日本髪を描きたいけれど、日本髪の仕組みっていったいどうなってるの??
多くのクリエーターが一度は気になったことがあるテーマではないでしょうか。
複雑そうに見えますが、仕組みを知ってしまえば実はカンタン。
それでは早速見ていきましょう!

1.日本髪の仕組み

まずは日本髪がどんな風に結い上げられていくのか、順を追って図で解説していきますね。
はじめに、次の図をご覧ください。

頭が4つのパーツにわかれていますね。
日本髪はこんな風に分け目を作ってそれぞれで結び、ボリュームを出してから最後にひとまとめにします。
これは横顔で左右対称なので、「びん」の部分が反対側にもう一か所あります。
ですから結ぶポイントは全部で5つですね。

それがわかったところで、次は結い上げる順番を見ていきましょう。
まず、てっぺんの「根」の部分を結びます。

さらに「たぼ」の髪を結び、「根」の束とひとまとめに。

「びん」の髪も同じように結び、「根」とひとまとめにします。

最後に、「前髪」も結んでまとめ、束になった髪でまげを作ります。


髪の束の間の隙間に、髪飾りを通すこともできます。

 

2.後姿を描こう

日本髪がどんな仕組みになっているのか、なんとなくわかったでしょうか?
では今度は、具体的に描く方法をご紹介しましょう。
まずは後姿から。

はじめに簡単に、後ろ向きの頭を描いてください。

一番最初に描くのは「まげ」の部分。
最後に結う、全部の髪を集めたものですね。

頭の高い位置に、お団子にした髪束を描きます。

※図は他のパーツがわかりやすいように少し位置を下げていますが、たいていまげはもっと高い位置で結われています。

できたら次に、うなじから結い上げる「たぼ」の部分を描いていきます。
耳の位置くらいから描いてください。

毛の流れは先ほど描いたお団子に集まるようにしてくださいね。

さらに「びん」の部分に描き進めていきます。
両サイドから、これもお団子に集まるように。

《point!》
一番ボリュームを出す部分ですので、ふっくらと横幅を出すことを意識してみてくださいね。

最後に、「前髪」の束も描きましょう。
こちらもきゅっと結ぶときと、ふっくらとボリュームを出す時がありますので、自分の描きたい日本髪に合わせて下書きしてくださいね。

これで下書きが完成しましたので、いよいよペン入れしていきましょう!
といっても簡単です。
要領は下書きと同じで、大きなお団子に集めるように毛流れを意識しながら描いていくだけ。

そう、日本髪の描き方は実はこれだけなんです。
ですが毛流れが全部一緒になってしまうとポニーテールになってしまうので、パーツそれぞれがわかりようすよう、毛流れにメリハリをつけてください。
それぞれのパーツを、くっきり輪郭で区切ってしまってもOK!

さて、色を付けるときですが、このときに少しコツがいります。
日本髪は黒髪であることが多いので、ベタ塗りするときに悩む方が多いかもしれませんね。

塗るときは丁寧に、パーツ一つずつ仕上げていきましょう。
髪の艶を利用して、パーツ同士の境目がくっきりわかるようにします。

全体が仕上がったら、細部のディテールにもこだわってみましょう。
まず、髪の生え際。
極細にした消しゴムで削るように消すか、極細のペンで描き足します。
手を同じ方向にサッサッと動かすようにしてみてくださいね。

さらに、サイドの髪の下側にも何本か細い毛を描き足します。
耳が透けて見えるようにすると◎。
最後に後れ毛も何本か描き足しましょう。

アレンジとしていろいろな髪飾りをつけてみましょう。
図はお団子の上に髪飾りをつけた例です。

 

3.正面を描こう

真正面から見た日本髪も描いてみましょう。
今度もまずは元になる頭を描きます。

おでこでちょうど左右対称となるよう、V字を下書きします。

V字の端を繋げるように、こんもりと上を膨らませます。
ちょうど逆さにした栗が乗ってるような感じですね。

そして、V字の尖った点よりは少し上から、耳の付け根あたりまでに弧を描いてください。

先ほどの弧を外側に膨らませて、大きめの弧を描きましょう。
下は少し耳とかぶる位置に、上は栗の形よりほんの少し下ぐらいがいいかと思います。

最後に、こちらも左右対称となるよう大きめの楕円をてっぺんに乗せます。
これで下書きは完了!

ペン入れをする場合は、先ほどの下書きをそのままなぞってOKです。
図の矢印部分に少し切り込みを入れると、富士額になって美しいですよ。

そのまま描きにくい時は、画面を回転させましょう!
ナビゲーターウィンドウの回転アイコンを押すごとに、任意の角度に回転させることができます。
ナビゲーターウィンドウが見つからない時は、「ウィンドウ」から「ナビゲーター」を選択し、表示させてくださいね。

後姿を描くときと同じように塗りを入れたのがこちら↓です。

額の生え際は全て描き込まなくても大丈夫。
鋭角になっているところに、毛流れの向きに注意して描き足してください。

こちらも色を塗り、まげの上に櫛をさしてみました。

 

4.時代や職業によって

ここまで基本的な日本髪の描き方をご紹介してきました。
アレンジ方法は様々で、まげの結い方を変えたり、それぞれの髪束を大きく膨らませたり、時代や職業によっても変わります。
美術展や本などで、研究してみても面白いですね!


作風によっては、オリジナルのアレンジを考えてみるのもいいですね。
いかがだったでしょうか?
日本髪って意外とカンタンかも!と思われたんじゃないでしょうか。
ぜひ、日本髪をご自分の作品に取り入れてみてくださいね!

(文・絵/竹内 洋)