2024.01.26
カートゥーン調イラストの描き方【応用編】大胆なポージングでそれっぽく見せる!
海外のアニメ作品などで描かれる、極端にデフォルメされたキャラが魅力のカートゥーン調イラスト。
基礎編の記事では、カートゥーン調イラストのパーツごとの特徴や描き方を解説しました。
カートゥーン調イラストのもう一つの魅力が、ダイナミックかつ大胆なポージングで動きのあるイラストを描ける点です。
この記事では、カートゥーン調イラストの描き方の応用編として、大胆なポージングでカートゥーンっぽくイラストを描く方法を解説します。
基礎編の記事はこちら
カートゥーン調イラストの描き方【基礎編】パーツごとの特徴をとらえよう
https://medibangpaint.com/use/2024/01/cartoon_foundation/
Index
カートゥーン調イラストをダイナミックに描くためのポージングのコツを解説!
カートゥーン調イラストを描く際には、キャラクターのポージングは、普段よりも大胆に大袈裟に動かすと良いでしょう!
ダイナミックなポージングのコツとして、次の4つのポイントを覚えておきましょう。
- 体を曲げる
- 手足の動きを大きくする
- 毛先や装飾品を動かす
- 遠近感を出す
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
1.体を曲げる
体を曲げて、反らせたり屈ませたりするだけで、立ってるだけのイラストに動きが出ます。
体だけではなく、手や足にも反りを入れると良いでしょう。
くの字の描き方
くの字に大きく体が曲がったポージングも、カートゥーン調イラストの代表的な構図の一つです。
引用元:https://medibangpaint.com/use/2020/07/how-to-draw-character-like-cartoon-way-of-standing-1/
くの字のポージングを描く際には、
- くの字のカーブを意識
- 頭を大きめに描く
- 体、手足は細く
- 猫背
を意識して描くのがコツです。
カートゥーン調でのくの字のポージングについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
【ポイント】カートゥーン調キャラクターの立ち方【くの字】
https://medibangpaint.com/use/2020/07/how-to-draw-character-like-cartoon-way-of-standing-1/
逆くの字の描き方
くの字が逆を向いたような、逆くの字のポージングもカートゥーン調イラストでよく使われる構図です。
引用元:https://medibangpaint.com/use/2020/07/how-to-draw-character-like-cartoon-way-of-standing-2/
逆くの字のポージングを描く際には、次の点を意識するようにしましょう。
- 下半身を直線的に
- 足を大きく描く
- 重心は上に
- 体よりも足を長くバランスを取る
逆くの字のポージングについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
【ポイント】カートゥーン調キャラクターの立ち方【逆くの字】
https://medibangpaint.com/use/2020/07/how-to-draw-character-like-cartoon-way-of-standing-2/
2.手足の動きを大きくする
手足の動きを大きく描くことで、カートゥーンっぽい雰囲気を出すことができます。
腕や脚、そして肩を大きく動かすとオーバーリアクションに見えますね!
3.毛先や装飾品を動かす
髪の毛や装飾品を揺らして動きを持たせることで、ダイナミックな動きを表現できます。
バラバラに揺らすのではなく、動きに沿って揺らしましょう。
4.遠近感を出す
手や足を前に出した遠近感のあるポーズは、カートゥーン調イラストとの相性バッチリです。
遠近感を出すことで、迫力のあるかっこいいイラストになりますね!
カートゥーン調イラストでは、魚眼レンズで覗いた時のように、極端な遠近感を付けるのもポイントです。
カートゥーン調イラストの構図はアニメを参考に!
カートゥーン調イラストのポージングは、実際のアニメーションを見て参考にしましょう!
オーバーに動いているのに不自然さを感じない、いきいきとした動きは見ていてとても楽しいです。
作品ごとにキャラクターの表現方法も違いますので、様々な作品を見て自分の引き出しを広げましょう。
アニメ作品のアイキャッチやポスター等は、決めになるポージングで描かれていますので、ポージングの参考にも最適です。
【実践編】カートゥーン調イラストの描き方を8ステップで解説
ここでは、実践編として、動きのあるカートゥーン調イラストの描き方を8ステップで解説します。
実践編では、こちらのラフを元に描いていきます。
- ステップ①:線画を描く
- ステップ②:線に強弱を付ける
- ステップ③:強調したい部分の線を太くする
- ステップ④:色を塗る
- ステップ⑤:影を描き足す
- ステップ⑥:背景を描く
- ステップ⑦:背景を工夫してカートゥーンイラスト感を足す
- ステップ⑧:キャラクターを目立たせる
それぞれのステップを詳しく解説していきましょう。
ステップ①:線画を描く
まずはキャラクターの線画を描きます。
線画を描くブラシは、硬めのしっかりとした線が描けるものがおすすめです。
今回使用したブラシはこちら
https://medibangpaint.com/material/mb010211/
強弱は次のステップで付けるので、ここではダイナミックに描いていきます。
ステップ②:線に強弱を付ける
続いて、線の強弱を付けていきます。
線を太くする部分は次のような箇所です。
- キャラの外側のフチ
- 尖った部分
- 影になる部分
全体的なバランスを見ながら強弱を付けていきましょう。
ステップ③:強調したい部分の線を太くする
イラストの強調したい部分の線も太くしましょう。
実例では、男の子の手や女の子の足の部分の線を太くしました。
強弱を付ける前の線画と比べると、それだけでもイラストに動きが出ますね!
ステップ④:色を塗る
完成した線画に色を塗っていきます。
カートゥーン調イラストでの色塗りには、彩度の高いビビッドな配色がおすすめです。
ステップ⑤:影を描き足す
続いて、影を描き込みます。
影はグレーで描くよりも、黒で描いた方がメリハリができます。
ただし、全体のバランスを見ながら影を描き込み過ぎないようにしましょう。
ステップ⑥:背景を描く
背景を描きます。
背景もビビッドな配色が映えます。
また、テキストを入れる場合、グラフィティアートっぽいテキストとも相性が良いでしょう。
グラフィティアート風のイラストの描き方については、こちらでも詳しく解説しています。
グラフィティアート風のイラストの描き方・ステップを実例で解説!
https://medibangpaint.com/use/2023/11/graffiti-art-style-illust-draw-step-explanation/
ステップ⑦:背景を工夫してカートゥーンイラスト感を足す
背景に工夫をすることで、さらにカートゥーンイラスト感を出していきます。
今回は、カラードットを背景に使用しました。
カラードットについては、こちらでも詳しく解説しています。
映える!カラードット効果の簡単なやり方
https://medibangpaint.com/use/2022/09/colordot_effect/
ステップ⑧:キャラクターを目立たせる
背景を派手にした分、キャラクターが目立たなくなったので、キャラクターに黒く縁を付けてキャラクターを目立たせましょう。
ふちの入れ方はこちらでも詳しく解説しています。
選択範囲の拡張を使って簡単にふちどりをする方法
https://medibangpaint.com/use/2019/11/how-to-frame-the-outline/
ダイナミックに動きのあるカートゥーン調イラストが完成しました!
カートゥーン調イラストに関するQ&A
ここでは、カートゥーン調イラストに関するよくある質問にQ&A方式で答えていきます。
カートゥーン調イラストを上達させるコツを教えてください
カートゥーン調はデフォルメの一種ですので、写実的なイラストよりも簡単に考えがちですが、既存の型をアレンジするためには基本をしっかりと習得しておくことが重要です。
ですので、カートゥーン調イラストでも、クロッキーやデッサン等、基礎の練習が有効となります。
初心者でもカートゥーン調イラストは描ける?
カートゥーン調のイラストは、キャラクターの特徴を大きく誇張したイラストです。ですので、初心者でもカートゥーン調イラストの基本的な特徴を意識すれば描くのは難しくないでしょう。
ダイナミックな動きでカートゥーン調イラストを描こう!好みの絵柄を探すのも上達のコツ
カートゥーン調イラストは、ダイナミックな動きを持たせることでより魅力的に仕上がります!
通常のイラストの構図よりも、大袈裟に大胆にポージングを付けて、特徴を誇張して目立たせてあげることで、カートゥーンらしいダイナミックなイラストに仕上がるでしょう。
構図に悩んだら、カートゥーン調のアニメなどを見て参考にするのも上達のコツです!
(文・絵/SUB)
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