2022.02.28
フィルタの集中線を使って簡易パースガイドを作ろう!
今回は、メディバンペイントのフィルタ機能を利用してパースガイドを作ります。
Index
パースとは
パースとはパースペクティブのことで、簡単にいえば遠近法を意味します。
遠くにあるものは小さく、近くにあるものは大きく描く技法です。
代表的な遠近法に透視図法があります。
透視図法はアイレベル(目の高さ)と消失点を決めて描きます。
また消失点とは、遠近法で立体を描くときに物体の奥行きが収束する点を意味します。
物体は消失点に向かって小さくなります。
この消失点の数がひとつだと一点透視図法、二つだと二点透視図法、三つだと三点透視図法となります。
一点透視法は消失点がひとつなので、集中線がそのままパースとして利用できます。
メディバンペイントにはフィルタ機能の一つに集中線があるので、これを利用して簡易パースガイドを作成していきます。
フィルタ機能の集中線でパースを作ってみよう
それでは早速フィルタ機能を使って集中線を出してみましょう。
メニューにある「フィルタ」から集中線を選びます。
集中線の編集画面が表示されます。
長さは100%にして、密度を見やすい数値に調整します。
OKを押せば集中線ができます。
集中線はそのまま一点透視法のパースに使うことができます。
集中線のあるレイヤーの不透明度を低くして新規レイヤーを作成し、パースに沿って作画していきましょう。
作成した集中線は、パース用に素材として登録しておくと便利です。
素材登録はメニューの「クラウド」から「素材パネルを表示」を選択します。
素材パネルが表示されるので、画面上部のタブを「アイテム」に切り替えてから、画面下のアイコン「キャンバスを素材として追加」を選択すれば登録完了です。
▼素材登録の仕方はこちら▼
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二点透視図法のときの集中線の活用
次に二点透視法のときの集中線の活用方法について見てみましょう。
二点透視図法の場合、二つの消失点はアイレベル上にあります。
新規レイヤーを作成し、素材パネルに登録しておいた集中線を出します。
集中線の中心を消失点に合わせれば、2点透視図法での簡易パースの完成です。
基本的に2点透視図法以上の消失点はキャンバスの外に来ることが多いですが、今回は分かりやすくキャンバス内に入れています。
集中線のガイドに沿って立体を描いていきましょう。
以上、メディバンペイントでフィルタ機能を使った簡易パースガイドの作成をご紹介しました。
ぜひ皆さんも集中線を活用してパースを作ってみてください。
(文・絵/吉田 セツ)
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