2020.10.12
【初心者向け】顔のバランスの取り方&基本のアタリの取り方を学ぼう!
今回は【バランスの良い顔の描き方】【基本のアタリの取り方】についてお話しします!
「大好きなあのキャラを描いてみたい!」と、いざ描き始めたものの、「なんだか顔の形が変…」という経験、ありませんか?
ちょっとしたコツとポイントをおさえることで、バランスの良い顔が描けるようになります。
手順を追って一緒に練習してみましょう!
まず、こちらの絵を見てください。
一見上手く描けているようですが、なんだか違和感があります。
この絵をバランスよく直していきましょう。
顔のバランスを整えるために大きく大切なポイントは次の3つです。
①耳と目は並行に
②鼻・口・あごは一直線
③頭の大きさ
これらのポイントに注意して描いてみましょう。
①耳と目は並行
耳と目は並行線上にあります。
これは、どんな角度の顔を描く時も変わりません。
また、どんなに目が大きい絵柄でも、耳との位置関係は変わりません。
先ほどの絵は、耳よりも黒目の部分が下になってしまっています。
②鼻・口・あごは一直線
鼻・口・あごの一番とがった部分は、縦に一直線上にあります。
ここがゆがんでしまうと、全体のバランスが悪くなるので、まっすぐ整えましょう。
正面の顔の場合、この直線は崩れにくいですが、斜めや下向き、上向きなど角度がついた顔を描こうとすると途端にバランスが崩れることがあります。
どんな角度でも、鼻・口・あごの一直線は変わりません。
まずは正面の顔で感覚をつかんでおき、角度のついた顔を描く時もこの直線を意識できるようにしましょう。
また、絵柄によっては鼻を省略したり、口を表情によってわざと中心をずらすこともありますが、慣れるまでは中心の線を意識して描きましょう。
③頭の大きさ
先ほどのイラストは、頭が大きすぎます。
髪の毛にボリュームを出そうとつい大きく描きたくなりますが、目の位置との
バランスを確認しながら描きましょう。
3点を意識して直しただけでみちがえるように整いました!
●アタリをとろう!
イラストに欠かせないもの、それが「アタリ」です。
「アタリ」とは、描きたいものの大まかな骨組みを決める、「設計図」のようなものです。
よく、顔のイラストを描く時に、まず丸の中に十字を描きますよね。あれがアタリです。
ただなんとなく十字を描いているわけではなく、ちゃんと意味があります。
イラストの仕上がりを決める超重要な作業です。ぜひマスターしましょう。
■アタリをとらないとどうなる?
ビギナーさんにありがちなのが、目を最初に描きこんでしまい、後から顔の輪郭や髪を足したら変になってしまった…というミスです。
目を描くのは楽しいので、ついついやってしまいますが(私もそうでした)
まずは、アタリをとって、顔全体の完成図をあらかじめ決めてから描き込むと、バランスの良い絵が描けますよ!
●まずはここから!正面顔のアタリの取り方
まず、丸を描きます。
まん丸ではなく、少し縦長の楕円型に描きましょう。
楕円が難しければ、まん丸を描いた後、下にあごの目安となる台形を書いても良いでしょう。
次に、円の真ん中に線を引きます。
これが目の高さです。
次に、円を縦に割るように線を引きます。
これが、顔の中心です。鼻・口・あごの先端がこの直線上にきます。
目とあごの真ん中に線を引きます。
これが鼻の位置です。
鼻とあごの真ん中に線を引きます。
これが口の位置です。
目の横に耳を描きます。
バランスの良いアタリが取れました。
アタリが完成したら、このアタリを元に下書きをしていきます。
アタリを描いたレイヤーの不透明度を15~20%ほどに下げます。
上に新規レイヤーを作成、下に透けさせたアタリを元に下書き
100%アタリ通りには描けないので、微調整しながら下書きします。
→レイヤーの作成方法の記事
・【PC】レイヤー
下書きが出来たら、さらに上に新しいレイヤーを作成し、ペン入れをしていきます。
彩色して完成!
いかがでしたか?
顔の各パーツの位置を意識し、少し面倒に感じるかもしれませんがアタリをとってから描くようにすると上達が格段に早くなりますよ!
ぜひ試してみてください!
(文・絵/はらなおこ)
・顔の描き方(基本編)
・いろいろな顔の向きの描き方【フカン】
・【笑顔・泣き顔・怒り顔】表情を描くときのポイントと描き分け方
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