2023.02.06
真似してカンタン!シャツの影(シワ)の塗り方
制服やスーツなど、洋服のシャツをキャラクターに着せて描きたいと思うことはよくありますよね。
でも、影の描き方って難しくないですか?
どこの部分にどんな形の影を描いたらいいのか…。
イラストを描き始めたばかりの初心者にはかなり難しいと思います。
そんな方へ、
真似するだけで出来る、カンタンな影の塗り方をご紹介します!
こちらのピースポーズをキメている女の子イラストを使って、服(シャツ)の塗り方を解説していきます。
Index
初心者がやってしまう塗り方
さて、服の影塗りが苦手だったりイラスト初心者だったりする方は、
こういう塗り方をしていませんか?
! 服のまわりを縁取って影を塗っている
! エアブラシのみを使って影を塗っている
! 影の色を、暗い色で塗っている
この塗り方でもかっこいいものが描ける場合もありますが、
塗りにまだ慣れていないうちは初心者感が出てしまったり、
またエアブラシのみを使っていると、塗りにメリハリがなくパッとしないイラストになりがちなので
この塗り方を避けたほうが垢抜けたものが出来るかと思います。
では実際に、どう影を描くのかやっていきたいと思います!
光の方向・位置を決める
まずは、どこから光が当たっているのかを自分の中で決めておきましょう。
これをしておくことで影の向きがバラバラになるのを防ぎます。
今回は左斜め上から光が当たってると思いながら塗っていきます。
影を塗る時は常に光の方向を意識してみましょう。
”意識しておく”だけでもイラスト上達速度はグンと上がります!
影の色を決める
影色は服のベースの色に対し、濃くて暗い色を選ぶのが一般的かと思います。
しかし、シャツの様な白に近い明るい色のものを塗る場合
暗すぎる影色を選ぶと、垢抜けないイラストになってしまいがちです。
影色がうまく選べないと感じている方は、こちらを参考に色を選んでみてください。
↓ シャツのベース色
↓ ”影”というと、このくらい暗くて濃い色を選んでしまいますが・・・
↓ これくらい明るい色を選んでみましょう!
影を塗る
ベース色と影色は別のレイヤーにしておきます。
影を別レイヤーにしておいた方が後々修正したい時に便利だからです。
ベース色のレイヤーの上に新規レイヤーを作り、
「クリッピング」にチェックを入れます。
今回使うブラシは”鉛筆”ブラシです。
シャツの上をこういう形でガッと塗ります。
見よう見まねで塗ってみてください。
この影は女の子の頭と長い髪の毛によってできた影なので、
ショートヘアのイラストの場合はこれよりもっと小さく描くのがいいと思います。
次に、シャツの下をこういう形に塗ります。
胸の形を意識した影になります。
透明色を選びます。
透明色で塗ることで、選択しているブラシの質感のまま“色を削る”ことができます。
肩が上がっているポーズの場合、上がってる肩のほうから斜めに向かってこの様に影を2回ほど削ります。
この形に削ったことによって、引っ張られたシワを表現することができます。
これだけで良い感じの服になってきましたね。
袖は、ブラシの濃さを薄くして
下の方に行くに従って薄いグラデーションになるように、ブラシを重ねて塗ってみます。
そうすると、ほどよく立体感が出て絵が引き締まります。
シワの影は、線画の上をなぞってしまうと素人感が出てしまいます。
シワが溜まっていそうな感じが出るように、このような形で塗りました。
三角形の形になるように塗ってみると結構それらしく見えます。
ポケットの線や布が合わさっている面など、
こういった箇所には影を入れない方がスッキリと自然に見えるので、影を入れないことをおすすめします。
完成
完成です!
少ない手数でカンタンに塗ることができました。
シャツに影を塗っていて迷った時に、ひとつの案としてこの塗り方を覚えておいていただければと思います。
違うポーズで応用する
【どちらの肩も上がっていないポーズのとき】
肩が上がっていないポーズでも同じ塗り方が使えます。
胸の影を削る時、どちらの方向から削っても良い感じになると思います。
【両腕を上げているポーズのとき】
胸の影の削り方を少し変えるだけです。
赤線のようにカーブを強めに、影を削ってみましょう。
初心者の方は
「ここから光が当たったらどういう形の影になるんだろう・・??ダメだ描けない・・・」と悩んだり分からなくなってしまうことがあるかと思います。
今は正確な形の影を描けなくても、間違っていてもある程度は気にしないで描いちゃいましょう。
正確な影を描きたい!と思ったときは、実物のシャツを見ながら描くといいですよ。
影の塗り方をもっと知りたい!という方はこちらの記事も参考にしてみてください。
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