2023.11.24
【イラストの書き方研究】かわいい笑顔の女の子を描いてみよう!笑顔の段階別「目・口」の描き方のコツとは【初心者向け】
にこにこ笑顔の女の子はとても可愛いし、魅力的ですよね。
笑顔は人を惹きつける力があるので、イラストでも定番のモチーフとして描かれています。
一口に笑顔と言っても、優しく微笑む笑顔やイタズラっぽい笑顔、大笑いしている元気な笑顔とその種類もさまざまです。
そういったいろいろな種類の笑顔を描き分けることができれば、イラストのバリエーションを増やしてマンネリを防ぐことができます。
そこでここでは、笑顔を「つぼみ・開花・満開」の3段階にわけて、それぞれの目・口の描き方のポイントをご紹介します!
笑顔の基本的な描き方を知りたい方はもちろん、笑顔のバリエーションを増やしたい方もぜひ参考にしてみてください。
Index
笑顔は「つぼみ・開花・満開」の3種類
ふんわり柔らかい優しい笑顔。豪快に笑う元気な笑顔。あなたはどんな笑顔が好きですか?
笑顔にはいろんな種類があって、それぞれを描き分けられると表情豊かなキャラクターを描くことができます。
それでは、まずは笑顔の種類について見ていきましょう。
笑顔は笑いの強度によって大きく3種類に分けることができます。
①つぼみ
口を閉じたまま口角を上げる笑顔は、一番穏やかな「ほほえみ」の笑顔です。
ここでは花に例えて「つぼみ」と呼びたいと思います。
つぼみの笑顔は「笑い」の強度が一番低い笑顔です。
とてもナチュラルな笑顔なので、目が合った瞬間の何気ない笑顔だったり、楽しかったり嬉しかったりするときに自然にこぼれる笑顔というイメージになります。
②開花
前歯が見えるくらいに口を開けて笑う笑顔は、なんだか楽しそうな印象ですよね。
この笑顔は、つぼみよりも笑いの強度が高い「開花」の笑顔です。
花が開くように口を開けて笑う「開花」の笑顔は、友達と楽しく話しているときや、好きなことを楽しんでいるときなどによく見られるのではないでしょうか。
③満開
めいっぱい花が開くように、口を大きく開けて笑うのは「満開」の笑顔です。
笑いの強度が最も高く、いきいきした印象になります。
友達との会話が楽しくて大笑いしているときや、大きな声を出したくなるような楽しいこと・嬉しいことに取り組んでいるときなどにぴったりの笑顔です。
「つぼみ・開花・満開」の3種類の笑顔は、それぞれ口や目の形が異なります。つまり、目と口の形を意識すれば3種類の笑顔を簡単に書き分けることができるんです。
それでは次は、3種類の笑顔の目と口の形と、かわいく描くポイントについて見ていきましょう!
【つぼみの笑顔の描き方】U字・V字の口で微笑む女の子を表現しよう
つぼみの笑顔は、口角を少しだけ上げてほほえむイメージなので目はいつも通りで構いません。
口は口角を少しだけ上げて、平たいU字かV字を描きます。
U字だと柔らかな印象に、V字だとPOPな印象になるので、絵柄やキャラクターに合わせて好きなタイプを選んでみてくださいね。
口は一本の線でシンプルに描いてもかわいいのですが、次のようなポイントを意識するとさらに違った魅力を引き出すことができます。
①口角をすこし重ね塗りする
口角の部分に丸を描くようなイメージで、重ね塗りしてみてください。
そうすると、頬と口との境界に影ができているように見えます。
一本線だけのときは軽やかな印象ですが、口角に重ね塗りをすると線に強弱が出て、立体感を演出することができるんです。
②中央の部分の線を描かない
U字やV字の口を描くとき、右から左もしくは左から右に一筆書きで描いている方も多いのではないでしょうか。
このとき、右と左から線を引いて中央部分に隙間を作ってみてください。
すると、抜け感が出て軽やかな印象に仕上げることができます。
正面を向いているときは隙間は中央にあります。
しかし、顔の向きを変えると下の絵のように隙間の位置も移動します。
顔が左を向くと隙間の位置は左寄りになりますし、右をむくと右寄りになります。
隙間の位置は覚えてしまえば簡単なので、よかったらこの機会にマスターしてみてくださいね。
【開花の笑顔の描き方】三角の口でにっこり!下のアイラインを上げて笑顔度UPしよう
それでは今度は、開花の笑顔について見ていきましょう。
①口の形は三角形
「開花」の笑顔の口は、三角を少しふっくらさせたような形です。
例えるなら、カットしたオレンジのような形でしょうか。
まず上の唇を描いたら、そのまま弧を描くように下まで線をのばします。
そのあと、反対側の口のラインも描きましょう。口の中は描いても描かなくてもOKです。
描く場合は上の歯を線でシンプルに描き、口の中の影の部分を描いたら完成です。
開花の笑顔は、下唇の中央部分に隙間を開けると軽やかな印象になります。
口を少し縦長に描くと上品な印象になりますし、横長にするほど自然で元気な印象になるので、キャラクターや絵柄に合わせて調整してみてくださいね。
②下のアイラインを「まっすぐ」か「山型」にすると笑顔度アップ
開花の笑顔のときは、目はいつも通りの形でもいいですし、下のアイラインをまっすぐにして笑っている印象を高めるのもいいでしょう。
アイラインを少し山型にすると、さらに笑っている表情になります。
下のアイラインをまっすぐにしたり山型にすることで、笑っている印象になるのはなぜなのでしょうか。
これは、笑うと大頬骨筋・小頬骨筋肉などの筋肉によって頬の脂肪が持ち上がり、下のアイラインが押されるからです。
口を大きく変化させなくても、下のアイラインをまっすぐにしたり山型にするだけで笑っている印象を作ることができるので、ほかの種類の笑顔でもぜひ活用してみてください。
【満開の笑顔の描き方】大きく口を開けて晴れやかな笑顔!
「満開」の笑顔のときは口を大きく開けるので、「開花」の笑顔のときよりもやや縦長の三角形の口を描きます。
めいっぱい口を開いているイメージで、いつもより大きめの口を描きましょう。
目は①山型か②目を細めている状態にすると、とても楽しそうに笑っている印象になります。
笑顔を描いたのに「目が笑ってない」ときはどうしたらいい?
笑顔を描いたつもりなのに「目が笑ってなくて怖い」と感じるときは、好きな作家さんの描く笑顔とどう違うのか眉・目・口を「観察」してみてください。
例えば「目が笑っていない」というときは、口はしっかり笑顔なのに目は怒っているときや真顔でじっとこちらを見つめているような目になっているのかもしれません。
笑顔を描いたのに目が笑ってないというときは、まず目に注目してみましょう。
イラストによるのですが、目が真顔になっていると「目が笑ってない」と感じられることもあります。
そのため、まずは下のアイラインを少し山型にして「笑っている目」にしてみましょう。
それでも笑っている印象にならないときは、眉の形を調整してみましょう。
眉を上げて眉間に皺をよせていると怒っているような印象になってしまいます。
反対に、少し眉を下げて印象を柔らかくすると、自然な笑顔に仕上がります。
まとめ
それでは最後に、笑顔を描くときのポイントをまとめたいと思います。
【①笑顔の種類】
笑顔は「つぼみ・開花・満開」の3種類に大きく分けられる
【②笑顔を描くポイント】
・「つぼみ」の笑顔:U字かV字の口を描く
・「開花」の笑顔:口の形は丸みを帯びた三角形
下のアイラインを「まっすぐ」か「山型」にすると笑顔度UP
・「満開」の笑顔:口は思い切って大きく描く
目は山型か細めている状態に
【③かわいい笑顔にするコツ】
・口角を重ね塗りすると立体感UP
・口の線の中央に隙間を作ると軽やかな印象に
3種類の笑顔を描き分けることができると、表情のバリエーションが増えていろいろなイラストを描くことができるようになります。笑顔はポイントを押さえると簡単に描くことができるので、ぜひこの機会にいろいろな笑顔のイラストにチャレンジしてみてください。
(文・絵/Amane)
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