写真を撮るとき、カメラの位置を正面から上にしたり、下にすると構図や表情が豊かになります。
これは、イラストでも言えることです。

でも、いざ上目遣いや下から捉えた構図を描こうと思うと、いつもと違う顔の向きなので描き方がわからない……ということもありますよね。

そこで、ここでは上から見た「フカン」の描き方をご紹介します。
フカンの顔の描き方にはいろいろな種類がありますが、ここではそのうちの一つをご紹介しますので、描き方に迷っている方は参考にしてみてください。

 

1.フカンの顔を描くポイント

フカン(俯瞰)とは、上からのアングルのことを指します。
真上だけでなく、少し上などもフカンのアングルに入ります。

フカンの顔を描くときのポイントは、形は上から見たとき、正面から見たときとどんな風に変化するかを知っておくことです。

まずは、最も簡単な形である直方体を上から見てみましょう。

正面の長方形の部分を見ると、下に向かって小さくなる台形の形をしていますよね。

この下に向かって小さくなるということは、フカンの顔を描くときに大切なので、ぜひ覚えておいてくださいね。

 

2.フカンの顔の描き方

フカンのアングルを描くときは、顔のアタリをとるときに、十字の位置をいつもより少し下にしておきます。

目や鼻など、それぞれのパーツを描くときにも気をつけたいポイントがあります。

上から見た状態のイメージが掴めない場合は、写真なども参考にしてみてくださいね。

そのままの形ではなく、一度「円柱」や「三角錐」など単純な形に置き換えると、視点を変えたときどんな風に変わるかイメージしやすくなります。

 

それでは、それぞれのポイントについても詳しく見ていきましょう。

●鼻
鼻は三角錐に置き換えるとわかりやすくなります。
三角錐は、少し上から見るとイラストのように下向き三角のような形に見えます。
そのため、鼻も下向きの三角を意識して描くといいでしょう。
※どのくらい上から見るかによって見え方は変わるため、自分が描きたい角度を探してみてください。紙などで実際に三角錐を作ってみてもいいかもしれませんね。

●目
目は顔のパーツの中でも印象を左右する部分なので、こちらにも角度をつけていきましょう。
イラストのように、真正面から見るときよりも少し下の方の幅を狭くすると、それらしく見えます。

少し上からみると、瞳よりもまぶたやまつげの方がよく見えるようになります。
そのため、まつげが瞳にかかっているようにしっかり描くと、よりそれらしく見えるようになります。

●首
首は円柱をイメージするとわかりやすいと思います。
円柱は正面から見ると四角に見えますが、少し上からみると側面の丸いラインが見えてきます。
首になにか巻いたりする場合は、この丸いラインを描くとそれらしくなります。

●耳
直方体に置き換えるとわかりやすいかもしれません。
先ほどの直方体をみると、下の方に行くと幅が狭くなることに加え、上の面がよりたくさん見えるようになっています。
そのため、耳も下の方の幅を少し狭くし、上側の面を正面の時よりも太く描くといいでしょう。

●つむじ
フカンのアングルの場合、より上の方から見ると、その分頭頂部付近の見える面積が広がります。
そのため、つむじの位置を意識しておくと髪を描きやすくなります。

 

こういった点に気をつけて描いたイラストを、正面を向いたイラストと比べると、以下のようになります。


どのパーツも、どのくらい上から見るかによって見え方が変わります。

自分が描きたい角度では、それぞれのパーツがどんな風に見えるのか、最初は写真やイラストをたくさん見て参考にしていくといいでしょう。

さまざまな角度でたくさん描いていると、「この角度ではこんな形」ということがなんとなく掴めてくるので、ぜひいろんな人のイラストや写真を参考にたくさん描いてみてくださいね。