2024.01.12
もこもこした毛並みを描いてみよう!もこもこ感を出すためのコツを実例で解説
どうぶつやぬいぐるみなど、もこもこしたものってかわいいですよね。
しかし、思わず触りたくなるようなもこもこ感をイラストで表現するのはなかなか難しいものです。
もこもこした毛並みを描くためには、もこもこ感を出すためのコツを押さえておく必要があります。
この記事では、実例を元に、絵本にでてきそうなもこもこの毛の表現を描く時のコツをご紹介します!
Index
もこもこ感を表現するための線画テクニック!
もこもこ感を出そうと思うと塗りに注目しがちですが、実は線画の段階から工夫が必要です。
線画では、もこもこした毛並みを表現するために、実線ではなく、波と点で表現していきます。
ひと手間で仕上がりのもこもこ感が変わりますよ!
もこもこイラストはブラシを活用してみよう
もこもこした毛並みの影を塗る際には、もこもこした線が描けるブラシを使うと、柔らかい毛並みを表現できますよ!
今回は「水彩(がさがさ)」というブラシをメインに使用します。
水彩(がさがさ)のブラシは、メディバンのクラウドからダウンロードできますよ!
水彩(がさがさ)は、適度にもこもこしていて、もこもこした毛の影の表現を簡単に表現できます。
そのほかにも、メディバンのクラウドからダウンロードできるものの中で「もこもこ水彩」や「鉛筆(ざらざら)」といったブラシもおすすめです。
1つのブラシを使うのではなく、色々なブラシを1枚の絵に使用して使い分けましょう!
メディバンペイントのクラウドブラシについては、こちらでも詳しく解説しています。
表現力UP!メディバンペイントのクラウドブラシを使ってみよう!
https://medibangpaint.com/use/2023/05/use-medibang-cloudbrush/
もこもこ感を出すための影の描き方を4ステップで解説!
メディバンペイントのクラウドブラシを活用して、つかさん流の簡単にもこもこした毛並みを表現する方法を4ステップで解説します!
それぞれのステップを詳しくみていきましょう。
ステップ①:ざっくり塗る
まずはシンプルな影を塗ります。
影の色は、あまり暗くなり過ぎないように、薄いグレーをセレクトしました。
ステップ②:影を削る
もこもこ感を出すために、影を少し削っていきます。
消しゴムツールで塗った影の部分を削っていきましょう。
一気に削るのではなく、バランスを見ながら少しずつ削っていくのがコツです。
ステップ③:ディテールを描き込む
ディテールを加えていきます。
このステップでは、ディテールを描き加えた箇所を分かりやすくするために、一次的に影の色を濃くしています。
光が当たっているところから影になる部分に向かって、点々と光が当たっている部分と一層暗い部分を描いていきます。
ディテールを描き込んだら、かなり毛の立体感が出ましたね!
ステップ④:輪郭を明るくする
続いて、明るい色で、輪郭をなぞるように塗ってみましょう。
塗った部分が分かりやすいように赤くしています。
簡単4ステップで、もこもこした毛並みを表現できました!
【実践編】もこもこしたうさぎの描き方を実例で解説!
基本の影の描き方を元に、実践編としてもこもこした動物のイラストを描いていきましょう。
実践編では、上記のラフを元に、もこもこしたウサギさんを実際に描いていきます。
線画を描く
まずは線画を描いていきます。
線画のコツで解説したように、実線ではなく、波と点々でもこもこした輪郭を表現していきます。
線画の段階で、もこもこ感がでてますね。
下塗りをする
続いて下塗りをします。
線画に隙間が多いので、バケツツールを使う時は色がはみ出してしまわないように注意が必要です。
4ステップで影を塗る
影塗りでは、基本の4ステップを見返しながら描いていきましょう。
ステップ①:ざっくり塗る
まずは、ベースとなる影をざっくりと塗ります。
最終的に削って影の部分の面積が少なくなるので「少し塗り過ぎかな?」と感じるくらい塗っておきましょう。
ステップ②:影を削る
消しゴムツールを使って影を削っていきます。
削る時のブラシサイズによって、毛並みの印象が変わります。
ブラシサイズが小さいと猫のように繊細な毛並み、大きいと羊のようなもこもこした毛並みのイメージになりますね。
今回は、もこもこした毛並みを描きたいので、大きめのブラシサイズで作業を進めていきます。
ステップ③:ディテールを描き込む
ディテールを描き込んでいきます。
明るいところから影に向かって、より明るい点と一層暗い点を描き込みます。
ただし、描きこみ過ぎると絵柄と合わなくなりますので、俯瞰で確認しながら作業を進めていきましょう。
ステップ④:輪郭を明るくする
仕上げに輪郭を明るくしていきます。
輪郭には「もこもこ水彩ブラシ」を使いました。
明るくした箇所が分かりやすいように赤くしています。
塗った箇所が明る過ぎると思ったら不透明度を調整してみましよう。
以上で影のステップは終わりです。
線画を調整して完成!
最後に線画の色味を調整して、より柔らかい印象にしてみましょう。
思わず触りたくなってしまうようなもこもこしたうさぎさんが完成しました!
ブラシを活用すれば超簡単にもこもこを表現可能!
ここでは、より簡単に、ブラシを活用するだけでもこもこを表現する方法を紹介します。
もこもこした毛並みは、基本の影の塗り方の4ステップで簡単に描けますが、絵柄によっては影を描き込み過ぎると浮いてしまう場合があります。
シンプルな絵柄の場合「もこもこ水彩ブラシ」等で影を塗ってみるだけでも、柔らかい毛並みの印象が表現できます。
1ステップで塗ったとは思えないほど、もこもこ感を演出できますね!
もこもこテクニックの実用例
今回紹介したもこもこテクニックは、動物やぬいぐるみの毛並みだけではなく、次のようなものにも活用できます。
わたあめ
もこもこしたわたあめを表現する際には、影を描き込むよりもブラシを活用して描く方がおすすめです。
木の葉っぱ
広葉樹のもこもこした葉っぱも表現できます。絵柄に合わせて、光と影の描き込みを調整しましょう。
雲
引用元:https://medibangpaint.com/use/2020/09/how-to-draw-clouds-1/
とくに、夏の入道雲などのもこもこした雲は、もこもこテクニックで描きやすい題材です。
わたあめと同じように、ブラシを活用して描くようにしましょう。
もこもこした雲の描き方は以下の記事で詳しく解説しています。
雲を描いてみよう①【基本的な雲の描き方】
https://medibangpaint.com/use/2020/09/how-to-draw-clouds-1/
もこもこした髪の毛
引用素材:https://freeillust-classic.com/natural-curly-boy-illust
天然パーマやアフロなどのくせの強い髪の毛は、もこもこした毛並みの描き方と同じように表現できます。
もこもこ感の表現は影の付け方・削り方がポイント!かわいくもこもこを描いちゃおう
もこもこした毛並みをイラストで表現できずに悩んでいる方も、基本の4ステップの影の付け方を覚えれば簡単にもこもこを描くことができます。
絵柄によっては、メディバンペイントのクラウドブラシで影を描くだけで、簡単にもこもこした毛並みを表現することも可能です。
思わず触りたくなっちゃうようなかわいいもこもこを量産しちゃいましょう!
(文・絵/つかさん)
Twitter:https://twitter.com/Tsukasan0823
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