2023.10.20
ヘッドホンの描き方を実例紹介!ヘッドホンを上手に描くポイントも解説
ヘッドホンは、イラストのアクセントとなるアイテムとして、イラストの題材に選ばれやすい小物です。
キャラクターの性格を演出するうえでも、ヘッドホンをつけた構図のイラストを描く機会は多くなるでしょう。
しかし、中にはヘッドホンを上手に描けずに悩んでいるという方もいるのではないでしょうか?
ヘッドホンは誰にとっても身近なアイテムのため、上手に描けていないと違和感の元になってしまいます。
この記事では、実例を元に、ヘッドホンの描き方や上手に描くコツをご紹介します。
Index
描く前にヘッドホンの仕組みを知ろう
ヘッドホンのイラストを描く前に、ヘッドホンの仕組みや作りを知っておくことで、イラストの説得力が増します。
とくに、ヘッドホンを自然に描くためには、ヘッドホンを構成するパーツを理解しておくことが重要です。
まずは、ヘッドホンの各パーツの名称を紹介します。
イヤーカップ | ヘッドホンの機械部分を覆うカバー。ヘッドホンのメインビジュアル部分。ハウジングとも呼ばれる。 |
イヤーパッド | ヘッドホンの耳が当たる部分を覆うもの。柔らかい素材であることが多い。 |
アーム | イヤーカップとヘッドバンドを繋げる部品。ヘッドホン装着にあたり、角度が調整できるようになっているものが多い。 |
ヘッドバンド | 装着したときに頭に当たる部分。 |
お手持ちのヘッドホンを実際に手に取ってみて、どの部分がどのパーツに当たるのかを確認してみるのもよいでしょう。
基本的なヘッドホンのイラストの描き方を実例解説!
ここでは、基本的なヘッドホンのイラストの描き方を5つのステップに分けて、実例を紹介していきます。
1.イヤーカップを描く
2.イヤーパッドを描き足す
3.アーム部分を描く
4.反対側のパーツを描く
5.仕上げる
ステップ1.イヤーカップを描く
まずは、ヘッドホンのメインビジュアルであるイヤーカップを描きます。
ヘッドホンには様々なデザインがありますが、最初はシンプルな円形のものを描きましょう。
細かいデザインは後で描き込みます。
ステップ2.イヤーパッドを描き足す
イヤーパッドを描き足します。イヤーパッドは、イヤーカップに付く耳の当たる部分です。
イヤーカップの縁からひとまわり大きくなるように描きます。
ステップ3.アーム部分を描く
イヤーカップとヘッドバンドを繋ぐアームをつけます。
イヤーカップは動いて角度調整ができるようになっているため、外側に動くようになっているものが多いです。
ステップ4.反対側のパーツを描く
もう片方のイヤーカップ、イヤーパッド、アームを描きます。
ヘッドホンの角度によって距離感が変わるので、パースに気をつけて描いていきましょう。
ステップ5.仕上げる
両方のイヤーカップをアーチ状に繋ぐようにヘッドバンドを描いて完成です。
メーカー名のロゴや装飾をつけて、オリジナリティを出してみるのもよいでしょう。
【実践編】ヘッドホンをつけた女の子のイラストを描く流れ
ここでは実践編として、ヘッドホンをつけた女の子のイラストを描く流れを6つのステップで紹介します。
1.ヘッドホン以外のキャラクター部分を描く
2.ヘッドホン部分を描く準備
3.ヘッドホン部分を描いていく
4.ヘッドホンの描き込みをする
5.キャラクター部分の線画を調整する
6.色を塗って仕上げる
ヘッドホンは、単体で描くよりもキャラクターに装着させた状態で描くことが多くなっています。
こちらのラフを元にヘッドホンをつけた女の子のイラストを描いていきます。
ステップ1.ヘッドホン以外のキャラクター部分を描く
まずは、ヘッドホン以外のキャラクター部分を描きます。
後でヘッドホンの位置や大きさを調整したりできるように、ヘッドホンは別レイヤーで描き、ヘッドホンの下までキャラクターの線画を描くのがおすすめです。
ステップ2.ヘッドホン部分を描く準備
ヘッドホンを描く準備として、ヘッドホン以外の線画やラフの透明度を下げます。
ヘッドホンを描く時はナビゲーターの左右回転でイヤーパッド、イヤーカップが水平になるよう表示を調整してから描画すると描きやすいです。
ステップ3.ヘッドホン部分を描いていく
ヘッドホン部分は、記事中で解説した基本に沿って描いていきます。
まずは、イヤーカップ、イヤーパッドを描きます。
イヤーカップにアームを足します。
頭の形に沿ってヘッドバンドを描きます。
また、反対側にもイヤーカップを描きます。
ステップ4.ヘッドホンの描き込みをする
続いて、ヘッドホンの描き込みをして、オリジナリティを出していきましょう。
ラインを入れたりなどの装飾をしました。
今回は有線ヘッドホンですのでコードも描き込んでいきます。
ステップ5.キャラクター部分の線画を調整する
ヘッドホンを描き終わったら、キャラクター部分のレイヤーの線画の透明度を戻します。
ヘッドホンと人物の線画が重なっているのでマスクレイヤーを使用して重なった下の部分の線画を隠します。
▼マスクレイヤーについて
https://medibangpaint.com/use/2017/12/mask-layer/
https://medibangpaint.com/use/2017/12/mask-layer-ipad/
https://medibangpaint.com/use/2017/12/mask-layer-iphone/
https://medibangpaint.com/use/2017/12/mask-layer-android/
線画が完成しました。
ステップ6.色を塗って仕上げる
線画が仕上がったら、着彩をしてイラストの完成です。
ヘッドホンのデザインによっても、キャラクターの好みや性格を演出できますので、使い勝手のよい小物です。
ヘッドホンのイラストを上手に描く3つのポイント
ここでは、ヘッドホンのイラストをより上手に描くために、知っておくべき3つのポイントを解説します。
1.ヘッドホンをつける場所を意識する
2.顔の向きに応じてパースを合わせる
3.ヘッドホンの似合う髪型を意識する
ポイント1.ヘッドホンをつけている場所を意識しよう
ヘッドホンをつけている場所によって、イヤーカップの角度等が変わるため、つけている位置を意識することが重要です。
イラストでヘッドホンを描く場合には、次のようなシチュエーションが考えられます。
・ヘッドホンを頭に装着している
・ヘッドホンを首からかけている
・ヘッドホンをつけずに置いている
ヘッドホンは頭に装着していない時は、基本的にはアームが少し閉じているため内側に向くようになっています。
ですので、首にかけている時や、装着せずにどこかに置いている時などは内側に向くように描きましょう。
ポイント2.顔の向きに応じてヘッドホンのパースを合わせる
顔の向きに応じてヘッドホンのパースを合わせることで、自然にヘッドホンを描くことができます。
ヘッドホンのパースを取る際には、イヤーカップ、ヘッドバンド部を四角でアタリを取ってから描くのがおすすめです。
お手持ちのヘッドホンを色々な角度から眺めてみて、パースがどのように変化するかを確認してみるのもよいでしょう。
パースについての基本的な解説は以下の記事で解説しています。
https://medibangpaint.com/use/2022/08/mangatutorialforbeginners12/
ポイント3.ヘッドホンが似合う髪型を意識する
ヘッドホンをキャラのデザインの一部と捉えると、ヘッドホンが映える髪型を意識することは重要です。
ヘッドホンをつけた女の子のイラストでは、ショートカットやセミロングのものが多いですが、SNSやファッション誌などを見て、様々なヘッドホンに似合う髪型を探してみるのもよいでしょう。
また、フーディ等、ヘッドホンに合うコーディネートを意識すれば、おしゃれなイラストに仕上げることができます。
様々なヘッドホンの種類
ヘッドホンには、色々なデザインがありますので、実際に描きたいデザインのヘッドホンを探してみましょう。
また、描き慣れてきたらオリジナルデザインのヘッドホンを考えてみるのもよいでしょう!
イヤーカップの形が四角形
イヤーカップの形には、円形以外に四角形のものもあります。
イヤーカップの形に決まりはありませんので、自由にデザインしましょう。
ヘッドバンドとイヤーカップがくっついている
アームの部分がなく直接くっついているものです。
シンプルで可愛く、近未来的なデザインになりますので、ボーカロイドキャラクターの二次創作にもおすすめです。
イヤーカップの中心にアームがついている
イヤーカップの中心にアームがついたヘッドホンは、レトロなイメージを演出できます。
アームの位置はイヤーカップの角度の調整ができればどこでもOKです!
ヘッドバンドに装飾がついている
猫耳ヘッドホンなどよく見かけますね。
イヤーカップ以外にもデザインできる部分がたくさんあります!
首掛けヘッドホン
近年では、頭に装着せずに首にかける、首掛けヘッドホンも人気です。
実際にブームになっているアイテムをイラストに取り入れることで、トレンドを押さえたイラストに仕上がります。
ヘッドホンはキャラクターを印象づける効果的なアクセサリー!コツをつかんで上手に描こう
ヘッドホンはイラストのアクセントになり、キャラクターを印象づける効果的なアクセサリーです。
しかし、誰にとっても身近なアイテムなため、パースが破綻してしまっていたりすると違和感を与えてしまい、イラストのクオリティを下げてしまうことにも繋がってしまいます。
基本の描き方に沿って、ヘッドホンをつける位置や角度を意識することで、上手にヘッドホンを描くことができるでしょう。
(文・絵/SUB)
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