2023.10.25
メディバンライブラリ12 4コマ漫画を描いてみよう!面白く描くコツを解説
4コマ漫画を描いてみたいと思っている方は多いのではないでしょうか。
しかし、4コマ漫画を描くのは難しそうだし、枠線を綺麗に描くのも面倒臭いと思っていませんか?
そんな方でも、メディバンライブラリを活用すれば、簡単に4コマ漫画を描くことが可能です。
この記事では、実際にメディバンライブラリを活用した、4コマ漫画の描き方を解説していきます。
Index
メディバンライブラリにアクセスする方法
メディバンライブラリへのアクセス方法は、PCとスマホアプリのどちらでメディバンペイントを利用しているかによって異なります。
PC版の場合、メディバンライブラリはここからアクセスできます。
PC版
iPad版を使用している人は、「描いてみよう」の下から2番目が「ライブラリ」です。「ライブラリ」をタップすれば、メディバンライブラリが開きます。
iPad版
iPhone版・Android版の場合は、下段の一番左に「ライブラリ」があるので、それをタップして、メディバンライブラリを開いてください。
iPhone版・Android版
メディバンライブラリを活用した4コマ漫画の描き方を6ステップで解説
ここでは、メディバンライブラリを活用した4コマ漫画の描き方を、実例を基に6ステップで解説します。
1.テンプレートを選択する
2.4コマ漫画を描き始める前の準備
3.4コマ漫画の話を考える
4.下書きを描く
5.線画を描く
6.色を塗る
ステップ①:テンプレートを選択する
まずは、メディバンライブラリにアクセスし、4コマ漫画の作成に使用するテンプレートを選択します。
「4コマ漫画テンプレート」を選んでみましょう。
色々なフレームが出てきます。
シンプルな枠線から、かわいいデザインまでお好きなテンプレートを選ぶことができます。
今回は「4コマ漫画テンプレート(縦長)#02」を選んでみました!
テンプレートにはすでに枠線が描かれているため、そのまま4コマ漫画を描き始めることができます。
ステップ②:4コマ漫画を描き始める前の準備
テンプレートでは「ここに描いてね」のレイヤーに描いていくのですが、4コマ漫画を描き始める前に準備が必要です。
そのまま描き始めると、線などがコマ枠からはみ出てしまいます。
解決法は色々ありますが、ここではクリッピングレイヤーを使用する方法を解説します。
「背景」レイヤーフォルダの中にコマの背景「1」と外側の背景レイヤー「2」があります。
コマの背景となる「1」のレイヤーを「ここに描いてね」の下に持っていきましょう。
「1」のレイヤーに「ここに描いてね」をクリッピングして描いてみます。
クリッピング機能についての詳しい解説は以下の記事で行なっています。
https://medibangpaint.com/use/2019/09/clipping-function/
枠からはみ出すことなく、枠内だけ描画されてたら成功です!
今回は、新しく作るレイヤーはこのようにすべて「1」のレイヤーにクリッピングして進めていきます。
ステップ③:4コマ漫画の話を考える
まずは4コマ漫画のストーリーを考えます。
4コマ漫画といっても色々ありますが、基本としては「起承転結」を意識するとよいでしょう。
漫画における起承転結の流れは、大まかに次のようになります。
起 | 物語の始まり |
承 | 物語が展開する |
転 | 大きく話が動く |
結 | 物語の結末、オチ |
とくに、4コマ漫画と相性がよいので、4コマ漫画の展開に起承転結がよく用いられます。
起が1コマ目、承が2コマ目…という形で、4コマで起承転結を表現しやすいので、慣れないうちは起承転結の流れに沿って描いてみてもいいでしょう。
それでは、実際に話を考えてみましょう。
1コマ目(起) | 雪だるまを作っている男の子がいる。 |
2コマ目(承) | 足をすべらせてしまう。 |
3コマ目(転) | 坂を雪玉と一緒に転がってしいく。 |
4コマ目(転) | 坂を転がり落ちたら男の子も雪玉に埋もれてしまい、後から来た雪玉が乗って図らずとも雪だるまが完成する。 |
物語の展開から、しっかりオチもついた4コマ漫画のストーリーができましたね。
今回は、このストーリーを基に進めていきます。
ステップ④:下書きを描く
ストーリーに沿って、各コマに4コマ漫画の下書きを描いていきます。
ストーリーを確認しながら1コマずつ描いていき、セリフなども入れていきます。
4コマ漫画はコマが小さいので、リアルに描き込むよりも、デフォルメキャラ等でかわいい感じに描いていくとよいですね。
今回こだわったポイントは3コマ目の雪の動きです。
転がって背景も流れていっているので、雪も楕円形にしてスピード感を出すようにしています。
ステップ5:線画を描く
下書きができたら、線画を描いていきましょう!
線画用に新たにレイヤーを作って描いていきます。
この際、新規作成したレイヤーをコマの背景のレイヤーにクリッピングするのを忘れないようにしましょう。
線画の描き方については以下の記事で詳しく解説しています。
https://medibangpaint.com/use/2020/09/how-to-draw-smooth-lines/
シンプルでかわいいタッチで線画を描くと、4コマ漫画感が出ますよ!
線画ができました!
セリフは手書きでも味がありますが、テキストツールで入れてもよいですね。
イラストにテキストを描く方法は以下の記事で詳しく解説しています。
https://medibangpaint.com/use/2023/08/text-eight-pattern-free-font-cool-representation/
描き文字のテキストなのか、テキストツールなのかでも作品のテイストが変わりますので、どちらが合うか試してみてもよいでしょう。
ステップ⑥:色を塗る
線画が完成したら、せっかくなので色も塗ってみましょう。
色塗り用のレイヤーを新規作成します。
線画のレイヤーの下に色塗りのレイヤーが来るようにしてくださいね。
また、コマの背景のレイヤーにクリッピングするのも忘れないようにしましょう。
色の塗り方に関しては以下の記事で解説しております。
https://medibangpaint.com/use/2021/06/how-to-paint-for-beginners/
色が塗れたら完成です。お疲れさまでした!
より面白い4コマ漫画を描くための3つのコツ
メディバンライブラリを活用すれば、誰でも簡単に4コマ漫画を描くことができます。
せっかく4コマ漫画を描くなら、より面白い作品を作りたいですよね!
より面白い4コマ漫画を描くためには、次の3つのコツがあります。
1.ストーリー・設定をシンプルに
2.セリフを短くまとめる
3.意外性のあるオチを意識する
4コマ漫画が面白くなるかどうかは、ストーリーの構成や演出が重要です!
コツ1.ストーリーや設定はシンプルに!
4コマ漫画では、4コマを読むだけで読者がストーリーや設定を理解できる必要があります。
ですので、連載作品などである場合を除き、与えられる情報量の限られた4コマで難しいストーリーや設定を伝えようと思うと説明的になり、面白さが半減してしまいます。
たとえば、ダジャレなどが伝わらずに説明が必要になると、一気に興覚めしてしまいますよね?
4コマ漫画では、誰が見ても分かりやすいストーリーや設定を心掛けるようにしましょう。
コツ2.セリフは短くまとめよう!
4コマ漫画ではコマのサイズも限られてしまいますので、セリフが長いとこれまた説明的になってしまいますし、文字ばかりになってイラストの見える面積が減少し、読者が飽きてしまう可能性があります。
状況の描写などは極力作画で表現できるように心掛け、セリフは短くまとめてテンポよく進めるのがコツです。
セリフを自分で音読してみて、テンポよく会話が成立しているかを確認するのもおすすめです。
コツ3.意外性のあるオチを意識しよう!
4コマ漫画では、意外性のあるオチがインパクトを生みます。
ですので、4コマ目のオチで、3コマ目までの流れからの意外性を与えられるようにするのがコツです。
オチでは、作品のテイストやキャラクターの性格によって、オチのパターンを拡げることが可能です。
・つっこみ
・シュール
つっこみ系やシュール系でオチのパターンを拡げられるので、ワンパターンになってしまうのを防ぐことができます。
テンプレートを使えば4コマ漫画は難しくない!シンプルで意外性のあるストーリーを
今回はメディバンライブラリを活用して、実際に4コマ漫画を描いてみました。
4コマ漫画は難しいと感じられるかも知れませんが、起承転結を意識して話を考えれば、意外と簡単にストーリーを作ることができます。
メディバンライブラリでは、枠線まで用意されたテンプレートを利用することができますので、簡単に4コマ漫画を描き始められるのも嬉しいですね。
色々なデザインのテンプレートがあるので、自分の作品の世界観にあったものを使ってみてください。
自信のある4コマ漫画が描けたら、SNSなどで発表してみると楽しみがさらに広がりますね。
(文・絵/つかさん)
X(旧Twitter):https://twitter.com/Tsukasan0823
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