皆さんはバストアップの写真を撮る時、どんなポーズをしていますか?
棒立ちですと、証明写真のようになっちゃいますよね。
実は、これはイラストにも共通して言えることです。
今日は、女の子のバストアップのイラストを描く際、注意してほしい2つのポイントをご紹介します。

まずは、頭部と上半身の向きの選び方について見ていきましょう。


前回の記事【【簡単解説】女の子のお顔をかわいく描く方法】では、正面を向いている女の子の顔の描き方を紹介しましたが、実際にイラストを描く時、証明写真のような堅苦しさを感じるので、自分はあまり描きません。
練習を重ねることで、色々な向きの顔が描けるようになりますので、ぜひ実践してみてください。

女の子の視線の先を保ったまま、まずは頭部と上半身を同じ向きにしてみました。
バストアップのイラストでも、こうすることで奥行きが出て、視線を集めたい手前の部分とそうではない部分に簡単に分けることができますね。
次に、頭部と上半身をそれぞれ違う方向に向かせてみましょう。


このようなポーズをS字ポーズといい、体のラインがS字のような曲線になるポーズのことです。
女の子特有の色気と曲線美が強調されるほか、動きも表現しやすくなります。
体のラフを左右反転させて貼り付けて、自然に見えるように頭と中心軸を合わせながら適切な角度に調整してみましょう。
ただし、やりすぎると骨折しそうなポーズになってしまうので注意しましょう。

角度を付けたところで、手には何の動きもないので棒立ちのままですね…
そこで、今回は汎用性の高い「頭と上半身が同じ向き」のパターンを例に、2つ目のポイントである「手の動きを考える方法」について説明していきます。
先ほどの大ラフからざっと女の子を描きました。


説明するために順番が逆になってしまいましたが、自分はいつもラフの時点で左手と右手に分けて考えています。
ペン入れ・色塗りに入ってからポーズを変えることは時間ロスにつながるため、前戻りしないようにラフの段階でしっかり考えてポーズを決めましょう。
まずは手前の「視線を集めたい部分」である右手から見ていきます。


この構図では右手が手前になっているため、右手の動きだけで人物の印象がほぼ決まります。
まずは胸付近に手がある3パターンを紹介します。

①は一番基本な手の動きですね。
描きたいポーズはないけど棒立ちだと何か足りない…と感じる時に私がよく使う手法です。
顔の付近に手を持ってくると引っ込み思案な女の子を演出できます。

②胸に手を当てる。
胸に視線を集めたい時におすすめのポーズです。

③人差し指を立てて会話の相手を指している。
イメージとしては愛嬌のある可憐な後輩が甘えている、といったところでしょうか。
あごに人差し指を当てれば何か考え事をしているようにも受け取れますね。


④手をこちらに振る。
手前の手を振ると明るい印象の子のイラストになるのに対し、奥の手を振ると内向的な性格に見えると思います。

⑤髪をなびかせる。
美少女イラストの定番中の定番だと思います。
髪の動きの描写にも力を入れて、華やかに仕上げましょう。

次に、奥の手(左手)の動きを考えましょう。


バストアップのイラストということもあって、なるべく手前側を強調したいので、奥の手のポーズはあまり目を引かないようにしています。

①服に手を押し当てる
風でワンピースの裾が揺れ、それを手で抑える感じをイメージしています。
こちらも自分を守るような手の動きをしているので、内向的な性格に感じます。

②手を胸に押し当てる
右手の同ポーズと比べるとやはりこちらの方が落ち着いた雰囲気になりますね。
曲線が強調されて色気が出ると思います。

★最後に、左手の動きと右手の動きを組み合わせてみました。
棒立ちの絵に手を描き加えるだけで簡単にキャラの性格を表現できます。
ポーズに合わせて表情を調整するとなお良いでしょう。

以上、バストアップのイラストを描く際のポーズの考え方について紹介しました。
頭と体の向きのほかに、手のポーズを変えることも有効です。
どうしても描きたいポーズが思いつかない場合は、鏡に向かって体を色々動かしてみるといいですよ!
ぜひ、自分好みの女の子のかわいい仕草を見つけてみてください!

(文・絵/でぺ)
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