彼岸花は曼殊沙華とも呼ばれる秋の草花の代表格。

背景に使うと季節を表現できたり、画面の隙間を埋めるのに一役買ってくれます。

写真で見るとごちゃごちゃと細かな描き込みが必要に感じますが、今回はふちペンを使い、手軽にペン入れをする方法をご紹介します。

1.花の構造

はじめに彼岸花の構造がどうなっているか見ていきましょう。

彼岸花は一本の茎の先に小さなユリに似た花弁が集まっています。
茎をぐるりと取り囲むように、5~7つの花弁が外向きに付いているイメージです。

 

2.アタリをつける

それでは早速描いていきます。

まずは茎と、その先に枝分かれした5~7本の短い線を引きます。
鉛筆などでざっくり描いてください。
上の枝には奥の、下の枝には手前の花弁がつきます。

 

3.奥の花弁を描く

新規レイヤーを置いてください。
描画色を黒、背景色を白にし、「ブラシツール」から「ふちペン」を選択します。
無ければ「ブラシ追加」から選択して追加してください。
ブラシ設定の「最小幅」はできるだけ小さめに設定しましょう。

まずは奥の花弁から描いていきます。
一番上の枝の先端にペンを置き、くるっと外側に巻くように線を引いて花びらを描きます。
これを数回繰り返します。
花の正面は向こう側に向いている、ということを意識して描いてみましょう。

花びらの何枚かは、図のようにわざと線を区切って描きます。
そうするとくるんと裏返っているような表現ができます。

同じ要領で両隣、さらに右隣りと花弁を重ねていきます。
(赤が新しく描画した部分)

 

4.茎を描く

ここで先に茎を描きます。

新規レイヤーを置いてください。
「ふちペン」でアタリの線をなぞっていきましょう。

「ふちペン」は一筆書きの部分はすべて連結して描画できるようになっています。
細い部分は力を抜き、太い部分はぐりぐりと塗り広げるように描きましょう。

逆に一度画面からペンを離すと線が上に上に重なって描画されます。
一筆書きが難しい場合は線を重ね、余分な「ふち」を白で塗りつぶすなど後から調整してください。

 

5.手前の花弁を描く

さらに両隣の枝→一番下の枝の順番で花弁を付けていきます。
今度は花がこちら側に向いて開いていることを意識して描きましょう。

(赤が新しく描いた花弁)

レイヤーを分けておくと修正がしたくなったとき便利です。

 

6.雄しべと雌しべを描く

新規レイヤーを、奥の花弁のレイヤーの下に置いてください。
「ふちペン」の太さを細くし、奥の花弁の中心から数本雄しべと雌しべを描きます。
図のように全てくるんと上向きにしましょう。

本来の彼岸花は雄しべが6本、雌しべが1本ありますが、画面がごちゃごちゃするためここでは省略しています。

さらに新規レイヤーを、今度は一番上に置きます。
手前の花弁3つの中心から、同じように雄しべ・雌しべを描きます。

 

7.やくを描く

最後に「やく」を描いていきましょう。

雄しべ・雌しべの先端にくるくると塗り広げるように丸を描きます。
うちのいくつかは新規レイヤーに描き、それを雄しべ・雌しべのレイヤーの下に配置してください。
前後の位置関係がはっきりし、画面に立体感が生まれます。

 

8.色付け

これで彼岸花の完成です!

カラーやモノクロで塗りつぶす場合は、「ふちペン」で描いたレイヤーをすべて統合し、「フィルタ」から「線画抽出」の作業をしてください。
下に新規レイヤーを置けば自由に色付けできます。

 

いかがだったでしょうか。

今回はとてもシンプルな彼岸花の描き方をご紹介しました。
時短で余白を埋めたい、画面に怪しげな雰囲気を持たせたい、という場合に最適な方法です。
時間をかけても丁寧に描きたいという方も、今回の完成形を下書きとして使えばとってもスムーズですよ。
量産も簡単なので、ぜひいろいろな場面で活用してみてください!