2021.10.18
【紅葉ブラシで簡単!】秋のイラストメイキング
イラストを描くときに秋らしさをぐっと引き出すことができるのが、もみじや銀杏などの紅葉です。
もみじなどの自然物は、見たことはあってもいざ描くとなると案外難しいものですよね。
そこで、ここではメディバンペイントの「紅葉ブラシ」を使った【簡単な秋のイラストの描き方】を見ていきたいと思います!
Index
1.準備
1-1.キャラクターを描く
今回は、キャラクターの背景になるもみじの描き方を見ていきたいので、ラフ〜キャラクターを描くところまでは省略します。
背景を描く前に、こんな感じでキャラクターをある程度描いておきます。
1-2.遠近感を出すポイントをチェック
今回は、①遠くにあるもみじと②少し近くにあるもみじ、③キャラクターの側にあるもみじを背景として描いていきたいと思います。
遠近感を出すポイントは、①>②の強さで両方をぼかすことです。
一番遠くにある①をしっかりぼかし、①よりも近くにある②は少しだけぼかすと、より遠近感を出すことができます。
2.遠くの紅葉を描く
それでは、最初に①遠くの紅葉を描いていきたいと思います。
①キャラクターレイヤーの下に新しく背景用のレイヤーを作る
まずは、背景用のレイヤーを作ります。
②紅葉ブラシのパラメータを調整する
紅葉を実際に描く前に、紅葉ブラシ>ブラシ設定>タイプから、「散布」「散布水彩」を選びます。
【「散布」「散布水彩」の特徴】
「散布」「散布水彩」は大きさが不均一で、散らばるように紅葉を描くことができるタイプです。
カラーサークルの上の四角の色味が2色自動的に混ざるので、単調にならずに紅葉を描くことができます。
これに対し、「ビットマップ」は一列に並べて描くことができます。
③紅葉を描く
ブラシの用意ができたら、紅葉を描いていきます。
ここでは、枝葉の一部分を描くイメージで描いていきます。
あとでかなりしっかりぼかすので、細かいことは気にせず、扇形のようなイメージで描いていきましょう。
今回は、光が当たっているところをより黄色くするため、オレンジ系の上に黄色系の紅葉ものせました。
④ぼかしをかける
紅葉がざっくり描けたら、フィルター>ガウスぼかしでしっかりめにぼかしをかけていきます。
これで「①遠くの紅葉」が描けました。
※色の混ざり具合とフチの部分のガタガタした部分が描きやすいので、私は紅葉ブラシで描いているのですが、この工程はエアブラシで描いてもいいと思います。
3.少し遠くの紅葉を描く
今度は、②の少し遠くの紅葉を描いていきます。
①枝を描く
アクリルブラシなどで、枝を描きます。
ここもあとで少しぼかすので、あまり細かく描き込みません。
②紅葉ブラシのパラメータを調整する
次は、紅葉の葉を描くために、ブラシのパラメータを調整します。
今度は①遠くの紅葉よりもサイズを小さくしたいので、ブラシ設定から粒子サイズとブラシサイズの数字を小さくします。
さらに、葉っぱの向きをある程度揃えたいので、「ランダム回転」を0にします。
③紅葉を描く
枝が描けたら、今度は枝に沿って紅葉を描いていきます。
ペンを走らせる向きによって紅葉の上下が変わるので、描きたい方向にペンを走らせましょう。
さらに、彩度や不透明度を少し下げた紅葉も重ねると、奥行きがでます。
④少しぼかす
紅葉が描けたら、①遠くの紅葉より少し弱めにぼかします。
これで「②少し遠くの紅葉」の完成です。
4.キャラクターの側の紅葉を描く
最後に、キャラクターの側にある紅葉を描いていきます。
①紅葉ブラシのパラメータを調整する
葉っぱの大きさは、②やや遠くにある紅葉よりも少し大きくなるよう調整します。
さらに、ブラシ調整>タイプ>ビットマップにし、描画間隔を広めに調整します。
②口元の紅葉を描く
ペンを少しだけスライドして一枚だけ紅葉を描き、変形ツールで角度を調整します。
このとき、枝の部分が指の後ろになるように消しておくと、消し忘れを防ぐことができます。
③肩のあたりに枝を描く
今度は肩のあたりの枝を、さっきよりしっかりめに描き込みます。
④紅葉の葉を描く
枝が描けたら、枝に沿って葉を描きます。
【1.一対の紅葉を描く】
紅葉は対になって枝につくので、まず一対の紅葉を新しいレイヤーに描きます。
【2.複製して形を調整する】
さっきの対になった紅葉を複製し、変形ツールで角度や大きさを調整しながら、葉をつけていきます。
※今回、近い紅葉には線画をつけたかったのと、葉の生え方も調整したかったので、少し面倒な描き方をしていますが、散布などでざくざく描いても良い感じになると思います。
5.調整して完成
最後に、全体のバランスを見て形や光を調整します。
光はエアブラシを使って描き、レイヤーブレンドを加算(発光)、スクリーンなどにしています。
これで完成です。
(文・絵/Amane)
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