを描くときに特に意識したいのは、骨格と筋肉です。
骨格を知ってから犬や猫の写真を見ると、体を大きく動かすときにどの関節がどんな風に動くか、その他の骨が連動してどのように動くかがわかるようになります。
筋肉は、体を動かしたときに大きく伸びたり縮んだりします。
そのため、筋肉を意識して描くことで、より躍動感のあるイラストを描くことができます。
ただし、筋肉が目立つのは、ドーベルマンやグレートデン、ミニチュアピンシャーなどのように毛が短くあまり脂肪がついていないタイプにかぎります。
ふっくらとした種類や毛が長い種類は、脂肪や毛に隠れて筋肉が見えないため、あまり気にせず描いていきましょう。
2.実際に描いてみる
では、骨格や筋肉を意識しながら実際に、動きのあるポーズを描いてみましょう。
実際に描くときは、アタリの段階で骨格を簡単に描いておくと、わかりやすいかもしれません。
◆歩く
犬や猫が「歩く」姿は、街中で最もよく見かけるポーズではないでしょうか。
可愛く見えるように、デフォルメして好きな形で描くと良いのですが、実際の足の出し方などを知っておくと、より自然でそれらしいポーズを描くことができます。
猫の基本的な歩き方は、「右前足・右後足」「左前足・左後足」がそれぞれ同時に動く「側対歩」という歩き方です。(着地するタイミングは、前と後ろで少し異なります。)
人間にすると少し不自然な歩き方ですが、猫にとってはこれがスタンダードな歩き方になります。
これに対し、犬の基本的な歩き方は「右後足の次に右前足、その次に左後ろ足、左前足」の順に足を前へと出す「並足」です。
そのため、絵にするときは猫のような「側対歩」ではなく、足の動きをばらけさせた方が、より自然な印象になります。
◆ジョギング
人間でいうジョギングのように、軽く走っているとき。
そんなときは、猫・犬ともに「右前足・左後足」と「左前足・右後足」がほぼ同時に動く走り方をします。(着地のタイミングは異なります。)
ゆっくり歩いているときよりも足を大きく前に出し、リズミカルに少し跳ねながら走っているイメージで描いていきましょう。
◆勢いよく走る
飛ぶように走るときは、基本的に前足と後ろ足をそれぞれ揃えるようにして走ります。
両足を伸ばしているタイミングを描くと、伸びやかなイメージになります。
反対に、両足を内側へ向けているタイミングを描くと、より疾走感があるイメージになります。
◆ジャンプ・複雑なポーズ
フリスビーをキャッチする時など、ジャンプしているときは、躍動感を意識しながら描いていきましょう。
毛や耳が長いタイプなら、飛んでいる方向にあわせて毛を動かすと、躍動感がでます。
猫はとても体が柔らかいので、いろんな形でジャンプすることができるのが特徴です。
狙っている対象物の位置や、デザインに合わせて体をよじる場合は、最初にご紹介した骨格などを意識することがポイントです。
骨が曲がる方向を意識して、不自然にならない方向に曲げたりよじったりするようにしましょう。
3.まとめ
動きがあるポーズを描くときは、骨格や筋肉を念頭に置きつつも、デザインや躍動感のためにデフォルメしていくことが大切です。
まずは実物や写真を参考に基本の形を掴み、その後デフォルメにチャレンジして、躍動感あるポーズを研究してみてくださいね。
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