ここでは、デジタルならではの機能「レイヤー」について説明します。
レイヤーを使うと、後から線画の色や顔の表情を変えたりできます。
透明なフィルムを重ねるように、部分や工程ごとに絵を描くことができる機能です。
例えば「線画用のレイヤー」と「色塗り用のレイヤー」を分けておくと…
色塗りを失敗しても、このように線画を消すことなく色塗りした部分だけを消すことができます。
レイヤーの操作は(1)「レイヤーウィンドウ」で行います。ウィンドウを出すには(2)をタップ、若しくは(3)を左にスライドして表示させてください。
実際にレイヤーを使って絵を描いてみてください。
レイヤーに線画を描いた後、新しいレイヤーを追加して色塗りをしてみましょう!
色塗りをする為のレイヤーを追加していきましょう。
レイヤーは自由に追加・削除することができます。
レイヤーの追加は以下画像の(1)、削除は(2)、複製は(3)から行います。
今回は色塗り用にカラーレイヤーを選んでいきます。
カラーレイヤー
どんな色でも塗ることのできるレイヤーです。
8bitレイヤー
白か灰色か黒だけが描画できる特殊なレイヤーです。
1bitレイヤー
白か黒だけを描画できる特殊なレイヤーです。
フォルダ
複数のレイヤーをフォルダー内にまとめることができます。
他にも特殊なレイヤーがありますが、基本的にはこのレイヤーを覚えておけば絵が描けます。
新規レイヤーは、現在選択しているレイヤーの上に追加されます。
今回は線画の下に色を塗りたいので、レイヤーの順番を並べ替えます。
移動させたいレイヤーを長押しすると浮き上がったようになるので、そのまま動かしましょう。
長押しで移動すると他のレイヤーが動いてくれるので、どこに入るのか分かりやすいです。
これでレイヤー移動ができました!
追加したレイヤーを選択して、色を塗って完成です!
ここからはレイヤーを使う上で更に便利な機能を紹介します。
表示・非表示
レイヤーは一時的に非表示にしておくこともできます。
表示・非表示を切り替えるには、レイヤーのサムネイル左の目アイコンを押してください。
目アイコンが出ているレイヤーは表示中を意味します。
不透明度
最初にレイヤーは透明なフィルムのようなものだと説明しました。
レイヤーは1枚ごとに夫々、不透明度を変更することができます。
不透明度の変更は「レイヤーウィンドウ」の「不透明度」から行います。
不透明度が100%なら完全に不透明な状態で、1%の場合はほぼ透明になります。
ここで、色塗りレイヤーの不透明度をいろいろ変えて変化を確認してみましょう。
このように、レイヤーの不透明度が高いほど、下の絵が見えづらくなります。
透明度を保護
透明度を保護されたレイヤーは、色がついている部分以外編集できなくなります。
これを利用して、線画の色を変えることができます。
透明度を保護するには、レイヤーを選択した状態で「透明度を保護」⑴にチェックします。
線画の色を変えるとこんな感じになります。
レイヤーブレンド
ブレンドを設定したレイヤーの下レイヤーに色々な効果を与える機能です。
自力では難しい色味を出したり、作品の雰囲気を一瞬で変えたりすることが可能です。
ブレンドの中でも乗算・スクリーン・オーバーレイは便利なので是非、使ってみてください!
この他の効果も色々使って遊んでみましょう!
クリッピング
ブレンドなどの効果を下レイヤーにだけつけたい!そんな時には「クリッピング」です。
レイヤーを選択後クリッピング(1)を押すと、下レイヤーの色がついている範囲にのみ効果を与えることができます。クリッピングすると、レイヤーのサムネイル横に矢印が表示されます。
クリッピングをすると、はみ出しを気にせず塗れるので便利です!
ロック
ロックされたレイヤーの内容は編集できないようになります。
下書きや線画レイヤーをロックすると「下書きレイヤーにペン入れしてしまった!」「線画レイヤーに色を塗ってしまった!」というミスを防ぐことができます。
ロックするには、レイヤーを選択してレイヤーウィンドウの「ロック」をタップします。
ロックされたレイヤーには鍵のアイコンがつきます。
ロックされたレイヤーに描画しようとすると、「ロックしたレイヤーを選択しています。」と出るので、編集したい場合はロックのボタンをもう一度押してください。
急にレイヤーに描けなくなった! という時は、ロックの設定も確認してみてください。