2023.10.06

【パフスリーブの描き方】可愛い女の子のイラストを描きたい人必見！ふんわりした袖を描く3つのコツ

イラストを描くときに、キャラクターの個性を表現しやすいのが服飾です。
では、女の子の可愛らしさを引き出したいときは、どんな服を選ぶといいのでしょうか。
可愛らしい服装というと、レースやフリルを思い浮かべる方が多いかもしれませんね。もちろんレースやフリルもとても可愛いのですが、今回はふんわり可愛いパフスリーブに注目して見たいと思います。

ふんわり丸みのあるパフスリーブは、女の子をより一層可愛く見せてくれるのでアイドルの衣装やドレス、ワンピースなどによく使われています。また、パフスリーブはイラストでも「女の子の可愛い衣装」としてよく描かれているモチーフです。

しかし、パフスリーブをいざ描いてみると、「なぜかごつく見える」「体のバランスがおかしい気がする」なんてことも少なくないようです。

そこでここでは、パフスリーブを描くときの3つのコツをご紹介します！
「可愛い女の子を描きたい方」や「イラストの服のバリエーションを増やしたい方」は、よかったら参考にしてみてくださいね。

Index

パフスリーブとはどんなもの？バルーンスリーブとの違いは何？

そもそもパフスリーブとはどんなものなのでしょうか。まずは、パフスリーブの特徴について見ていきましょう！

パフスリーブの特徴

パフスリーブは英語で、
パフ（puff）：「ふんわり膨らんだもの」
スリーブ（sleeve）：「袖」という意味をもっています。

つまり、パフスリーブとは上の絵のように「ふんわり膨らんだ袖」のことで、一般的に「半袖」のことを指すそうです。
丸みがあって柔らかい印象のパフスリーブは、女の子の可愛らしさを引き出してくれます。
膨らみの位置や素材の違いによってそれぞれ印象が異なるので、キャラクターの個性や好みに合わせてパフスリーブを選びましょう。

パフスリーブはドレスやワンピースの他にどんなトップスに合うの？

パフスリーブを描くときに、どんな衣装にしようか迷ってしまうことってありませんか？
丸くて可愛いパフスリーブは、ドレスやワンピースのような女性らしい服にぴったりです。

そんなパフスリーブですが、ドレスやワンピースだけでなく、パフスリーブの「ブラウス」や「Tシャツ」などもあります。
パフスリーブはさまざまなデザインの服装に合うので、ぜひ気軽にイラストに取り入れてみてくださいね。

パフスリーブとバルーンスリーブの違いは？「半袖」か「長袖」で名前が変わるって本当？

パフスリーブに似た袖に、「バルーンスリーブ」があります。
バルーンスリーブとは「風船のように膨らんだ袖」を指します。
「膨らんだ袖」という点はパフスリーブもバルーンスリーブも同じですが、一般的にパフスリーブは「半袖」、バルーンスリーブは「長袖」を指すそうです。
丸い風船というよりも、細長い風船をイメージしてバルーンスリーブと名付けられたのかもしれませんね。

パフスリーブとバルーンスリーブは、袖口などの描き方にあまり違いはありません。
そのため、バルーンスリーブを描きたい方も、この後にご紹介する「パフスリーブの描き方」を参考にしてみてくださいね。

パフスリーブを描くときの3つのポイント

パフスリーブのイラストを描くときは、以下の3つのポイントを意識して描いていきます。

・「素体」を描いてからパフスリーブを描く
・パフスリーブのシワを描いてそれっぽく見せる
・ごつく見えないように「形」や「位置」を調整する

それでは、パフスリーブを描くときの3つのポイントについてくわしく見ていきましょう！

①「素体」を描いてからパフスリーブを描く

キャラクターの体を描くときは、どこから描いていますか？
「まず素体を描く方」や「最初に服を描いて、その後見えている部分の体を描く方」など描く順番はさまざまだと思います。

もちろん描きやすい順番で描くのが一番なのですが、パフスリーブは体に沿った形ではないので、先にパフスリーブを描いてから腕を描くと失敗しやすくなるので注意が必要です。

例えば、下の絵のようにパフスリーブを描いてそこから腕を付け足すと、腕のつき方がおかしくなったり、腕が長過ぎたりすることがあります。

全体のバランスを後から調整してもいいのですが、服を描いたあとだと服の中の体をイメージしてそこから長さなどを調整しないといけないため、難易度があがってしまいます。そのため、初心者の方やイラストを描き慣れていない方は、先に素体を描いて体のバランスを整えてからパフスリーブを描くのがおすすめです。

②パフスリーブの「シワ」を描いてそれっぽく見せる

パフスリーブの輪郭を描いたら、今度はシワを描いてよりそれっぽく見せていきましょう。
パフスリーブは肩口と袖口がギャザーになっているので、その部分を中心にシワを描きます。

肩口のギャザーは、肩口がふんわりしているパフスリーブによくついていますが、肩口にギャザーがないパフスリーブもあります。
パフスリーブのシワは、いざ描くとなるとなんとなく複雑そうに思えてしまいますが、簡単なステップでそれっぽいシワを描くことができます。

【パフスリーブのシワを描く3ステップ】

①パフスリーブの輪郭を描いたら、袖口の真ん中あたりに「V」を描きます。
②①で描いた「V」の隣にしずく型のシワを1〜2個描きます。
③輪郭とシワをつないだら完成です。

リアルに近づけたいときは、肩口のシワと袖口のシワを繋ぐようなイメージで中間部分のシワも描き込んでいきましょう。
袖の膨らみを意識しながらシワを描くとよりリアルな印象になります。

長袖のパフスリーブ(バルーンスリーブ)の袖口のシワを描くときも、手順は同じです。
長袖のパフスリーブは、半袖のパフスリーブを引き延ばしたようなイメージで描きます。
袖の中間の部分は、肩口のギャザーと袖口を繋ぐようなイメージでシワを描きます。
柔らかい生地なら、布が袖口に向かって流れ落ちるようなイメージで描くと、きれいなシワを描きやすいのではないでしょうか。

服のシワの描き方についてはこちらの記事でもくわしくご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
▶️【初心者向け】服のシワの描き方

また、パフスリーブの袖口にはフリルがついていることが多いのですが、フリルを描くのが難しいという方も多いと思います。フリルを描くのが苦手な方は、メディバンペイントのフリルブラシを使って描くのもおすすめです。

こちらのブラシは有料ですが、プレミアムプランに加入すると800種類以上ものブラシを無料で使用することができるので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。
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③華奢な体型に見えるように袖を調整する

イラストを描いていて、「服をパフスリーブにしたら、がっしりとした強そうな体型になってしまった」
なんてことはありませんか？

パフスリーブは肩から二の腕にかけてふんわりと膨らんでいるから、描き方によっては「がっしりとした強そうな体型」に見えることがあります。華奢な女の子を描きたいときにがっしりとした体型に見えてしまうと困りますよね。
そんなときは、以下の3つの点を調整してみましょう。

【①パフスリーブと胴体部分の境界を描く】

パフスリーブは肩から二の腕のあたりが膨らんでいるため、袖と胴体部分の境界が曖昧だと袖の膨らみまで肩や二の腕に見えて、がっしりとした強そうな印象になってしまいます。

そのため、華奢な印象にしたいときは、反対に「服の胴体部分と袖の境界をはっきりさせる」ことが大切なんです。
服の胴体と袖の境界をはっきりさせると「袖の膨らみが肩ではないこと」がわかるため、華奢な印象をキープすることができます。

服の胴体部分と袖の境界をはっきりさせるためには、右のイラストのように胴体と袖の縫い目の部分を描いてもいいですし、「袖との切り替え部分のシワを描く」「胴体と袖を異素材にする」といったこともおすすめです。
とても簡単な調整方法ですが、印象がぐっと変わるのでぜひ試してみてくださいね。

【②腕のつき方を調整する】

パフスリーブを描くと「がっしりとした体型に見える」というときは、腕のつき方をチェックしてみましょう。
というのも、パフスリーブは体のラインを隠してしまう形の服なので、先にパフスリーブを描いてから腕を描くと、いつもよりも外側に腕をつけてしまい肩幅が広く見えることがあるのです。

腕のつき方がいつもより外側になっているかどうか確認するためには、上の絵のように新しいレイヤーにパフスリーブの中の腕を描いてみるといいでしょう。また、パフスリーブを描き慣れていない方は、先に素体を描いてからパフスリーブを描くのがおすすめです。

そのほかにも、素体を描くときに華奢に見えやすいポーズにしておくと、パフスリーブを描きやすくなります。
左のように「肘や二の腕を体から離して、手首を体に近づける」と強そうな印象になってしまいますが、「肘や二の腕を体に近づける」と華奢な印象になりやすいので、よかったら試してみてくださいね。　

【③肩のラインが出るパフスリーブを描く】　　　

「パフスリーブを描くと強そうになってしまう」という方の中で服装のデザインをまだ決めていない方は、肩のラインをある程度拾うパフスリーブを描くのもおすすめです。

パフスリーブの膨らんだ袖は、肩幅を広く見せてがっしりとした印象になりがちです。
特に、袖が大きく膨らみが上のほうにあると、肩ががっしりして見えやすくなります。
しかし、肩のラインを拾うタイプのパフスリーブは肩の部分の膨らみがなくスッキリしているので、華奢な印象をキープすることができます。