今回はスポイトツールのお役立ち知識として、参照部分にある”キャンバス”と”レイヤー”の違いについて解説します。

スポイトツールとは

スポイトツールは、キャンバス内に描かれている色を選択すると、その色をカラーウィンドウの前景色に抽出できる機能です。

スポイトツールの参照先として、”キャンバス”と”レイヤー”の2種類があります。

このキャンバスとレイヤーの使い分けでお絵描きを効率よく進められます。

 

参照をキャンバスにした場合

スポイトツールの参照をキャンバスに設定した場合、指定した箇所に表示されているレイヤーすべての色を反映した色が抽出できます。

簡単に言えば、キャンバス上に見えている色を抜き出すことが可能です。

例えば下図のように色を重ねたレイヤーがあるとします。

レイヤー構成は以下のようになっています。

ここからスポイトツールでa,b,c,dの箇所を選択してみます。

それぞれの箇所をスポイトしたときのカラーウィンドウの色に注目してみましょう。

aの箇所をスポイト

bの箇所をスポイト

cの箇所をスポイト

dの箇所をスポイト

いずれの場合も、スポイトした箇所のレイヤーそれぞれの色とブレンドを反映させた色を抽出しているのがわかります。

 

参照をレイヤーにした場合

次に参照をレイヤーに設定した場合を見てみましょう。
この場合、選択したレイヤーに描かれた色だけを取り込むことができます。

通常レイヤーを参照先にした場合

試しにレイヤー1を選択してスポイトツールでa,b,c,dの箇所の色を取ってみましょう。
カラーウィンドウの前景色に着目してみてください。

aの箇所をスポイト

bの箇所をスポイト

cの箇所をスポイト

dの箇所をスポイト

この場合、どこの箇所の色をとっても同じ色が抽出されます。
これはレイヤー1に描かれた描画物だけの色をスポイトツールが抽出しているからです。

ちなみに、余白部分をスポイトすると白が抽出されます。

乗算レイヤーを参照先にした場合

さらに乗算レイヤーを参照先にした場合を見てみましょう。
先ほどと同じくa,b,c,dの箇所をスポイトしてみます。

aの箇所をスポイト

bの箇所をスポイト

cの箇所をスポイト

dの箇所をスポイト

aとdはレイヤー2の描写物がないため白が反映されています。
対して、bとcはレイヤー2に描かれた色だけを抽出しているのがわかります。

レイヤーブレンドを乗算やオーバーレイといった通常以外の効果にした場合、キャンバス上に実際に描いた色と表示されている色が異なる点に注意しましょう。

 

参照先を使い分けてスポイトツールを使いこなそう!

スポイトツールの参照先をキャンバスにした場合、一枚に統合した絵の色を抽出したり、仕上げとして色を塗る場合に役立ちます。

また、レイヤーを参照先にした場合、何枚もレイヤーを分けて描く場合や、特定のレイヤーの色だけを抽出したいときにレイヤー参照が役立ちます。

スポイトツールの参照先を変えることで効率的にお絵描きを進めることができるので、みなさんもぜひこの機能を活用してみてくださいね!

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(文・絵/吉田セツ)