メディバンペイントPro(MediBang Paint Pro)の使い方を説明します。
今回は、素材の追加方法や貼り方などについて説明します。
1 素材を貼る
素材ウインドウからマンガ用素材(スクリーントーン、背景等)を選択してキャンバスに貼り付けることができます。
素材には、「タイル」「トーン」「アイテム」の3種類があり、それぞれ紙にシールを貼り付けるような感覚で使用します。
タイル | 模様の状態になった素材です。人物や物の影になっている部分に貼る点状の素材(網トーン)もこちらに含まれています。 |
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トーン | マンガ用語でいうスクリーントーンに近い種類の素材が揃っています。 それに加え、背景に使用できる素材もこちらに含まれています。 |
アイテム | フキダシなど、単体で貼り付ける素材はこちらに含まれています。 アイテム素材はラスタライズ化が必要になります。 |
1 キャンバスの右上にある素材ボタンを押して、素材ウインドウを開きます。
2 素材ウインドウの説明をします。
上部の「タイル」「トーン」「アイテム」タブは、クリックすることでそれぞれの素材を表示します。
下部のアイコンはそれぞれ以下のような機能になっています。
キャンバスに貼り付け…選択した素材をキャンバスに貼り付けます。このアイコンをクリックする他にも、素材をキャンバスへドラッグ&ドロップすることでも素材を貼り付けることができます。
プレビュー…素材ウィンドウ下部のプレビューの表示/非表示を変更できます。
クラウドから素材をダウンロード…『メディバンペイント』公式が配布している素材をダウンロードできます。ダウンロードしたい素材の種類を「タイル」「トーン」「アイテム」の中から選び、をクリックしてください。クラウド素材パネルが表示されるので、そこから好きな素材を選んでダウンロードしてください。
素材を追加…ローカルフォルダ(お使いの端末内)を参照し、自作素材を素材ウィンドウに取り込めます。
キャンバスを素材として追加…キャンバスに描かれている絵を素材として素材ウィンドウに追加します。
グループをつくる…フォルダを作成し、素材を整理できます。
ごみ箱…選択している素材を削除できます。
3 素材を貼る
①使用したい素材を選びキャンバスにドラッグ&ドロップ※します。
②「素材の貼り付け」ウインドウが表示します。角度、大きさの変更が行える他、手のひらの部分をクリックしてマウスをスライドさせるとトーンを動かすことができます。
③「素材の貼り付け」ウインドウで「OK」を押すとキャンバスに素材を貼り付ける事ができます。
※ドラッグ&ドロップとは画面上の画像やアイコンなどを選択して、そのまま画面をスライドさせて希望する場所まで持っていく一連の操作のことです。
画像を選択してスライドさせることを「ドラッグ」、希望の場所に持って行って落とすことを「ドロップ」といいます。
『メディバンペイント』では350dpiと600dpiの2種類のトーンを用意しています。
2 素材をクラウドからダウンロードする
「素材ウィンドウ」のクラウドアイコンから、『メディバンペイント』が配信しているクラウド素材をダウンロードできます。
トーンのファイル名にある「350」か「600」は、トーンの解像度を示しています。
用途に合ったトーンを選んでダウンロードしてください。
クラウドからダウンロードできる素材はコチラをご覧ください。
3 素材作成-素材登録








4 アイテムの大きさや位置を調整する
操作ツールで、「アイテム」を、移動、変形をする事ができます。
操作ツール選択後、対象のアイテム素材をクリックします。
対象が選択されたら、移動したり対象の端8カ所に表示される◻︎をクリック&スライドさせて拡大・縮小することができます。
対象の下に表示されるスイッチでは、以下の操作が行えます。
回転…このスイッチを押した状態でドラッグすると、ドラッグした方向へ「アイテム」が回転します。
1つ上に…複数の「アイテム」が重なっている場合、選択中のアイテムを1つ上に並び替えます。
1つ下に…複数の「アイテム」が重なっている場合、選択中のアイテムを1つ下に並び替えます。
コマの設定…「コマ素材」に対してのみ使用できます。コマの線の太さ・色を変更できます。
5 アイテムのラスタライズ
キャンバスに貼り付けた、ラスタライズ前のコマなどのアイテム(「オブジェクト」と呼びます)は、そのままでは保存しても表示に反映されず、消しゴムで消すこともできません。
操作をしたい場合は、「ラスタライズ」を行う必要があります。
「レイヤー」>「素材のラスタライズ」を選択してください。
すると、コマの周りのツールバーが消え、上から描画したり消しゴムで消したりできるようになります。
「ラスタライズ」されていないアイテム(オブジェクト)がレイヤー上にある場合、レイヤーの名前の後ろに「@X」と表示されます(X=現在レイヤーの中にあるオブジェクトの数)。
素材パネルの「アイテム」に入っている素材はキャンバス上に貼りつけるとオブジェクトになるので、
「アイテム」に入っている素材を扱うためには、「ラスタライズ」が必要です。
たとえば、「アイテム」のフキダシ素材の場合、「ラスタライズ」しないとフキダシの中に文字を描画することができません。
※PNG、JPEG、Bitmap、PSD形式で保存すると、素材は自動でラスタライズされます。