2024.05.03
魅力的なイラストを作るための小物テクニック!単調なイラストにアクセントを加えよう
「顔だけの絵になってしまった……」
「うまく描けたと思ったけどSNSで“いいね”が伸びない」
時間をかけて自分なりにうまく描けたと思ったのに、見返したらなんとなく物足りなかったり、思ったように評価を得られなかったりして、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
物足りなさを感じるイラストも、小物を活用した”小物テクニック”で、より魅力的なイラストに仕上げることができます!
この記事では、4つの小物テクニックで、イラストを魅力的に仕上げるコツを解説します。
Index
小物テクニックでイラストをさらに魅力的に!
顔だけやキャラだけのイラストを描くのも楽しいですが、人に見られることを意識するのであれば、小物を活用してより魅力的にイラストを仕上げましょう!
イラスト用のアカウントを作って、SNSにアップしている方も多いのではないでしょうか?
しかし、SNSには毎日膨大な数のイラストがアップされており、SNSで目を引く魅力的なイラストを描くためには工夫が必要です。
ここでは、簡単にイラストに魅力をプラスできる小物テクニックを4つご紹介します。
- 画面外まで意識する
- 物語性を持たせてみる
- 画面の外に語りかけてみる
- デコってみる
実際のイラストを元にテクニックを紹介しますので、是非チャレンジしてみてくださいね!
小物テクニック①:画面外まで意識する
イラストの中に小物として「画面」を描くことで、キャラクターが画面の外の絵を見ているユーザーに訴えかけるような構図を演出できます。
画面外まで世界が広がっている構成を意識することで、人が立っているだけの「棒立ち絵」ではなく、見る人の想像を膨らませる魅力的なイラストに仕上げることができます。
具体的な活用の例を紹介しましょう。
このイラストでは、額縁から女の子がはみ出すような構図にすることで、女の子の世界が画面外まで広がっているというメッセージを込めています。
イラストの構図についてはこちらでも詳しく解説しています。
イラストの構図を考えてみよう!
https://medibangpaint.com/use/2021/06/thinkaboutcomposition/
小物テクニック②:物語性を持たせてみる
小物を書き足すことにより、キャラクターに物語性を持たせて、イラストをより魅力的に仕上げることができます。
例えば、女の子のイラストを描く場合でも、漠然と女の子を描くのではなく、好きなものや性格など、具体的なテーマをもって描いてみましょう。テーマに合ったモチーフを見つけて描き足すことにより、キャラクターに物語性を持たせることができます。
物語や絵画が好きな女の子をテーマに、作例に小物を描き足してみました。
額縁からはみ出した女の子のイラストに、筆や絵の具、絵の具で描いたような赤い線を描き足すことで、キャラクターに物語性を付加することができました。
他にも、化粧品など、身近な小物をイラストに登場させることにより、イラストを見る方がキャラクターの性格や好みを想像して親近感を感じてくれる効果もあります。
イラストに描く小物のバリエーションを広げるためにも、常に情報を収集する癖をつけましょう。例えば、ファッション誌やSNSなどで、好きなモデルさんが着用するブランドの情報を収集するのもオススメです!
描きたいものが思い浮かばないときに参考になる記事はこちら。
描きたいものが思い浮かばないときの考え方
https://medibangpaint.com/use/2021/02/ideas-for-finding-the-illustration-you-want-to-draw/
小物テクニック③:画面の外に語りかけてみる
小物テクニック①と②を複合して、画面の外で絵を見ているユーザーに語りかけてみましょう。
小物テクニック①は、小物を用いて画面外を意識するテクニック、②はイラストに物語性を持たせるテクニックです。
①と②を複合したテクニック③では、イラストの物語と画面外(絵を見てくれるユーザー)を繋げてイラストに魅力を持たせます。
実例のイラストでは、女の子に手を差し伸べさせて、画面外のユーザーに「一緒においで!」と語りかけるようなイメージを意識しました。
額縁の中に手を取り合って吸い込まれて、キャラクターと一緒に物語の世界に入り込むような物語性を感じることができるのではないでしょうか。
他にも、漫画や小説の一部分を切り取ったような、ストーリー性のあるイラストを意識してみましょう。
ストーリー作りのコツについては、こちらでも詳しく解説しています。
【初心者向け】ペンが進む!広告漫画家が教える、漫画のストーリー作りのコツ
https://medibangpaint.com/use/2021/04/tips-for-writing-a-story-for-your-comic/
小物テクニック④:デコってみる
昔のプリクラのように、文字やスタンプでイラストをデコってみるのもよいでしょう。
白や黒のフチを描いてシール感を出せば、イラストの中のキャラが自分で写真をデコったような印象を与え、より魅力的に仕上がります。
デコの参考は「オタ活」や「チェキデコ」「チェキケース」「チェキケースデコ」などで検索してみましょう。
簡単にイラストをデコれるスタンプブラシの作り方については、こちらでも詳しく解説しています。
【PC】肉球スタンプブラシを作ろう!
https://medibangpaint.com/use/2019/05/nikukyu-stamp/
魅力的な構図のための3つのポイント
せっかく描いたのになんとなく物足りない、画面が単調に感じてしまうという際には、小物で構図にアクセントを加えるのが簡単なコツです。
しかし、イラストに小物を加える際には、バランスや意図を考えておかなければ、逆にイラストの魅力を損なってしまうこともあります。
ここでは、イラストの構図を考える際に意識しておくべき3つのポイントを紹介します。
コントラストで画面にメリハリを付ける
コントラストを意識した構図はイラストにメリハリを与え、ユーザーの目を止まらせる効果があります。
例えば、白と黒、青と赤など、色彩でコントラストを付けるのが基本です。
また、フェミニンな印象のキャラクターに、あえてクールな小物を持たせるなど、小物でコントラストを持たせることにより、キャラクターの好みや性格をユーザーに想像してもらえます。
ディテールの描き込みでアクセントを加える
イラストのディテールの描き込み具合を調整して、イラストにアクセントを加えることができます。
例えば、イラストで最も伝えたいのがキャラクターの魅力であれば、小物や背景のディテールの描き込みを抑え、キャラクターに視線が集中するように描き込む手法もあります。
ただし、あまりにもディテールの描き込みに差を付けてしまうと、背景や小物の描き込みをサボったと思われてしまう可能性もありますので、バランス感覚が重要ですね。
視線誘導で伝えたいメッセージを明確にする
ユーザーの視線の動きを意識して、イラストの最も伝えたいポイントに視線を誘導するのも1つのテクニックです。
例えば、キャラクターを目立たせたいのであれば、背景や小物で画面をいっぱいにするのではなく、四隅を空白にしてキャラクターに視線が集中するようにします。
また、人間の視線は、基本的には次のように動きます。
- 左上から右下へ動く
- 大きい物から小さい物へ動く
- 画面上の線を追って動く
視線の動きの性質を理解して、誘導したいポイントにアクセントとなる小物を配置するのもよいでしょう。
まとめ
今回は、イラストをより魅力的に仕上げるための小物テクニックを紹介しました。
物足りなさを感じてしまうイラストでも、小物でアクセントを加えたり、物語性をユーザーに想像してもらったりすることで、魅力的に仕上がります。
また、イラストの構図を考える際には、コントラストやディテール、視線の動きを意識するのもコツとなります。
是非、参考にして魅力的なイラストを描いてみてくださいね!
絵・文/ももんが(https://twitter.com/momongapoketto)
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