イラストを描くのに慣れてくると、「もっと違う構図で描いてみたい!」と思うのですが、複数の人物を1枚の絵に配置したい時、どう描くか迷うのではないでしょうか?
仲の良い友達、双子、カップル、ライバル関係、アイドルグループ…それぞれ関係性も表現したいことも違うのに、ただ顔を並べるだけではつまらないですよね。
今回は、複数の人物を描く時の構図&配置のアイディアを紹介したいと思います。
実例を挙げていくので、気に入ったものがあればぜひ取り入れてくださいね!

●2人の配置アイディア

・並列(同じくらいの大きさで横並びに)…仲の良さを表す時におすすめ。
並列かつ接触(ハグや手繋ぎ、キス)などを加えるとさらに親密に。

・シンメトリー…対象的な存在を表したい時などに。双子などにも。

・大きさに強弱をつける…力関係や性格の違いを表したい時などに。

 

●3人の配置アイディア

★3人構図では「三角形」を活用しよう!

三角形に沿って人物を配置することを「三角構図」と言います。
この法則に沿って考えると、どこに配置してもバランス良く整って見えます。
特に3人のイラストではおすすめです。

 

●4人以上の配置アイディア

人数が増えてくると、1人に割くスペースが小さくなってくるので、普通に並列して並べてしまうとどの人も印象に残らなくなってしまいます。
構図を工夫して目を引く絵に仕上げましょう。

「三角構図」の他に、円に沿って配置する「環状構図」もおすすめです。
全身を描きたい時に使ってみましょう。

また、視線や体の向きを揃えるか、揃えないかでも違う印象を与えることが出来ます。
揃えると、一つの目標に全員の意識が向いているようで一体感が出ます。
揃えないと、いい距離感が生まれスタイリッシュな印象に。表情によってはシリアスにも。

・大きさに強弱をつける

複数の人物の中から、1〜2人選んでその人だけ大きく配置します。
奥行き感が出るほか、例えば「元気いっぱいのキャラを手前に大きく、大人しいキャラを引きで」などキャラクターの性格を表すことも出来ます。

 

★「キメ顔」の絵だけが一枚絵ではない!

ビギナーさんの場合、一枚絵、というと、こちら(イラストを見ている人)と目が合い、ポーズがバッチリ決まったものを想像しがちですが、それだけだといくら構図を工夫しても、表現に限界が来てしまいます。
「キメ顔」ではなく、そのキャラクターの日常を切り取るような気持ちで場面を想像してみましょう。
それだけでバリエーションが無限に広がります。
描きたい場面が思い浮かんだら、先に紹介したような構図例に当てはめていきます。

構図例のごく一部を紹介しました。
構図のアイディアは無限にあります。
他の人のイラストを見て勉強する以外にも、雑誌の表紙やプロの写真からもアイディアを得ることが出来るので、イラスト以外の物にもアンテナを張っておくといつか自分の役に立ちますよ!

(文・絵/はらなおこ)