2024.02.02
【超初心者向け】困ってる人見て!ななめの顔ってどうやったら上手く描ける?
最近絵を描き始めた人〜!
お絵かき楽しんでますか?
好きなキャラを描いたり、オリジナルキャラを自分で作ったりするのって最高に楽しいですよね!
しかし、お絵かきを続けていると、「これどうやって描くんだろう…」「どうしても上手く描けない」という壁に当たることがあります。
これは上達するために避けて通れない壁なのですが、ここで絵を描くのがつまらなくなってやめてしまうのはもったいないです!
特にお絵かきを始めたばかりの初心者の方がよく悩みやすいポイントが、「ななめの顔」ではないでしょうか?
わかります!私も最初の頃はここでつまづきました!
初心者の方はだれもが一度はこの悩みを通ると思います。
真正面や横顔なら描けるけど、すこし角度のついたななめの顔って構造がよく分からない…。でもななめの顔っていい感じに見えるから描けるようになりたいですよね!
今回は「ななめの顔」についてよくあるお悩みポイントを解説していきます!
Index
ななめ顔描く時あるある
よくやりがちなのが、
・せまくなっているはずの側が正面顔と変わらないぐらい膨らんでしまっている
・エラ、あごのあたりが直線的になってしまう(尖ってしまう
・くぼむ、膨らむ位置がずれてしまっている、必要以上に凹凸がある
・耳が見えるのか見えないのかいまいち分からない
このあたりではないでしょうか?
「ななめ顔描けるよ!」と思っていても、後から冷静に見返してみると手癖で無意識にこうなってしまっていることがよくあります。
まず、こちらの絵を見てください。
真正面を向いた顔です。顔の輪郭は左右対称で目は耳の横のライン、目とアゴの真ん中あたりに鼻があります。
これを、ちょっとくるっとすると…
顔がななめに向きました。
先ほどの真正面の顔との違いは、奥側が狭くなって見える(圧縮されている)ことです。
この「圧縮」を意識できるようになることが、ななめ顔攻略のポイントです!
◆目
・目も奥側は圧縮されて幅が狭くなります。
この時やってしまいがちなのが、瞳の大きさまで小さくしてしまうこと。
あくまで目の大きさは左右同じなので、幅は狭くしますが瞳の大きさ自体は変えないようにしましょう。
また、目の位置も注意です。
ななめになっても、目の高さは変わりません。真正面の時と同じで耳の横という位置関係はずっと固定です。
顔がななめになると、目の位置が上がってしまう(下がってしまう)のもありがちなミスなので、位置が合っているかな?と一旦確認するようにしましょう。
◆頬の凹凸
目のあたりをくぼませて、頬のあたりをふくらませる描き方もよくありますが、
これは顔をどれだけななめに描くかによって変わります。
・横顔に近いほど凹凸がはっきり出る
・真正面に近いほど凹凸は出ない
よく、真正面に近いななめ顔なのに、目から頬の凹凸をはっきり描く人がいますが、
それだとホームベースのような顔の形になってしまいます。
真正面に近いななめ顔の場合は、こめかみからアゴまであまり凹凸をつけすぎずストンと落とした方がすっきりします。
◆輪郭が直線的になってしまう問題
ななめを意識するあまりに、頬〜アゴ〜エラ〜耳のラインが直線的になってしまうことがあります。ななめを向いてはいますが、人間の顔は基本的にたまご型の楕円形なので、その丸みにそった線を引く必要があります。
特に、手前側(広い方)のアゴ〜エラの線が一直線になりがちなので、顔の丸みを意識しましょう。男性キャラはあえてエラの部分を強調するのもかっこよくなるのでおすすめです。
また、アゴも尖りすぎないように注意しましょう。
◆鼻の位置
顔がななめになると、鼻もななめになります。
顔が横顔に近づくにつれて、鼻の頭が奥の輪郭に近づきます。可愛い女の子キャラなど鼻を「点」で省略して描いている場合も同じです。
点の位置は鼻の頭です!鼻の高さを考慮して点の位置を奥側にずらしましょう。
ななめの顔なのに鼻の位置が真正面のままだとすごく違和感が出てしまいます。
耳が見えるのか見えないのか問題
ななめ顔を描く時に、奥側の耳は見えるのか見えないのか問題。
悩む初心者の方は多いのではないでしょうか?
答えは「角度による!」
同じななめ顔でも、耳の見える角度と見えない角度になります。
・横顔に近いほど耳が見えなくなる
・真正面に近いほど耳が見える
真正面に近ければ近いほど、耳の見える大きさは大きくなります。
自分が「どのくらいの角度のななめ顔を描きたいのか?」というのをしっかり決めてから描き始めましょう。
首はどうすればいいの?
ななめの顔を描く時に一緒に悩みがちなのが「首」です。
顔を描いたものの、ここからどうやって首をつなげればいいんだろう?と迷いますよね。
ななめ顔を描いたけど首がうまくいかない…という時、自分の絵をよく見てください。
首の後ろがきちんと後頭部につながっていますか?
首は、顔にぶら下がって付いているのではなく、後頭部につながっています。
この絵のように、顔が横顔に近いななめ顔なのにまっすぐに首を付けてしまう人も多いのですが、これでは人体の構造上不自然です。
後頭部への繋がりを意識して、耳の後ろあたりから首が始まるように描くと◎です。
また、首の見え方も、顔がどのくらいの角度のななめ顔かによって変わってきます。
・横顔に近いほど後頭部への繋がりが見える。もう一本の線はアゴから離れる。
・真正面に近いほど耳の後ろあたりから始まる。もう一本の線はアゴに近づく。
首がどこから始まっているのか、一度自分の顔を鏡で観察するのもおすすめです。
髪の毛もちゃんとななめを意識しよう
これも初心者の方がよくやりがちなのですが、顔がななめ向きなのに髪型が真正面の時と同じのままになってしまっているパターンです。
顔と同じく、髪もななめを向くと奥側が圧縮されます。
サイドの毛やツインテールなども、奥側の方は圧縮されて隠れて見えます。真正面と同じボリュームで描くとおかしなことになってしまうわけです。
隠れているということを意識して、見える分量を少し少なくすると自然になります。
また、手前側(圧縮されていない側)は、顔がななめになるとこめかみの部分が広く見えるようになります。
このこめかみが意識されていないと、立体感がなくなり、耳の周りに違和感がでてしまいます。
短髪のキャラはこのこめかみ部分に沿って毛を描く、長髪、耳の隠れているようなキャラもここは前髪ではなくサイドの毛があるんだということを意識して描きましょう。
今回はななめの顔の描き方について紹介しました。
初心者の方の壁とも言えるななめ顔、難しいかと思いますがぜひチャレンジしてみてください!
また、上手いイラストを描いている人や憧れの絵師さんがどういう風に描いているのか研究するのもおすすめです(トレパクはだめですよ!)
参考になれば嬉しいです♪
(絵・文/はらなおこ)
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