2021.06.18
【簡単】巻き物の描き方【イラスト】
今回は、簡単に描ける巻き物のイラストの描き方をご紹介します!
和物のファンタジー系のイラストを描く際や、漫画の戦闘シーンで巻き物を登場させる際に参考にしてみてください。
Index
◯巻き物のあたりを描く
まずは定規ツールを使って、巻き物の中心を決める線を引いていきます。
想定している巻き物の大きさより少し長めに線を引いておくことがポイント!
中心線が引けたら巻き物の太さを決め、中心線から対象に二本の線を引きます。
この時、中心線とは線の色を変えておくとあとからわかりやすいです!
巻き物自体の太さが決まったら、巻き物の中心にある軸のあたりをとります。
軸の太さは巻き物によってそれぞれ違いますが、中心線と外側の線の2分の1のところに線を入れるとバランスが良く見えます。
◯巻き物の下書きを描く
あたりがとれたらあたりの線を元に巻き物のラフを描いていきます。
巻き物の大まかな線はあたりでとってあるので、ラフを描くのは巻き物の端の部分だけでOK!
ある程度巻き物を描くのに慣れてきたら、ラフを飛ばして線画で直接描くこともできます。
◯巻き物の線画を描く
ラフが完成したら線画に入ります。
最初に引いたあたりの線とラフを元に、まずは直線の部分を同じ角度で直線定規で引いていきます。
次に、巻き物の端部分を楕円定規を使って線画を描いていきます。
左右の楕円の端を巻き物の直線に合わせるようにして描くと綺麗に仕上がるのでポイントです⭐︎
巻き物の軸や縁の曲線になっている部分も、楕円の定規を大きめに作り、楕円の一部分を使って引くことで綺麗な曲線で描くことができます。
細長い円柱に、軸を通したような状態に見せることで簡単に巻き物っぽく仕上がりましたが、ひと工夫くわえることでよりよく見せるポイントがあります。
巻き物の紙が巻かれている部分の左右どちらかを、あたりでとった線よりも少しだけ外側にずらします。
楕円の部分に少しかぶせることで紙が巻かれているように見え、一気に巻き物感が増します。
ひと工夫加えることで仕上がりが変わるのでオススメです。
大まかな巻き物の線画が終わったら、最後に軸の立体感と紐を付け足します。
ここまで定規を使って描いてきたので、紐をあえてフリーハンドで描くことでラフさが出せます。
紐に重なった部分の巻き物の線を消すことを忘れずに!
◯巻き物に色をつける
線画が出来上がったら色ぬりに入ります。
今回は巻き物の代表的なカラーでもある深緑で描いていきますが、まずは薄めの色で表紙の部分を着色します。
軸、紐、紙の内側の部分にも着色していきます。
巻き物といえば昔のもの、古い時代から受け継がれているもの、というイメージも強いので紙の部分は白よりも薄い黄色などにすると雰囲気が出ます。
ベースの着色が完成したら薄い緑を塗った表紙の上に新たなレイヤーを追加して、メディバンペイントの素材『植物模様5』を貼り付けます。
▼素材の貼り付け方はこちら▼
『【PC】素材(タイル・トーン・アイテム)』
素材を貼ると巻き物の模様が簡単に作れるのでオススメです。
モノクロ素材だと色の濃さがかなり増すので、素材を貼り付けたレイヤーの不透明度を80%前後に下げます。
(今回は76%に設定しています。)
模様の素材が貼れたら、レイヤーを作りさらに上から『布テクスチャ2』の素材を拡大して貼り付けます。
これにより巻き物の表紙の質感を表現することができます。
素材を二つ重ねているのでこちらも不透明度を50%ほどまで落としています。
2つの素材で質感が出来上がったのでシェーディングを入れていきます。
ベースのレイヤーにクリッピングしたレイヤーを作り濃い目の緑で色づけました。
表紙部分の着色が完成したら、最後は軸と紙にシェーディングを入れます。
紙の部分のシェーディングは軸に紙が巻かれているのを表現するために『ペン(入り抜き)』を使って楕円に沿わせるように影を入れるのがポイント⭐︎
◯おまけ:巻き物の内側を描く
巻き物を描くのに慣れてきたら、巻き物を開いた時のイラストも同じ要領で描くことができます。
まずは先ほどのように巻き物本体を描き、その下から巻き物と同じ幅で線を伸ばしていきます。
線画のあとは先ほどと同じような手順で着色し素材を貼り付けます。
最後に、内側の紙の部分に好きな文字や印を入れれば完成です!
今回はメディバンペイントの『筆(墨)』を使って何かの文章がつづられているように描いてみました。
筆の質感が綺麗に出せるのでオススメです!
◯まとめ
巻き物の描き方についてご紹介しました!
素材や特殊なブラシを使うことで独特の質感を出すことができるので、是非イラストの参考にしてくださいね。
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