2023.10.11
スニーカーの描き方を実例で紹介!基本の描き方から応用編まで
スニーカーは、キャラクターの好みや性格を表現できる便利なアクセサリーです。
しかしスニーカーを描き込もうと思うと、細かな装飾や靴ひもを上手に描けずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
また、スニーカーの種類によっても描き方が変わってきます。
この記事では、実例を元にスニーカーの基本の描き方から応用編まで紹介します。
Index
スニーカーの基本の描き方の流れ
スニーカーの基本の描き方の流れは次のとおりです。
1.足から描いて足の形を意識する
2.パーツごとの比率を意識して形を整える
3.スニーカーのデザインに合わせてソールを描く
4.靴ひもを描き込む
5.靴ひもを仕上げていく
6.細部を描き足して完成!
スニーカーのデザインを問わず、基本的な描き方の流れとなりますので、しっかりと覚えておきましょう。
1.足から描いて足の形を意識する
スニーカーのイラストを描く前に、足から描いて、足の形を意識することが重要です。
まず、足のラフを描きます。靴は足にフィットしているので、足を先に描くと自然な形で描きやすくなります。
足の形に沿うようにスニーカーを描いていきましょう。
ポイントとして、ローカットのスニーカーの場合はくるぶしよりも下に履き口がきます。
また、靴底の部分は足の裏の形に沿うような曲線になっています。
2.パーツごとの比率を意識して形を整える
足のパーツごとの比率を意識して形を整えます。
足首の部分、甲の部分、つま先の部分の比率が1:2:1になるようにするときれいな形に見えやすいです。
3.スニーカーのデザインに合わせてソールを描く
一般的なスニーカーの場合、ソールは凹凸やヒールなどがない平らな形になります。
ソールの形によって、スニーカーのデザインにオリジナリティを出すことができます。
・厚底
・バッシュ
・エアー入り
実際のスニーカーのデザインを色々見ておくことも重要です。
4.靴ひもを描き込む
靴ひもには主に2種類の結び方がありますが、今回はオーバーラップの結び方で描きます。
まずは靴の中心線を描き、その中心線でクロスするように靴ひものアタリを描きます。
アタリは入り抜きのないブラシで、シルエットのように描くようにしましょう。
アタリに沿って線画を描きます。線が重なってしまっても後で消せるので気にしなくて大丈夫です。
靴ひもは平たい帯状であることを意識して描きましょう。
5.靴ひもを仕上げていく
線画が描けたら重なっている線を消し、靴ひもに厚みを出すための線を描きましょう。
ただし、紐の厚みはイラストに対して靴が小さい時は省略してもOKです。
最後に結び目を描けば完成です。
結び目も靴ひもと同様にアタリを描き、アタリに沿って線画を描きましょう。
6.細部を描き足して完成!
最後に、細かいところを描き足して完成です。
模様やライン、メーカーのロゴなどを描き足すとオリジナリティのあるスニーカーに仕上がります。
スニーカーの描き方の応用編!
ここでは、スニーカーの描き方の応用編を紹介していきます。
基本のスニーカーの描き方に慣れたら、応用編にチャレンジしてみましょう。
ハイカットのスニーカーの描き方
基本のステップで紹介したのはローカットのスニーカーですが、ハイカットのスニーカーもほぼ同じように描くことができます。
ローカットとハイカットの違いとして、履き口がブーツのように長めになっているため、靴ひもを通す穴の数が多くなることに意識しましょう。
正面からのスニーカーの描き方
足の角度によって、スニーカーのパースを意識することが重要です。
正面から見たスニーカーを描く場合、足の膨らみに合わせて少し膨らませるように描きましょう。
スニーカーの裏側の描き方
下から見た場合、スニーカーの裏側は足の裏の形を意識して曲線的に描きましょう。
スニーカーの裏側は靴底が見えるため、靴底も描き込む必要があります。
靴底はある程度凹凸があればどのような形でもOKです。
そのため、シンプルなものから可愛いものまでいろいろなデザインが可能です。
いくつかパターンを紹介します。
実際のスニーカーの裏側を見て、どんなものがあるか観察してみましょう。
2タイプの靴ひもの描き方
靴ひもの結び方には、主に次の2種類があります。
・オーバーラップ
・アンダーラップ
オーバーラップはスニーカーの靴ひもの最も基本的な結び方です。
対して、アンダーラップは圧迫感が少なく長時間履いても疲れにくい結び方となっています。
迷ったらオーバーラップでよいですが、結び方にも種類があることを覚えておきましょう。
【実践編!】スニーカーを履いた女の子のイラストの描き方
ここでは、実践編として、スニーカーを履いた女の子のイラストの描き方を解説します。
1.スニーカー以外の人物部分を描いていく
2.足の形のラフを描く
3.ラフを元にスニーカーを描き込んでいく
4.靴ひもを描き込む
5.線画を調整する
6.スニーカーの裏側を描く
7.色を塗って仕上げる
こちらのラフを元にイラストを描いていきます。
1.スニーカー以外の人物部分を描いていく
まず、スニーカー以外の人物部分を描きます。
2.足の形のラフを描く
ラフで大まかに靴の形は描いていますが、スニーカーの角度や形を正確に描くために、まず足のラフを描いていきます。
奥の足は大部分が隠れてしまいますが、形を正確に取るためにしっかりと描きましょう。
3.ラフを元にスニーカーを描き込んでいく
足の形を描くと、ラフの時より角度などに結構ズレがあることがわかります。
この足の形を元にスニーカーを描いていきます。
4.靴ひもを描き込む
スニーカーの大枠が描けたら靴ひもを描きます。
まずは、シルエットで靴ひものアタリを描きます。
角度的にシルエットのようにすると潰れてしまうので、消しゴムを使って線の位置関係をわかりやすくしました。
5.線画を調整する
靴が描けましたので、重なっている線をマスクレイヤーを使用して隠しましょう。
マスクレイヤーを追加することで、クリッピングされたレイヤーのマスクレイヤーに塗られた部分を隠すことができます。
マスクレイヤーについて、詳しくはこちらでも解説しています。
https://medibangpaint.com/use/2017/12/mask-layer/
https://medibangpaint.com/use/2017/12/mask-layer-ipad/
https://medibangpaint.com/use/2017/12/mask-layer-iphone/
https://medibangpaint.com/use/2017/12/mask-layer-android/
6.スニーカーの裏側を描く
靴底を描き込みます。
今回はマリンをテーマにしているので、イカリのマークを描いてみました。
線画ができました!
7.色を塗って仕上げる
着彩をしてイラスト完成です。
スニーカーの色を変えることで、コーディネートのアクセントにすることもできます。
スニーカーのイラストを上手に描くコツ
スニーカーを上手に描くために、次の3つのコツを知っておきましょう。
1.足の構造を理解する
2.スニーカーの種類を知る
3.実物を参考にする
1.足の構造を理解する
スニーカーを描く前に、足のアタリを取ることで自然な形でスニーカーを描くことができます。
足のアタリを取る際に、足の構造を理解しておけば、より自然にスニーカーの形をとらえることが可能です。
・親指側には土踏まずがある
・かかとは足首よりも後ろに飛び出している
・小指側の足の側面は緩やかな曲線がある
このような点を意識しておきましょう。
2.様々なスニーカーの種類を知る
スニーカーの描写がワンパターンにならないように、様々なスニーカーの種類を知っておくことも重要です。
スニーカーには大きく分けて、次のような種類があります。
・バスケットタイプ
・コートタイプ
・スケートボードタイプ
・ランニングタイプ
・アウトドアタイプ
・デッキタイプ
服装の系統によって、合うスニーカーのタイプも異なりますので、SNSなどでおしゃれな方のコーディネートをチェックするのもよいでしょう。
3.実物を参考にする
スニーカーは非常に身近なアイテムですので、誰もが一足は持っているのではないでしょうか?
やはりイラストを描くうえでは、実物を見て描くのが最もリアルに描くことができます。
自宅にあるスニーカーを描き飽きたら、ショップでウィンドウショッピングしながら様々な形のスニーカーを実際に触ってみるのもよいでしょう。
スニーカーは足の形を意識して描く!正面・横の描き方の違いをマスターしよう
スニーカーは、キャラクターにアクセントを添えることができる、存在感の大きいアイテムの1つです。
しかし、スニーカーには、靴底や靴ひもなどの細かい部分も多く、描くのが苦手という方も多いのではないでしょうか?
靴を描く際には、正面や横向きでのパースの違いをマスターするのもコツとなってきます。
足の形を意識して、自然なスニーカーが描けるようになるまでしっかり練習していきましょう。
(文・絵/SUB)
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