青空に浮かぶ真っ白な雲は、私たちの身近な存在です。
草原や海など室外のイラストを描くときは、雲はとてもすがすがしく良いアクセントになってくれます。
しかし、雲はもくもくとしていて形が均一ではないので、どう描いたらいいか悩む人が多いかもしれませんね。

そこで、今回は雲の基本的な描き方についてご紹介します。
雲を描いてみたいという方はぜひチェックしてみてくださいね。

 

1.アタリを描く

ここでは、まずアングルや配置などは意識せず、純粋に一つの雲の描き方を見ていきます。

雲は固形物ではなく煙や綿菓子のようにもこもことしているので、雲は形が捉えにくい素材の一つです。
こういった固形ではない素材の場合は、ひとまず塊(固形のもの)に頭の中で置き換えていくと、描きやすくなります。
雲の場合は、大きなシルエットはドーム型で捉え、もこもこした部分は少し潰れた球に置き換えると、形を掴みやすくなります。

では、雲を塊のものとして捉えながら、アタリを描いていきましょう。

①一番外側のシルエットを描く

まず最初に、一番外側のシルエットをざっくりと決めていきます。
ここで描くのはアタリなので、アタリ用のレイヤーを作って好きなブラシでざっくりと描いていきましょう。

形としては、ドーム型をイメージするといいでしょう。
奥行きをしっかりと意識するなら、四角い箱型を意識すると描きやすいと思います。

※普段から雲の写真や実物をたくさん見ておくと、形をイメージしやすくなります。
特に最初は、自分で撮った雲の写真などを参考にして、雲の形や影を観察するといいと思います。

②もこもこさせるパーツを球状で描く

大まかな形が決まったら、今度はもこもこしている部分を「玉」をイメージしながら描いていきます。
正円や、やや潰れたおまんじゅうのような玉をイメージしてアタリを描いていきましょう。
数などに決まりはないのですが、あまり複雑にすると描きにくいため、最初は3〜5個くらいで描いてみるといいのではないでしょうか。

③影の位置を大体決める

この時点で、影をどんな風につけるかも考えておくと描きやすいと思います。
光の向きを決めて、雲全体→球の順に影のアタリを描いていきます。

雲全体の影をつけるときは、雲の形をドーム型として捉え、底の部分は基本的に影になることを意識しましょう。

下のように、一度さっと線画で描いてみて、形や影をある程度決めておくと描きやすいかもしれませんね。

 

2.ブラシを使って実際に描く

アタリを描けたら、今度はいよいよブラシを使って雲を描いていきます。

メディバンペイントのブラシの中には、雲を描くための「雲」「雲2」というブラシが用意されていますが、この他にも雲を描くのに使えるブラシがあります。
今回主に使用していくのは、その中の「もこもこ水彩3」というブラシです。

雲ブラシの種類やブラシのダウンロード方法が気になるときは、下の記事で詳しく紹介していますのでぜひチェックしてみてくださいね。
▷「雲の描き方②【ブラシの種類と気を付けたいポイント】」

それでは、実際に雲を描いていきましょう。

ブラシでの描き方は様々ですが、ここでは、まず土台となる白い部分を描き、影を描いてその後調整するという描き方で進めていきたいと思います。

①白い部分を描く

まずはメインとなる白い部分を描いていきます。

ここでは、もこもこ水彩ブラシ3を使って弧を描くようなイメージで、少しずつ描いています。
ベタ塗りしようとするのではなく、このブラシの特徴である濃淡をうまく使うよう意識すると、雲のもこもこ感を出しやすくなります。

土台となる白い部分が描けたら、今度は影を描いていきます。

②やや青みの混じったグレーで影全体を描く

青空の中に浮かぶ白い雲なので、やや青みのグレーで影を描いていきます。
まず、先ほど描いた白い雲のレイヤーの上に、新しいレイヤーを作りクリッピングします。
これで、雲の外にはみ出さずに色を塗れるようになりました。

ブラシは「エアブラシ」を選び、下の方を中心に全体的に影を描いていきます。
やや濃いめの色で描いて、不透明度を下げると先ほどの白の部分と馴染みやすくなります。

前に出っ張っている部分は、もこもこ水彩3ブラシのサイズを小さくし、輪郭の部分をグレーで描いています。
こういった個別に透明度を調整したい箇所は、クリッピングなしのレイヤーを新しく作って描いていきましょう。

③一番暗い部分を描く

雲は上の方から光を受けているので、ドーム型の底の部分が特に暗くなります。
そこで、次はさらに青みとグレーを強くした色を、底に当たる部分や暗くしたい部分に入れていきます。
まず、新しいレイヤーを作り、先ほどと同じように色を入れてから不透明度を下げて馴染ませていきます。

ここではエアブラシを中心に使っていますが、質感を出したい部分にはもこもこ水彩3ブラシも使って色を重ねています。

④白を重ねて影の形を調整する

影が描けたら、今度は明るくしたい部分に白を重ねていきます。
特に明るくしたい部分は、色を塗った後にレイヤーを発光にして、不透明度を大きく下げて馴染ませています。

明るい部分を描けたら、その他の気になる部分を調整して完成です。

 

3.まとめ

いかがでしたか?雲はフワフワしていて捉えどころがない印象ですが、ブラシなどを使うととても描きやすくなります。
メディバンペイントには、雲用のブラシもあるので、ぜひ活用して雲にチャレンジしてみてくださいね。

(文・絵/sakaki)