2024.04.12
色付き背景でイラストを描いてみよう!デッサンの練習にも最適
イラストやデッサンの練習をしたいけど、白い背景にただ描いているだけでは飽きてしまいますよね。
単調な練習の気分転換にも最適な方法として、筆者が普段のイラストの練習でもやっている、色付き背景でのイラストの練習方法を紹介します!
今回は、メディバンペイントを使用してデジタルで練習しますが、アナログでのデッサンでも同様に、既に色付きの紙を使って練習することができます。
デッサンやスケッチというと堅苦しいイメージがありますが、あまり堅くならず気楽に描いてみましょう!
Index
背景色を決める
まず、色付き背景の背景色を決めていきましょう。
背景色は、「表示」→「背景色の指定」で変更できます。
クリックしても何も起きず、背景色を選択できない場合、1つ上の「透明背景」がチェックがオンになっている可能性があります。
透明背景にチェックが入っている場合、背景が透明色となりますので背景色を設定できません。背景が薄いグレーの格子模様になっていると透明背景が適用されています。
その場合、透明背景のチェックマークを外せば背景色を設定することが可能です。
背景色は好きな色でOKですが、暗すぎると黒が見づらく、明るすぎても白が見えづらくなりますので、中間色を選ぶのがオススメです。
これで、色付き背景の準備ができました。
色付き背景でイラストを描いてみよう
早速、色付き背景でイラストを描いてみましょう!
今回は、次の2つのモチーフを実例で描いていきます。
- 金属ケトル
- サイコロ
いつもの白背景で描く場合との違いを意識して練習していきましょう!
オススメのブラシを紹介
練習を始める前に、色付き背景で使用するオススメのブラシを紹介します。
今回はスケッチっぽく描きたいので「シャープペンシル(B)」「鉛筆(ざらざら)」などの鉛筆系ブラシがオススメです!
影など、場所によっては薄く塗ることがあります。筆圧での調整には限度がありますので、薄く塗りたい時は不透明度を調整しましょう。
様々なブラシを無料で利用できる、メディバンペイントのクラウドブラシについてはこちらでも詳しく解説しています。
表現力UP!メディバンペイントのクラウドブラシを使ってみよう!
https://medibangpaint.com/use/2023/05/use-medibang-cloudbrush/
金属ケトル編
色付き背景でのイラストの練習には、陰影のメリハリがわかりやすい金属製のものがオススメです。
まずは、ざっくり形をとります。
消しゴムなどで被っている線などを消し、線画を整えていきます。
線画が描けたら、黒いブラシで光沢の影になる部分を塗っていきます。黒いところは黒く、メリハリを付けて塗ると金属らしい質感に仕上がります。
次にハイライトです。
ハイライトは、ブラシを白に変えて塗っていきましょう。
ハイライトの白、背景色、影の部分の黒がコントラストになって、金属らしい質感に仕上がりました。
金属の塗り方については、こちらでも詳しく解説しています。
簡単!金属の塗り方
https://medibangpaint.com/use/2020/07/how-to-paint-colors-that-represent-metal/
サイコロ編
サイコロをモチーフに、ベース色が白いものを色付き背景で描く練習をしていきましょう。
まずはサイコロの線画を描きます。
線画では、サイコロらしく角を丸くめるのと、サイコロの目を立方体を意識して描いていくのがポイントです。
今回は、通常の塗り方とは違うパターンの塗り方を練習してみましょう。
まず、サイコロの陰影はいったん考えずに白く塗りつぶします。
そこから、ブラシの色を透明色にして、白を薄く消していき陰影を付けていきます。通常の塗り方とは逆に、色を削り取りながら仕上げていくイメージです。
立方体らしい陰影を付けたら、ハイライトをいれましょう。
一番明るい面の色が真っ白だとハイライトが目立ちません。サイコロが白くなりすぎてしまった場合は、塗った透明色の不透明度を調整するとよいでしょう。
最後に目の部分にもハイライトを入れたら完成です!
色々なモチーフを描いてみよう
スケッチの練習ですので、題材は自由です。身近なものを参考に色々なモチーフを描いてみましょう。
金属のような光沢のある素材だけではなく、マットな質感のものも描いてみると練習になりますね。
家にあるものをモチーフにする場合、実物を見ながら描くとよい練習になります。
背景色を変えれば気分転換にもなりますね!
簡単にできるイラスト練習方法
よりイラストの上達を目指して練習したい方には、次のような練習方法をオススメします。
- ポーズ集などの見本をトレースする
- 好きな絵や写真を模写する
- 描いた絵を公開して見てもらう
初心者向けのイラスト練習方法については、こちらでも詳しく解説しています。
【初心者向け】もう「イラストが上達しない」と悩まない!上手に描けるようになる練習方法を紹介
https://medibangpaint.com/use/2021/02/illustration-practice-method-for-beginners/
ポーズ集などの見本をトレースする
トレースとは、元になる絵や写真をうえからなぞる練習方法を指します。
たとえば、立ち絵ばかりになってしまい、動きのあるポーズを描くのが苦手という方の場合、ポーズ集などをトレースして練習するのが近道です。メディバンペイントを使用したデジタルなら、レイヤーを重ねて簡単にトレースの練習ができるのも嬉しいですね。
トレースして見本をなぞることにより、骨格やポーズを理解することができます。
トレースの方法については、こちらでも詳しく解説しています。
メディバンライブラリ09 イラストのトレースを練習!線をなぞってみよう
https://medibangpaint.com/use/2023/08/medibang-library-09/
好きな絵や写真を模写する
好きな絵や写真を模写するのも、楽しく続けられる手軽な練習方法の1つです。
漫然と模写をするのではなく、構図の意図やキャラクターの骨格などを意識して模写をすることで上達に繋がります。
グリッド線を活用して、イラストの比率を意識しながら練習するのもよいでしょう。
描いた絵を公開して見てもらう
イラストを1人で黙々と練習するのもよいですが、上達の近道は人に見てもらうことです。
近年では、イラスト投稿に特化したSNSも増えていますので、完成したイラストを公開してフォロワーさんに見てもらうのもよいでしょう。
1人で描くよりも、人に見られることを意識してイラストを描く方が、ずっと上達は早くなりますよ。
ただし、トレースしたイラストを自作としてアップするのはマナー違反ですので、SNSにアップする際のマナーにも注意が必要です。
SNSの活用方法については、こちらでも詳しく解説しています。
【コラム】かなり大事!イラストを仕事にしたい人のためのSNS運用術!
https://medibangpaint.com/use/2023/08/column-illust-work-sns/
まとめ
色付き背景でイラストを描く際には、使えるブラシの色が限定されてしまいます。
いろんな色を使って塗るのも楽しいですが、あえて制限のある状況で練習するのも気分転換になって楽しいですね。
他にも、トレースや模写など、コツコツと練習を積み上げることで必ずイラストは上達します!
毎日イラストを描いて、神絵師を目指しちゃいましょう!
(文・絵/つかさん)
X(旧Twitter):https://twitter.com/Tsukasan0823
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