今回は、前回作成した線画に色をのせていきます!
(前回記事はこちら▶︎『1から教室メイキング(前編)』)
パッと見ややこしそうですが、わかるように丁寧に解説していきます。
どうぞお付き合いください!

1.下塗り

前回作成した線画に、まずは大体こんな雰囲気にしたいという色をざっくり置いていきます。
ほとんどベタ塗りで構いません。
この時、机椅子・天井壁床・窓扉・掲示物など、あとで塗りやすいようにレイヤー分けをしておきましょう。

さて、まずは壁や天井から色を整えていきます。
使わないレイヤーを非表示にしました。

置いただけの色を馴染ませていきます。
窓から光が入っているので、影は右側につきます。
床にも、机の影を入れていきましょう。

それ以外のレイヤーを表示します。
下書きの不透明度を下げておきましょう。

黒板、窓や扉も形を整えていきます。
この際、窓も窓枠と外の景色で再度レイヤー分けしていきます。

机も形を取りながら影の暗い色や明るさを足していきます。
この時、窓のある左側を黄色がかった明るさでぼんやりと、廊下側は暗くはっきりさせています。

机は、「天板・引き出し部・机椅子の足・椅子の木製部」でレイヤー分けしています。

 

2.机・椅子

次に細部を描き込んでいきます。

天板の色をより濃くし、窓の映り込みを縦に入れます。

机と椅子の鉄パイプにも影を入れます。
全て筒状なので、右半分が濃くなります。

一つ前の影より濃いはっきりした色で、椅子に鉄らしさを描き込みます。

この時、このように筒を意識しながら鉄の質感を意識すると鉄パイプらしさが表現できます。
影になる右端と真ん中あたりが濃く、左側には明るい色を入れます。

同じように前の椅子にも描き込みを行います。
背もたれと座面も影を入れましょう。
木製なので、茶色で影にしていきます。
この時、背もたれは右側に、座面は左側に影を入れると凹凸がうまく表現できます。

机にも影を足しながら形を整えていきます。

右側の列と同じように、左側も進めていきます。
色の付け方は同じですが、明るさが変わっていくので、より明るく、鉄パイプの濃い目の色も少し弱くしておきましょう。

また、窓際の列は遠いため、形はしっかり取らずに、少しだけぼんやりさせるといいです。

 

3.窓

廊下側から扉の枠に影を入れていきます。

続いて廊下側の窓に映り込みを入れます。
磨りガラスをイメージして、廊下は見えないようにしています。

いったん置いた色をぼかして馴染ませます。
優しいタッチで、境界を往復してください。

続いて左側の窓も塗っていきます。
こちらは影だけでなく、日が当たる箇所には明るい色も入れていきます。

線で形を取りながら、影や窓枠らしい模様を足していきます。

窓の外側もグラデーションがかかるようにぼかします。

淡目の色で木の葉っぱを描いていきます。
この時、あまり形は綺麗に取らないで、ブラシでトントンと色をつける程度で構いません。

葉っぱをもう少し足し、窓枠と木の接点に空の色で線を入れて境界をはっきりさせます。

 

4.天井・床・細部

天井と壁に影を入れて馴染ませていきましょう。
この時、ブラシのサイズを大きくして、力を抜いてなぞるとうまくグラデーションにできます。
同時に黒板の枠も、縁取りしてはっきりさせています。

下書きに沿って天井の模様も入れました。

次に影をもう一段深く入れ、天井はさっき引いた濃い色の線に沿って、明るい色も置き、わずかな立体感を出しておきます。

下書きに沿って電気の色も入れていきます。
電気は細長い筒状のものをイメージして入れています。

そちらも影を入れて天井に馴染ませます。

次に画面奥の棚を描き込んでいきます。
影の濃さを深くし、定規ツールを使って棚のキワや本の形を作っていきます。

掲示物やスピーカーなども描き込んでいきます。
掲示物は少し広がった様子を描くと紙らしさが出ていいかもしれません。
教卓も机と同じ要領で描いていきます。

次に下書きに沿って床にタイルの線を入れ、床に映り込んだ影を足していきます。
画面右端と左端は影が濃くなるので、強めに入れていきます。

タイルにより細かい模様を入れていきます。
その都度消失点を表示しながら、それに沿って作成してください。

影は淡く入っているので手の力を抜きながら優しく定規に沿って色を置くとうまくいきます。

続いて、描き込みの足りなかった箇所を進めていきます。
机と椅子の足に、ゴムを描き込んでいきます。
この際も、手前は濃く、奥や左側ほど薄く描くと馴染みが良くなります。

机の天板の映り込みもより美しくしていきます。
左の窓側に空の色を薄く足していきます。
椅子の鉄パイプの色も反射としてわずかにプラスします。
そうすると天板のツルツルした表現が強くなります。

机の足の影を定規に沿って入れ、窓の鍵、机の中心の線も入れました。
最後にゴミになっている箇所がないか確認して完成です!

いかがでしたでしょうか?
全く描けない、という人も全体の流れを把握できたのではないでしょうか?

教室はイラストや漫画を描く上で頻出する課題だと思います。
ぜひ練習がてら一度作成してみてください。

ありがとうございました!

(文・絵/荒金ひろみ)